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母子家庭・英語嫌いの私がアメリカの4年制大学に正規留学するまでの全過程

こんにちは。ニューヨーク州立大学に正規留学しているReiです。

みなさんこの記事にたどり着いたということは、アメリカの大学または海外の大学に興味があるのではないでしょうか?

海外の大学へ留学するには乗り越えなければならない壁がたくさんあります。その中でも、ほとんどの方にとってまず最初にくる課題が「費用」だと思います。

私は先日Twitterでこのようなツイートをしました。

投稿・記事のタイトルでもありますが、私は母子家庭出身で、私にとって留学費用というのはとても大きな壁であり、もともと英語力もなく高校3年生まで「留学」という言葉からはとても遠い存在でした。海外に憧れてはいましたが、実際に行くことなんて正直考えたこともありませんでした。

留学したいと言ったところで金銭面を含めた大きな課題がありましたが、とにかく準備を入念に行い、今ではアメリカ、ニューヨークの4年制州立大学に現地の学生として正規留学することができています。

上記のツイートをきかっけに私と同じような境遇の方から留学するまでのルートや、どのようにして課題を乗り越え正規留学をつかむことができたのか、たくさん質問をいただいたのでこの記事で詳しくお話ししたいと思います。

今回の記事では主に、

  • アメリカ大学進学について
  • 私の留学ルート
  • 留学の資金調達
  • 渡航後のお金の貯め方
  • 留学でお金をかけないコツ

などについて書きました。なるべくお金をかけずに海外留学したい方にとって少しでもこの記事が役に立てば嬉しいです。

Contents

アメリカの大学に正規留学するということ

今回の記事ではアメリカの大学進学に特化して書いてあります。また、語学留学や交換留学ではなく正規留学なので、半セメや1年未満の留学ではなく、アメリカの現地の大学に在籍して、学位取得を目指すタイプの留学になります。

全体的に学費が他の国より高い

さっそく辛い現実を突きつけてしまい申し訳ないですが、アメリカの大学は他の国と比べてアホみたいに高いです。また、基本的に学費が高ければ高いほど良い大学だと見なされるのがアメリカです。

世界ランキング上位に入っているような大学は学費だけで500万以上。その上に生活費やその他の費用を含めると年間800万なんて普通にかかリます。

もちろん学費が比較的に安くても質の高い教育、名門校と変わらない授業を受けられる大学はたくさんあります。

有名どころでいうと、UCLAなどがその例で、仮に奨学金をもらえても確実に年間500万以上はかかります。4年間学ぶとなると軽く2000万円はかかることになります。

有名大学の生徒のほとんどはかなりのお金持ちが多いです。中堅大学である私の大学にもお金持ちは多く(特に留学生)、日本人の友人はお年玉で200万円くらい毎年もらっていると言われけっこう衝撃でした。

留学生は現地の学生より学費が高い

さらに追い討ちをかけるようで申し訳ありませんが、アメリカの大学では基本的に2種類の学費があり、州内の学生、州外の学生に分けられています。

私たち留学生は当然後者の学費を納める必要がありますが、なんと州内の学生に比べて倍以上に設定されていることが多いです。これは税金を払っていない分として高く設定されていいますが、それにしても差が激しいですよね。

私の通うニューヨーク州立大学プラッツバーグ校の州内学生の学費が年間$7,800なのに対して、州外学生は$17,700払う必要があります。

ちなみに交換留学の場合、日本の大学の費用でアメリカの大学の教育を半年、または1年間受けることができるのでチャンスがある人は必ず応募するべきだと思います。

奨学金が日本よりも充実している

ここでようやく嬉しいニュースですが、アメリカの大学は奨学金が本当に充実しています。また、日本で奨学金というと返済型と返済不要型がありますが、アメリカでいう奨学金は完全返済不要を意味します(これが正しい)。

ちなみに私は大学から4種類の奨学金を受け取っており、このおかげでかなり費用が安くなりました。今のところ留学生がもらえる最高額をもらっています。

アメリカの奨学金は本当に種類が多く、寮に住むことだけでもらえる奨学金もあります。しかし多くの奨学金はGPAを最低でも3.5以上保つなどの規定があるため注意しましょう。

奨学金の金額などは合格時に知ることができますが、下記のメールのように新しい奨学金が設立され、基準をクリアできていれば追加で応募することもできます。成績優良者が入れるHonor's clubに入ることでもらえる奨学金もあります。

 

