こんにちは。ニューヨーク州立大学に正規留学しているReiです。
英検やTOEFL、IELTSなど英語の試験はたくさんありますが、その中でも特に日本で人気かつ重要視されているのがTOEIC。
就職・転職活動や昇進、さらに大学の入学基準や単位取得にも使われるTOEICのスコア。そんな人気のTOEICは、参考書や勉強法だらけでどれを参考にすれば良いかわからないですよね。
私は専門学校1年生だった2016年の5月でに初めてTOEICを受け、その時の点数は315点でした。そこから460点、620点、720点、と取得し、2017年1月には755点を取得しました。
315点→755点にするまでの期間はわずか8ヵ月で、440点アップさせました。元は低いですが、この短期間でこれほどの伸びた事例は少ないのではないでしょうか。その後は855点、920点とアメリカに行く前にスコアを伸ばし、一時帰国中には965点を取得しました。
ちなみに315点をとってから私は2年未満で英検1級にも合格しています。
多くのブログなどでは、「100点上げるためには~時間必要だ。」などの言葉を見かけますが、あくまで目安なのでこれについては完全に気にしなくて大丈夫です。
TOEICはやり方次第で、私のように爆速でスコアアップが十分に可能な試験です。今回はそんな私が実践した勉強方法を紹介します。
本記事では、
- TOEICで必要な5つの力
- 315点から965点までに行った過程や具体的な勉強方法
- 私が使った教材やサービスの紹介
にフォーカスして書いてあります。TOEICのスコアが必要な方や、勉強方法がわからない方にとって少しでも参考になれば嬉しいです。
Contents
TOEICで必要な力
TOEICを攻略するためには、まずはその試験を知る必要があります。TOEICがどのような試験なのかを理解することで、点数を上げるためにやるべきことが見えてきます。
スコアに伸び悩んでいる方は、下記のポイントが出来ていない場合がほとんどだと思うので、改めて確認してみてください。
英語の基礎力
よくTOEICは英語の試験ではない!などという言葉を聞きますが、私はしっかりとした英語(R・L)の試験だと思います。英語ができる人はTOEICでも点数を取れますし、できない人はそれなりの点数が帰ってきます。
なぜならTOEICには中学や高校で習う大事な文法が、たくさん出題されるからです。帰国子女で英語が話せても、文法を気にせずに留学生活を送ってきた方でもTOEICで500点、600点なんてことは少なくありません。
私がここで話している基礎力というのは、英語の土台である「文法力」と、高校レベルの「単語力」です。この2つを無しにTOEICを伸ばすことは不可能です。
個人的にこの状態は、
- 英検2級
- センター英語で8割
くらいのレベルだと考えています。個人的には200点、300点の人は、ひたすらTOEICを学習するよりも、まずは英検2級合格や基礎的な文法や単語力をつけることに集中するべきだと思っています。
上記のレベルに達していないままTOEICに挑戦しても、伸びにくく、それが原因で挫折につながってしまうことも多いので、まずはTOEICを忘れて、英語の基礎力をつけることに専念する方が結果的に近道になります。
TOEIC用の単語
TOEICにはTOEIC頻出単語というものが多数存在します。TOEICには、上でお話しした「基礎単語」、いわゆる大学受験用の単語帳には載っていないような単語も多く出てきます。
例えば、luncheon(昼食会)や、courtyard(中庭)のような単語は普段はあまり見かけないですが、TOEICでは重要語彙です。
このようにTOEICが好んで使う単語というのはたくさんあるので、最低でも一冊はTOEIC用の単語帳を買う必要があります。英検2級程度の土台があっても、TOEIC特有の単語を知らないだけでスコアに大きく影響しますが、逆に考えると、TOEICの単語をピンポイントで抑えるだけで結果は変わるということです。
私はいくつかTOIEC専門の単語帳を使いましたが、その中でも圧倒的に優れていたのが金のフレーズです。この単語帳はまさにTOEICで出題される単語がレベル別に収録されていて、とりあえずこれをやっておけば単語に関して間違いないと言って良いでしょう。私は有料のアプリも購入して、単語帳と併用していました。
金フレが少し難しいと感じた方は、一つレベルが下の銀のフレーズという選択肢もあります。