とにかく奨学金をもらえる1番の基準は学業なので頑張りましょう。新しい奨学金の制度や、賞金の出るエッセイコンテスト、ビジネスコンテストなどのイベントも学校のメールを通して情報が来るのでメールボックスは毎日チェックしましょう。

4年間で卒業できない人がほとんど

アメリカの大学は日本の逆で、入るのは簡単で出るのは難しいなんて言われることがありますが出るのは本当に大変です。ちなみに入るのが(仮にも)比較的簡単というのはコミカレ(2年制大学)の話で、4年制大学への進学・編入は普通に難しいと思います。

私の大学では、英語力の基準でIELTSで6.5が最低で求められますが、IELTS6.5というのは早慶・上智の人でも簡単に取ることはできないスコアですし、センター試験だと9割は簡単に取れるレベルです。

本題に戻りますが、日本人で卒業までに4年以上かけているorかかっている知人がとても多いです。これは私の周りだけに限った話ではありません。

4年間で卒業できない1番の理由がESLと一般教養科目です。ESLは留学生のための英語の授業で、通常大学の始めに受講し始め、終わらせる必要があります。

このESLが少々厄介で、最初のテストでいくつかのレベルに分けられ、そこでヘマをすると1番下のコースから始まったり、発音や文法、リスニングなどの通常語学学校、コミカレレベルで身につけておくべき技能のコースを余分に受講する必要があります。

そして4年制大学のESLは単位として認められており、1クラスにつき3単位もらえることができます。しかし大学によって1学期に取れる最大の単位が18単位と定められていたりするので、取らなければいけないESLのコースが多いと学部の授業が受けられず、結果的に卒業が遅れます。

またESLはその大学とは関係のない独立した機関であることもあり、ESL側からしたら生徒に長く残って、できるだけ多くのコースを受けさせようというビジネス的な思考から、評価に厳しく、落胆する生徒が多い印象です。

しかし私のようにESL免除になったり、クラスを飛び級させてもらえるケースもあるので安心してください。こちらについては今後別の記事にする予定です。

情報収集が成功のカギ

アメリカ留学だけでなく海外留学ではやりべきことが無数にあります。トラブルは付きものですが情報収集をすることで、回避することは十分可能です。

また、留学をする本人だけでなく、保護者の方や家族も一緒に準備をすることが大切です。オンラインには情報はたくさん転がっていますが、アメリカ留学公式ガイドブックのような本を一冊でも家族で持っておくことで、知識の共有や準備がより楽になるのでこのようなガイドブックの購入をオススメしています。

アメリカ留学公式ガイドブックは私も家に置いてありますが、アメリカ留学に必要な情報が全て載っているのでとても役に立ちました。

私が4年制大学に正規留学するまで

通常の米4年制大学の進学ルートは、日本の高校を卒業してからアメリカの語学学校に半年~1年程度通い、その後にコミカレの編入コースに入学し約2年間一般教養科目を受けて4年制の大学に3年次編入するのが主な流れになると思いますが、私は語学学校・コミカレに行かずに日本から直接編入しました。結果的に、自分にとって最適で大きく節約することができた決断でした。ここではその過程についてお話しします。

高校3年生の時に留学を決意

冒頭で少しお話しした通り、私は高校3年生の時に海外留学を決めました。きっかけは英語をもっと自由に使って、どんな形でも海外へ羽ばたきたい、海外で活躍したいという本当に漠然とした好奇心です。

肝心の英語力ですが、高3の6月に英語塾に入り、試しに英検を受けされましたが当時は英検3級にも不合格しました。最初の授業では、Be動詞すらまともに理解していませんでした。しかしそこから1ヶ月後、素晴らしい師匠に出会えたおかげで英語が大好きになり、この時点で完全に日本の大学受験は辞めて海外の大学に進学する決意をしました。

学力もなく、日本の大学受験というたくさんの人が通るレールから簡単に外れることを選びましたが、この時すでに腹をくくっていたというか、この時に感じていた好奇心が本物だとわかっていたため自分の中での不安は一切ありませんでした。

簡単に決意をした私ですが、実現は甘くはありません。両親は離婚しており、小学校低学年のから片親の環境で育ってきたので金銭的に不可能でした。今までサッカーなど好きなだけやりたいことやらせてもらっていましたが、海外留学となると応援はしてもらえるけど、お金の保証は一切ない状況でした。

通常は高校卒業後にすぐ語学学校やコミカレに入学するのが主なルートですが、そもそもそれを払うお金はないし、当時の実力では語学学校もまともに卒業できないレベルでした。

どうしても正規留学を諦めたくなかった私は、調べに調べ、日本で海外の大学の1年分の単位を取ることができ、2年次編入をして、合計3年間でアメリカ(海外)の大学を卒業できる専門学校のページにたどり着きました。

たまたまサッカー部の先輩がそこに進学したことを思い出し、海外の大学に編入する準備をしていたので話を聞くことにしました。話によるとそこで頑張れば、日本で単位を取得できるため、通常よりもかなりお得に海外留学できることがわかりました。

そしてこの単位の交換制度が素晴らしいことに後から気付きます。

海外留学のコースがある専門学校に進学

その専門学校には海外留学科という学科があり、さらにアメリカ留学コース、カナダ、オーストラリア、イギリスと国ごとにコースが分かれていました。

どれも1年間で卒業するコースで、プログラムはTOEFL・IELTS対策などを中心とした英語の授業と、海外の大学では必ず履修しなければいけない一般教養科目の授業を全て英語で受けます。そのため教授・講師はもちろんネイティブスピーカーです。

海外留学科は英語力によってレベル分けが行われます。A~Hまでの8つのレベルがあり、Aが一番下、Hが一番上です。Hは日本語よりも英語の方が得意な外国人やハーフ、帰国子女、国際系の高校出身のような人が集まる超ハイレベルなクラスです。

そして国別のセミナーなどを行うために、さらに大きくUS1(A~D)とUS2(E~H)に分けられています。クラスは入学前に学校独自のテストで決められます。

海外留学科ではなく違う学科へ進学

オープンキャンパスで海外留学科へ行きたいという相談をしたところ、それはもちろん可能ですが、今の英語力だと想像以上にお金がかかることになると忠告されました。

というのも私の当時の実力ではCクラスに入れるかどうかのレベルで、担当者によるとUS1の生徒はほぼ100%の確率で、専門学校を卒業するまでに基準の英語スコアが取れず、語学学校に早期入学していると言われました。

そしてその語学学校はアメリカの場合1ヶ月約30万、プログラムを終えるのに半年程度かかるのでコミカレまたは大学に編入するまでに180万くらいかかります。

さらにUS1の学生にとって、英語がそもそもできないので英語で大学レベルの授業を理解するのは相当大変で、GPAを高く保てる生徒はごく稀だと言われました。

海外の大学への編入(特にアメリカの場合)はGPAがとても重要で、それによって奨学金の額も変わります。

その時点では英語力もなく、資金のあてもなかった私は担当者に、総合英語科にある留学準備コースにしてみてはという提案を受けました。

総合英語科は主に英語を専門として2年間学ぶ学科で、そのほかにも英会話コース、児童英語コースなどがありましたが、留学準備先行は少し特殊で1年間で英語力を底上げし、海外留学の知識も蓄え、2年次に海外留学科へ転科するというコースでした。

このコースには英語力に不安のある場合や、留学か就職か迷いつつも英語の勉強をしたい生徒が集まります。私の場合は両方の理由で、そもそもの英語力と、留学の資金がそれまでに確保できそうになかった場合のためにこのコースを選びました。

留学科の場合は1年間で卒後なので専門学校卒業の資格が得られず、総合英語科などの場合は2年間なのでその資格が得られます。私にとってすぐに留学できない場合は、海外留学科に転科せず、総合英語科に残りそのまま日本で就活をしお金をためてから留学するのもプランの1つだったので最適な決断でした。

留学準備コースとして入学

そんなほとんど後に引けない状況の私ですが、当時の私にとって最適だった選択をしました。総合英語科に入学する前にレベル分けチェックを受け、TOEICのクラスは3番目でした。

私は当時、1年間でTOEIC830点、英検凖1級を取得し、海外留学科にHクラスとして入るという目標を掲げました。そのために全てを捨てることを決意し、友達には達成するまで遊べないと宣言し、Twitter・Instagramや一時期LINEまでログアウトしていました。テレビ、漫画、ゲームも私生活から一切排除し、完全に英語力を伸ばすための生活に切り替えました。

バイトも自分にとってプラスの時間にするために英語講師として働き始めました。こちらについては下記の記事で詳しくまとめています↓

 

入学前に英検凖2級に合格し、6月には学校で初めてTOEICを受験しました。当時のスコアは315点でした。この時点でクラスの平均より少し下くらいでした。7月の後半に2回目のTOEICを受け、そこでは460点を取得しました。