TOEIC問題を解くテクニック
TOEICには、効率の良い問題の解き方や、アプローチ方法を使うことで、点数が大きく変わる試験です。英語力の土台があり、テクニックを極めることで高得点を取得している方はたくさんいます。
TOEICでは、問題の先読み、マークの仕方などの英語力には直接関係のないようなものから、品詞や英文法の知識を活かしたテクニックがたくさんあります。後者は、主にPart5で活躍します。
そしてこのテクニックをわかりやすく紹介している神参考書が、TOEIC出るとこだけです。この本はTOEICでよく出題される文法の解説に加え、その問題をより正確に速く解くためのワザも紹介してあります。
文法の復習も行いつつ、バッチリTOEICの対策もできるので初めの一冊にふさわしい参考書です。金フレと合わせて私がいつもオススメするのがこの本です。
ちなみにMARCH以上である程度英語の土台のある大学生などが、このテクニックをひたすら鍛えて過去問を解くことで900点以上を取るケースをよく見ますが、このタイプの方は英会話は全く出来ないことが多いです。なので、私はTOEICだけの学習はオススメしていませんが、極論を言うとTOEIC満点を目指す場合でもスピーキングの学習は必要ないです。
問題形式の慣れ
TOEICだけの話ではないですが、本番前に試験慣れすることはとても重要です。本番と同じような環境で時間設定をして問題を解く経験がないと、時間配分や得意分野、苦手分野を知ることが出来ません。
公式問題集や模試などを利用して、一度自分の実力を確認し、時間をかけるべきところとかけるべきでないところを把握することで、本番でも自分の力を最大限に発揮できます。
また、その状態で試験を受けることができると、試験中パニックになってしまったり、時間が間に合わずに塗り絵状態になることを防ぐこともできます。
自分の英語力の理解
TOEICは、英検と違いレベル分けをしていないので、200点の人も、900点の人も同時に受ける試験です。なので問題の中には600点レベル、730点レベル、860点レベルという問題が混在しています。
なので今まで以上に自分の英語力をしっかり理解して、今の自分に何が一番必要なのかを考える必要があります。400点レベルの人が無理をして全ての問題を解こうとするよりも、取捨選択をして潔く解ける問題に時間を割くことが懸命な判断だと言えます。
しかし、練習では逆に苦手なパートなどに時間をかけるべきなので、先ほど上でも少しお話しした通り、TOEIC学習を始めるという時点で一度模試を解き、自分のスコアや訓練するべき箇所(本番では時間をかけない)、をしっかりと把握することを強くオススメしています。
巷には対策本が溢れかえっていますが、ほとんどの参考書は目標スコアやPart別に対象者を明確にしているので、一度自分の(TOEICでの)英語力を理解することで迷わずに最適な参考書を選ぶこともできます。
私も学習初期は右も左もわからない状態でしたがIPテストを受け、その時にPart3、4が特に弱いと感じたためそこを重点的に学習した結果、次のテストでは145点アップし、スコアのバランスも良くなりました。
私が取った5つのステップ
ここからは私が行った勉強方法や、使った教材をフェーズごとに全て紹介します。私が行ったTOEIC学習は以下の5つのステップで構成されており、まずそちらについて紹介します。
- まずは模試を解き現時点のレベルを知る
- TOEICで必要な単語を覚える
- TOEICの問題を解くテクニックを習得
- 再度模試を解き弱点を把握
- 公式問題集と模試をひたすら解く
1. まずは模試を解き現時点でのレベルを知る
上でお話ししたように、まずは自分の現在地を知ることが重要です。ここでの点数によって、今後の戦略が大きく変わります。
どのPartが苦手なのか、何が出来ていないのかなどを自己分析しましょう。その時に使用するものは、本番と同じ問題、つまり公式問題集です。新形式の問題集は現在5冊発売されています(2019年6月の段階)。
TOEICの問題は常に傾向が変わるので、最新のものから始めることをオススメしています。
本番と同じクオリティ・レベルの問題を解き、その時点でどれだけ点数を取れるのかを知り、今後の課題や優先順位を見つけるための大事なスタートです。
【公式問題集・模試の解き方】
この時に公式問題集や模試は本番と同じ環境で解く必要があります。その際は下記のポイントを参考にしてみてください。
2. リスニングもスピーカーで
3. 問題には直接書き込まず、マークシートに解答
1. 時間を測り、公式の試験が行われる時間帯で解く
まずは本番と同じ環境下にできるだけ近ずけられるように、タイマーで時間を設定し、可能であれば公式の試験が行われる同じ時間で問題を解き始めることをオススメしています。
試験中は家であっても、途中でトイレへ行ったり、スマホをいじってしまうなどの行為は避けてください。ここでの目的は本番と同じ環境下で、今現在どれだけスコアが取れるのか行っていることを常に意識しましょう。
2. リスニングもスピーカーで聞く
次に重要なのは、リスニングパートをスピーカーで流して問題を解くことです。イヤホンではありません。
実際の試験では、スピーカーでリスニング問題が流されます。試験を受けたことがある方はわかるかもしれませんが、イヤホンと比べてスピーカーの音はけっこう聞き取りずらいです。
家で模試を行う場合は、イヤホンではなく、CDでもスマホでもスピーカーからのリスニングを優先して行ってください。
3. 問題には直接書き込まず、マークシートに解答
TOEIC試験では、英検と違って問題用紙への書き込みは禁止されています。答えは専用のマークシートに記入する必要があるので、日頃から学習の段階でマークシートを使うことをオススメしています。
マークシートは公式問題集に付いているので、私はそれを何枚もコピーして使っていました。このような小さな努力でも、本番でのストレスや気にすることを減らすことができ、問題を解くことに集中でき、それが最終的にはスコアアップに繋がります。
強いて言えば私は文房具にもこだわっていました。マークシートをより早く塗り潰すために、シャーペンではなく鉛筆を使っていました。消しゴムもやや細いものを使って、ピンポイントで1個分のミスを消しています。
2. TOEICで必要な単語を覚える
自分の実力を知った次に私がしたことは、TOEICで頻出の単語を覚えることでした。TOEICを初めて受けた頃の私の実力は英検準2級で、TOEICで出るようなビジネスはほとんど知りませんでした。
その時点ではある程度英文法の基礎は固まってきていましたが、TOEICで頻出の単語を知らなかったことでリスニングも聞き取れず、リーディングでもわからない単語が多すぎて惨敗でした。
このようにTOEIC特有の単語を覚えることはとても重要で、逆を言えば単語だけでもある程度の点数アップが見込めます。
TOEICのスコアを上げるためには、TOEICによく出る単語を収録している単語帳を使うことが効果的です。そしてこの時に大学受験の単語帳のような分厚い単語帳を使う必要はあまりないと私は考えています。
私はTOEICの単語帳には主に2種類あると考えていて、1つ目がTOEIC特有の単語と基本単語が収録されている分厚い単語帳で、もう片方が基本単語は知っている前提で、本当にTOEICで頻出の単語だけを厳選した比較的薄い単語帳です。後者は先ほど紹介した金フレのような単語帳です。
単語帳は回転率がとても重要で、後者のような薄い単語帳を短期間で終わらせてしまう方が効率的です。基本単語(ザ・TOEICの単語ではない)はそもそも日常的に出会う単語なので、あまり気にしなくてもいいと思います。
後ほど詳しく説明しますが、単語学習は、今後公式問題集や模試を解くたびに出会う単語をオリジナル単語帳にまとめながらの方法にシフトするので、今は本当に大事なTOEIC単語だけを集めた薄い1、2冊の単語帳で終わらせてしまいましょう。
私は金フレ以外にも、下記の単語帳を使用しましたが収録単語数は630点と少ないですがサクサクと大事なところだけを学習することができます。こちらの単語帳は先ほど紹介したシリーズです。
3. TOEICの問題を解くテクニックを習得
こちらの優先度はTOEIC単語の暗記と同じなので、同時並行で行ってください。超絶忙しい方はまずTOEICの単語を優先してください。英語の基礎力に加えて、TOEIC頻出単語を覚えた状態でこのテクニックを学習することで、大幅なスコアアップが見込めます。
実際に私も単語を覚えて、テクニックを「出るとこだけ」で習得したことで、2ヶ月で145点アップしました。テクニックで簡単に点数が上がるテストかつ、スピーキングやライティングがないので、「TOEICはゴミだ」など言われることもありますが、半分正解で半分間違いです。