夏休み中も友達とほとんど会わず勉強をしました。もっと頑張りたいという気持ちが高まり、夏休みが終わる頃に、「一番上のTOEICのクラスに上げてほしい、そこでも付いていく自身はあります。」というメールを担任に送り、私の頑張りを認めてくれた先生だったので上の人を説得し、1番上のクラスに入れてもらいました。

 

当時送ったメール見つけましたが、かなり生意気ですね(笑)

夏休みが終わり後期になってすぐに、3回目のTOEICを学校で受けましたが、620点を取得することができました。またほぼ同じ期間に英検2級もほぼ満点で合格しました。この時点で10月でした。

12月にもTOEICを受けそこでは720点を取ることができました。かなり順調にスコアを伸ばすことができ少しずつ学校でも注目されるようになりましたが、自分の中ではやることはやっていたので当然の結果でした。

その頃にはオンライン英会話も1年くらい継続していて英語を話すことにも慣れ、スピーキングもさらに伸ばしたいと思うようになり冬休みを使って2週間セブ島に自費で語学留学しました(10万くらい)。

フィリピンではとにかく会話力を伸ばすために毎日10コマ全てスピーキングの授業を取りました。土日はダイビングへ行ったり、お決まりのジンベエザメと泳ぐツアー、授業後はフィリピン人の先生とご飯を食べに行ったり、久々に思いっきり楽しみつつも、授業外でも英語を積極的に英語を使っていました。

もともと文法の土台もあり、オンライン英会話を行っていたため2週間でも思った以上に英語を伸ばすことができました。フィリピンでは自分の英語力にとても驚かれました。

日本に帰国した次の週には初めて英検凖1級を受けましたが、あと1、2問の差で惜しくも落ちてしまいました(1月)。TOEICも受けましたが755点と少しですが継続して伸ばすことができました。

留学科に行くまでに英検準一級に合格するという目標は惜しくも達成できませんでしたが、3月に受けたTOEICではなんと855点を取得することができ、見事830点を達成しました。

結果的にTOEICは1年かけずに315点から855点になり、合計で540点伸ばすことができました。
※1年以上前のスコアですが最新スコアは920点です。

努力もし、目に見える結果出てきた私に対するこの頃の周りの反応は明らかに1年前と比べて違いました。親もどんどん協力してくれるようになり、無理だと馬鹿にしていた友達は消え、みんなが応援してくれるようになりました。中には狂ったように尊敬してくる後輩や友達も出てきました(笑)

また、母子家庭の自分の家族を資金面でいつも支援してくれていた親戚の方は、もともと自分の留学したいという目標についてあまり良く思っておらず、すぐに就職するべきだといつも遠回りに言われていましたが、その方も少しずつ自分の真剣さに気付いてくれました。

また、その方には「いまから1年以内に英検1級に合格できたらアメリカ留学の資金を出してやる。」と言ってくれ、海外留学科への転科を決めました。

英検1級は当時の自分でも未知の領域だったのでとても不安でしたが、やるしかなかったためもう1年間、背水の陣の覚悟で今まで以上に勉強に取り組む決意をしました。

海外留学科・アメリカ留学コースに転科

855点を取得した3月に、留学科でのレベル分けテストを受けました。難易度的には英検凖1級程度で、当時の自分にとって程よいレベルの問題でした。

リスニングとリーディングで構成されており、テストの出来にはかなり満足していました。そして4月運命のクラス発表ですが、、、、、、、Hクラスでした!

せいぜいCクラスだと脅されたオープンキャンパスからまた改めて気合いを入れて、やっとスタート地点に立ててとても嬉しく思いました。留学準備専攻からHクラスに入れたのは自分と、大学を中退して留学を目指していた2個上の先輩だけでした。彼女は、私が460点で喜んでいた時すでに700点以上を超えていました(笑)それでも最終的に自分のスコアの方が高かったです。

Hクラスは予想通り猛者の集まりで、Hクラスの名簿だけカタカナの名前が多く、母国語が日本語ではない人が目立ちました。また、帰国子女だったり、偏差値70以上のトップクラスの高校出身の人など異次元の人が多く、一瞬で環境が変わってとにかくビビってました(笑)

その環境が欲しくて今まで頑張っていましたが、最初の授業で何人かネイティブとなんら変わらない英語を喋っていたので終わったなと思いました(笑)