実際にテクニックと言っても、品詞の見分け方や文法知識なので十分ためになります。ただTOEIC学習だけに1年以上時間をかけるのはやはり勿体無く、オンライン英会話や海外ドラマ・英字新聞などもっと英語を実際に使ったり、英語で何かをするということに時間を使うべきだと私は強く思っています。
ただ英語の評価基準として企業や大学に取り入れられてしまった以上は仕方のないので、出来るだけはやくTOEICで800点、900点を取り、次のステップへ行きましょう。本気で英語をやりたい方には知ってもらいたいのですが、英検1級もTOEIC満点も大したことないので、とにかく資格試験には時間をかけないという意識を持ってください。
そんなTOEICで使えるテクニックを学ぶためのオススメ教材は以下の通りです。
こちらは先ほども紹介しましたが、その取り組みやすさから個人的には最初の一冊にふさわしいと思っています。本自体もかなり薄く、本気を出せば5日だけで終了できるようなボリュームです。実際は5日ではけっこうきついので、1、2週間かけても大丈夫です(笑)
リーディングでのテクニックを主に紹介していて、その中でもPart5が大部分をしめ、Part6、Part7は軽くという構成になっています。
続いて紹介するのが「直前の技術」です。この本はTOEICのテクニックを学ぶためのバイブル的な一冊です。上記の本との違いは、リスニングにも対応している点です。Partごとに別れているので、時間のない方には自分の必要なパートから重点的に学習することができます。
この本は特にPart2の戦略に定評があり、上の本では知ることのできなかったリスニングでの戦い方もわかりやすく教えてくれます。スコアが400点程度から700点の方にオススメの本です。
4. 再度模試を解き弱点を把握
ここまできたらTOEICで戦うための基本的な力(基礎英語力・単語・テクニック)がつき、自身も格段についているはずです。この状態になったろころで、もう一度公式問題集や模試を本番と同じ状況で解き、どのくらい点数が変わったのか、解くスピードやわかる問題の数などを確認してみてください。この時に実際の試験を一度受けてもよいと思います。
1~3までのステップをしっかりと行った方は、スピードも正答率も上がっていると思います。語彙力も上がり、完全に理解できる文章や、リスニングで聞き取れる部分も増えてきているのではないでしょうか。
ここではもちろんスコアアップを喜び自信を持つことも大事ですが、それでもまだ苦手な部分、つまりより時間をかけて学習するべきところを見つけることがより大事です。TOEICでは出題される問題が使い回されていたり、出てくるパターンや単語をある程度限定できるので、点数が上がったあとはできないこと無くす作業ゲーに変わります。
目安としてはこの時に600点にいかなかった方は引き続き、英文法や語彙の強化、テクニックの習得を行ってください。600点を超えることができた方は、間違えた問題だけをチェックするなり丸をつけるなりして、ひたすら分析・復習をしてください。
また、問題のタイプだけでなく自分の中で苦手なPartというのをこの段階で把握できると思うので、自分の判断でそのPartに特化して説明されている問題集や参考書を購入するのもありです。
私の場合はリスニングPart3、4への苦手意識が600点を超えてもあったため、そのPartのみに特化している下のような問題集を購入して苦手を克服しました。
5. 公式問題集と模試をひたすら解く
上の段階で、600点を超えた方は、これからわからないところだけをやればどんどん伸びるので、正解した問題は一切気にせず、とにかく間違えた問題にこだわり、出来ないことを減らしてください。
こちらの写真は私が実際に解いた問題集で、間違えたとこのみチェックをしています。解ける問題にはもう時間をかける必要がないので、目立たせないように何もしなくて良いです。丸付けなんてする時間はもったいないです。
公式問題集や模試などをひたすら解いて、わかない問題をチェックし、そこだけを何度も復習したり、意識して問題を解き続けることで解けない問題が少しずつ減り、結果的にスコアが上がります。
この状態を続けることで700点、800点、900点と必ずスコアはアップします。
私のスタート地点は315点
ここからは上記のステップを意識して行った私の学習方法を具体的に紹介します。私が取得したスコアごとに区切ってそれぞれのフェーズでの体験をシェアします。ちなみに私は音読やオンライン英会話などもこの頃からやっていましたが、ここではTOEICに直結したものだけ書いてます。
英語の基礎であるは文法をまずは強化
315点というスコアを取った当時の私は、まだまだ文法の基礎がありませんでした。英検2級にもまだ合格していなかったため、TOEICに特化した学習より、英文法や基礎単語を優先して勉強していました(する必要がありました)。
というのも初受験の時に、リスニングはほとんど聞けず、リーディングも解ききれずどちらも塗り絵状態で、そもそもの英語力がないと強く感じました。
このような状態だった私は、中学英文法を学ぶために、スタディサプリを使っていました。スタディサプリは月額たった980円でカリスマ有名講師の授業が受けられる神サービスです。英語だけでなく、国語・数学・社会・理科などさまざまな強化の授業が小学校から中学校・高校・大学受験レベルまで定額で受け放題なのでほんとオススメです。
一流講師の授業なので、学力ゼロで勉強嫌いの自分でも楽しんで英文法を学べました。他には「Forest」を買って5週くらい読みました。かなり力技ですが、3周くらい読めばびっくりするぐらい英文法が簡単に思えますよ。「Forest」は全ての英文法のルールをわかりやすく説明している文法書で、この一冊があれば英文法の問題は全て解決でき辞書のようなものです。1億人の英文法も同じようにオススメです。
問題集は「Mr.Evineのの中学英文法を修了するドリル」を使っていました。それぞれの文法項目の丁寧な説明を受けた後に、すぐに練習問題をする形式で、習ったことをすぐに実践することができます。また、この問題集は解答の説明に定評があり、これでもかというほど丁寧に解説してくれているので自学習でも安心です。
基礎単語も強化
単語に関してもTOEIC専用の単語はおろか、Part5で選択肢でない文中の単語でさえほとんど知らないという状況でした。そこで私はTOEIC専用の単語学習をする前にそのもその基本単語にもう少し集中しようとあえて我慢しました。
この状態の私が選んだ単語帳は「Duo(デュオ)」です。「Duo」はたくさんの人に愛されている大学受験のベストセラー英単語帳で、大事な単語がぎっしりと詰まった素晴らしい一冊です。例文のクオリティも高く、派生語も豊富に収録されているのでこの一冊を終える頃には相当力がつくはずです。
私は死ぬ気で2ヶ月間でDuoを修了させました。そのおかげで、問われていない単語すらもわからないという状況は脱出し、正答率もグッと上がりました。「Duo」が少し難しいと感じた方は「ターゲット1900」がオススメです。こちらは若干単語レベルが優しく、情報量も「Duo」と比べて少ないので取り組みやすいです。
その後2ヶ月で460点に
TOEICの対策は我慢し、英文法や英単語をしっかり中学レベルから学んだ結果、2ヶ月で145点アップし、460点を取得することができました。ようやくここからはTOEICに特化した勉強を開始しました。スタディサプリは継続していました(なんなら今だに使ってますw)。
TOEICの単語学習を開始
Duoで基本単語を覚えた私はようやくTOEICの単語学習を始めました。使った単語帳は先ほど紹介した「出るとこだけ」と「金フレ」を主に使っていました。
他にも少し分厚いTOEIC単語帳を学校の指定で購入する必要があったので使っていましたが、Duoなどにまとめられている基礎単語も多く収録されていたので、どれが本当にTOEIC特有の単語なのかがあまりわからなかったので、やはり分厚い単語帳はTOEICでは必要ないとこの時に判断しました。
「金フレ」や「出るとこだけ」は薄い単語帳ですが、Duoなどをやった後でもほとんどが知らない単語だったで、このような単語帳を使ってTOEIC単語を抑えることは必須です。
TOEIC問題を解くテクニックを習得
TOEIC単語と同時に、ようやくテクニックも学びました。この時に使った教材は「出るとこだけ」で、この一冊をとにかく極めました。2週間程度かけて一周し、その後はわからないところや不安な箇所だけをピックアップしノートにもまとめ、それを潰すように何周もしました。
この一冊全てを自信満々に理解するのには合計で2ヶ月かかりましたが、おかげで問題を解くスピードが格段に上がり、正答率も上がりました。また、この頃から自分が時間をかけるべき問題と捨てるべき問題を見分けることができるようになり、それが時間短縮にもつながりました。