最初は圧倒されましたが、自分にはやらなければいけない理由があったので変わらず走り続けました。今までは英語を学んでいましたが、この時初めて英語で学ぶを経験し、この二つの違いにも最初は戸惑いました。

月曜から金曜まで、毎日朝から夕方まで授業がありましたが、クラスメートも一緒に受ける授業だけで学習しても、彼らには絶対勝てないし、今の自分をさらに超える必要があったので学校が空く時間ぴったりに登校し一人で朝勉をしたり、昼ごはんも、片手で勉強できるように、買いに行く時間も勉強できるようにと、毎日おにぎりを食べたりと、とにかく隙間時間を有効活用しました。

机の下には英検1級パス単を常に開いておき、授業とは関係ない出席を取る時間や、プリントを配る時間、答えを待つ時間など、授業中にできる数分の何もない時間というのも英検1級などの単語学習などの時間に当てていました。摩擦でページが削れてボロボロになるまで使いこみました。

そのかいあってか授業でもついていけるようになり、少しずつライバルとの距離を縮めることができている実感が持てました。また、その年2018年第一回(6月)の英検凖1級に二次試験も含めて、今回は余裕で合格することができました。IELTSも学校で受けるのは7月末でしたが、個人的に申し込んで6月に6.0を取りました。

最初の受験で傾向や雰囲気などがわかったおかげで、7月のIELTSではしっかりと目標であった6.5を取ることができました。6.5があると海外のほとんどの4年制大学に入学できるスコアです。ちなみに全セクション6.5でした。

ちなみにHクラスは半数以上の生徒が7月の受験で6.5を取得しました。7.0も数名いました。(Hクラス半端ない)

IELTSでは最終的に7.0はもちろん7.5まで取りたいと思っていたのでその勉強を継続しつつ、英検1級対策メインの学習スタイルに8月から変更しました。

この年の夏休みもとにかく勉強し、あっという間に後期になりました。9月の時点で英検1級の過去問の正答率が6~7割で、合格には8割は必要なのでギリギリ合格できるかできないかの状態で10月に受験をしましたが、英検凖1級同様に本当にあと1、2問の差で落ちてしまいました。

そこから1月の英検まで必死に勉強し、一次試験を突破し、2月の二次試験も合格し、専門学校卒業までにギリギリで英検1級に合格することができました。合格した瞬間は叫びましたね(笑)

そして約束どおり、親戚の方から資金の面での補助を受けるれるようになりました。本当に感謝しています。

専門学校の全ての授業もこの頃には終わり、最終的なGPAは3.5/4.0でした。英語の授業に加え、学んだ一般教養科目は、マクロ経済、アメリカ史、数学、生物、西洋哲学、コンピュータスキル、アメリカ政府、マーケティング、パブリックスピーキングなどです。授業はもちろん英語で、ノートもテストも英語だったので大変でしたが、英語で学ぶことに慣れることができました。

卒業式では2年間の皆勤賞、TOEICの大幅なスコアアップ、IELTS6.5以上、優秀成績の4つの項目で表彰され、何千人を超える生徒の代表で登壇しました。

よく勉強時間を聞かれます。具体的に数えたことはないですが、英検3級に落ちてから英検1級に合格するまでの約2年半は毎日10時間以上は軽く英語に触れていましたと思います。

それでも途中から勉強というよりは趣味になっていたので全く苦ではなかったです。また、極度の負けず嫌いで、自分のフィールドでは1番でいないと恥ずかしいという謎のプライドもあり、変なプライドの高さが自分を追い込める秘訣でもありました。

本気だったサッカーでは年齢関係なく常に上にいたので、本気でやると決めた英語も1番でなければなりませんでした(実際まだまだですが)。

英語学習は量があるに越したことはありませんが、私が注目したのは質の部分です。英語を学ぶ前に、英語の学び方を学びました。これを行ったおかげで、時間の取れた私は長期的にグッと英語力を伸ばすことができました。このサイトではその勉強方法に注目して記事を書いています。

最終的に、入学する2年前では想像もつかないくらいの自信付け、良い意味で大きく変わることができました。また、英語学習を初めて1ヶ月後に感じた「これだ!」という直感はこの時に本物だったと再確認できました。

進学先が決まらない

レストランでの注文や洋服、専門学校への進学など秒速で決める私ですが、編入する大学はおろか国でさえ決めるのにめちゃくちゃ時間がかかりました。アメリカ留学コースに在籍していましたが、オーストラリアもイギリスも考えました。