「直前の技術」も同時に使用しましたが、私が主に参考にしたのが、「出るとこだけ」では学べないリスニングの部分です。リスニングのテクニックだけを学ぶだけでも買う価値のある良書でした。この本をやれば先読みの方法や、リスニングの正答率をあげる簡単なコツを習得できます。
TOEICの単語・テクニックを取得して640点を取得
TOEIC単語とテクニックを習得した私は同じく460点から約2ヶ月後に受けたTOEICで620点を取得することができました。今回はなんと180点アップです。そしてこの時期からは大きく戦略を変えました。
(公式)問題集や模試を解きまくるスタイルへ
TOEIC単語とテクニックを習得し600点以上を取得したので、やっと問題をひたすら解き、そこでわからなかった問題を何度も復習すれば伸びるという今までよりやることが単純化した比較的楽なサイクルに入りました。
私は公式問題集をはじめに、評判の良い模試や問題集を解きまくりました。しかし私が怠らなかったのが、わからなかった問題の復習です。私はこの段階ではすでにわからないことを減らすフェーズに入っていたので、わかる問題や正答した問題には目もくれず、ひたすら間違えた問題の分析と復習に時間を当てました。
スタディサプリ(TOEIC対策コース)の受講を開始
640点を取ってから少しずつ自身が付いていましたが、今まで通りまたポンポンと700点まで次で取れるのかは不安だったため、改めてTOEIC専用のインプット学習をするために、当時から評判のよかったスタディサプリENGLISHのTOEIC対策コースを受講し始めました。
月額2,480~というのは少し割高に思えますが、そのサービスの充実度と実際に使った人のスコアの変化を見ると納得でした。もともと上で紹介した大学受験用のスタディサプリを使用していたので、英語の授業を担当している関先生の凄さも私は知っていたので迷わず受講を開始しましたがアタリでした。
このコースでは、英単語・文法・リーディング・リスニングを全て動画で体系的に学ぶことができます。また、毎月模試問題も更新されるので、このサービス1つで全てのTOEIC学習ができます。
噂の990点講師による神授業を受けましたが、「覚える・知っている」から「英語の原理を理解する」という状態にすることができました。また、無理やり詰め込むのではなく、核を知ることで他の問題も自然と理解・対応できるということも教えてくれます。
特に400点~600点の方に効果が高く、スタディサプリTOEIC対策コースで700点、800点を達成した人が多く、私も次のTOEICでは720点を取得しています。
このクオリティの授業を受けるためにTOEIC対策予備校にいくと月に5万円は普通にかかると思うので、こちらのサービスを使った方がコスパも圧倒的に良いはずです。自信を持ってオススメできるサービスです。
出来ないことを減らして720点・755点を取得
その後は640点から1ヶ月後に720点を取得し、そのまた2ヶ月後には755点を取得しました。ここでも問題をひたすら解くスタイルは継続しつつ、また新しいことを始めました。
オリジナル単語帳を作成
この段階から先ほどちらっと触れたオリジナル単語帳を作り始めました。なぜこのタイミングなのか?というと、今まで覚えていた単語はオリジナル単語帳を使うほどでもないもの(単語帳に普通に載っている・よく出会う単語)だったからです。そのような単語をノートにわざわざまとめるのは時間の無駄であり非効率です。
上の写真は私の実際のオリジナルノートです。今見ると鬼簡単な単語ですが当時の私にとってはオリジナルノートを使うほどの単語たちだったんですね。
これから800点、900点を目指していく上ではTOEICの単語帳にもあまり載っていないような上級単語も覚える必要があります。「金フレ」の単語を全て覚え、ある程度単語力も付いていた私が次のステップに行くためには、問題で知らない単語を片っ端から無くすことでした。
単語帳に載っているTOEIC単語を覚えた私は、どれが本当に難しい単語で、単語帳に載っている単語なのかがわかるようになり、この状態になってオリジナル単語帳を使い自分だけの弱点・上級のTOEIC単語を集め、さらなる飛躍を目指します。
今後オリジナル単語帳の作り方の記事は書く予定ですが、作り方は簡単です。知らなかった単語とその品詞、意味をその隣に書き蛍光ペンで目立たせ、下に例文を書くだけです。例文は問題からそのまま引っ張ったり、辞書の例文を写します。
これを地道にコツコツ行うことでTOEICにおいて知らない単語はほとんど無くなります。私は英検・IELTSでもオリジナル単語帳を作っており、ノートは合計で5冊あります。
大学のTOEIC対策講座を受講
私はこの時期に「990点満点の人に会いたい!」、「(動画ではなく)実際に講義を受けてみたい!」と思うようになりました。どの分野でもその道のエキスパートに会うことは大事ですよね。しかし990点満点を取るような講師の授業はどこのスクールもかなり高額で学生には厳しいです。
しかしそんな中で見つけたのが、私が通っていた専門学校の最寄駅にある学習院大学(さくらアカデミー)が行なっている対策講座でした。有料ですが、全10回(1回につき3時間)の講義で、4万円なのでスクールと比べると破格です。さらにこの講座には最後にIPテストも含まれています。
講師は990点をこれまで50回以上も取得している方で、毎回の授業が本当に面白く、経験のある講師ならではの知見を伝授してもらい金額以上の価値を得られたと思っています。
このように他の大学でも学生だけでなく外部の方向けに開講しているセミナーはたくさんあるので、予備校やスクールが高くて諦めていた方にはぜひ知ってほしい選択肢です。
苦手パートを重点的に
700点を超えてもまだPart3、4には苦手意識があったため、そのパートだけに絞ったトレーニングを行いました。使ったのは「究極のゼミPart3&4」という教材で、私の苦手な部分をピンポイントで訓練することができました。
この教材を通して、聞こえなかった部分はなんどもシャドーイングや音読をして鍛えたおかげで、最終的に苦手パートではなくなりました。
このように700点、800点を超えても苦手パートがある場合はTOEICに特化1ヶ月など期間を決めて一気に仕上げるのが大事だと思いました。
Part3と4が私のように苦手意識のある方は多いと思いますが、この教材はピンポイントで修行できるのでオススメです。
その後はTOEIC勉無しで965点を取得
その後は800点を安定して取ることができるようになりました。TOEICの勉強をやめた理由は英検の勉強の方が楽しかったからと、留学準備のためIELTS対策を始める必要があったからです。また、そもそもの英語力を上げれば最終的に900点は取れるだろうと確信していたためです。
今後ボチボチ満点は取る予定
ちなみに最新のスコアは965点です。先日一時帰国した際に受けましたが、リスニングパートでは満点を取ることができました。ニューヨークでの早い英語になれたおかげで、TOEICのリスニングはかなり遅く感じました。
TOEICのスコアが返ってきました!920→965の記録更新。
ニューヨーカーの速い英語に慣れたおかげで、TOEICのリスニングは満点でした🔥
今回は対策ゼロで受けましたが、英語学習法を発信する者として、いずれは満点も取れるようにボチボチ勉強しようと思います! pic.twitter.com/F2oS5JijYI— Rei🇺🇸英語ブログ (@uver0527rei) July 13, 2019
今後は一応990点を狙う予定ではありますが、TOEICの勉強を今は全く行なっていません。965点も対策無しで受けました。
というのも今はアメリカで大学生をやっているということと、今後はIELTSやTOEFLでハイスコアを目指す予定なのでTOEICの優先度はかなり低めです。国連英検A・特Aにも挑戦したと思っています。
しかしまた日本に一時帰国した際には、1ヶ月程度少し集中して満点を取れたらいいなと思っています。実際にアメリカで生活できており、ライティング・スピーキングにも自身があるのでTOEICは自己満ですが、趣味程度に楽しもうと思っています。
皆さん(特に就活生)もTOEICに踊らされずに、一気に目標スコアを取って「英語を」から「英語で」を楽しんでください!
まとめ:TOEICは戦略的かつ短期的に!
今回の記事では私がTOEIC学習をするときに意識していたポイントや、実際にスコアを達成するまでの過程や経験をこれでもかというくらいシェアさせていただきました。
このようにTOEICは戦略を立てて、自分に合った方法で行うことで簡単にスコアアップができる試験です。
しかしこれはあくまでも私のやり方なので、参考程度に自分の最適な方法を見つけてください。時間のある方は私のやり方が王道になるはずです。
TOEIC学習の相談も随時受けて受けているので気軽にコメントしてください!長い記事を読んでいただきありがとうございます。