イギリスはファンデーションコースという制度がやっかいだったので辞め、オーストラリアも結界的に編入単位が使えなかったので断念しました。

また、とにかく安く留学したいという理由から、ドイツ、ノルウェー、デンマーク、スェーデンなどの大学教育が無償のヨーロッパの国への留学も本気で考えていました。ドイツに関しては大学とメールでやりとりしたり、スカイプでも学校紹介をしてもらうくらい本気でした。

しかし自分の中での1番はアメリカだったのでやはり諦めきれず、どうにかしてアメリカに行く方法を考えました。そして次に見つけたのがマレーシアの大学にあるADTP(American Degree Transfer Program)というマレーシアの大学で2年間学び、アメリカまたは他の国の大学に3年次編入し2+2年で卒業するという私の専門学校とかなり似たプランでした。

そこで私はすでに1年分のトランスファー可能な単位を持っていたので、マレーシアで1年分の単位として認めてくれる大学を探しはじめました。かなりややこしい話になってしまいましたが、マレーシアのサンウェイ大学が全単位は無理だけど何単位かなら認めてあげるというお話をもらうことができました。

サンウェイをはじめとするADTPがある大学は、アメリカの名門校とも提携を結んでおり、コーネル大学やコロンビア大学などの超名門も入っています。

マレーシアの大学はとにかく値段が安く、年間70~80万で済ませることも可能です。マレーシア経由でアメリカの名門校への編入を狙うのもアリだなと思い、願書を出す一歩手前まで行きましたが、仮にコーネル大学などの超名門校に編入できても2年間で1500万以上かかると思うのでやめました。

もっと安い大学への編入先もたくさんあるので、このマレーシアの大学のADTPを高校生の時に知っていれば、ほぼ確実にこの道を選んでいました。

なのでこれからの人はこのような選択肢もあるということをよく覚えておいて、とにかくたくさん調べてください。

SUNYへの編入に決定

ヨーロッパやマレーシアなど色々遠回りをしましたが、最終的にはその専門学校の提携校であったアメリカにあるニューヨーク州立大学プラッツバーグ校に編入先を決め、願書を出しました。

決め手はまず教育レベルの高さの割に学費が比較的に安い点です。学費を含めた年間の費用は約330万円ですが、他の提携している4年制大学と比べて100~200万円ほど安かったです。東海岸の大学は西海岸よりも奨学金が充実しています。特にSUNYは留学生に対しての奨学金がとにかく充実していて、私の英語力とGPAでそれなりの額の奨学金が期待できました。

私はマーケティングを専攻したかったので、学部の観点からも大学を絞りました。SUNY PlattsburghはAACSBという世界的に有名なビジネス組織に認められているので質の高いビジネスの授業が保証されているのも魅力的でした(実際にかなり良い教授が揃っています)。

州立大学といえど、ビジネスの授業の内容や質はUC系の大学や私大とそこまで変わらないのも事実です。州立大学の300万円代+豊富な奨学金の可能性と、UC系や私大の500万以上の学費+少ない奨学金を比べた時に自分は東海岸の州立大学に行くべきだと思いました。

またSUNY Plattsburghは中規模の大学かつ博士号を持っている教授が多いので、授業の価値が高いです。実際に1クラス20人程度で、優秀な博士号の教授が持つのでとても有意義で、教授との距離が本当に近いです。規模が大きくて有名な大学だと、TAが授業を教えていたり、300人規模のクラスばかりだと受動的で刺激的な学びは多くありません。

単位移籍についても、全て問題なく変換されるという情報があったのでこれも大きな決め手でした。これが来てから本当に大きいことに気付き、留学生・現地の学生問わず多くの学生が一般教養科目(いわゆるGeneral education)の単位取得に苦労しています。最初から30単位ある状態で、2年生からスタートできて羨ましいと多くの友達に言われました。

過去最高の奨学金付き合格+その他奨学金

3月に願書やその他必要書類を提出し、その次の月には奨学金付きの合格を受け取ることができました。その額は1年間で$10,500と過去最高額で、3年間で$31,500になります。日本円にすると約350万円です。元が高いといえど、アメリカすごいですよね(笑)

年間の費用が330万円なので、考え方を変えると1年分はタダになります。もちろんGPAを保つ必要はありますが。

それでもやっぱり残りの2年間の分の660万円は私にとっても、日本の大学と比べてもまだまだ高額なので、返済不要の奨学金をひたすら探しました。そこで見つけたのが「埼玉発世界行き」という奨学金で、トビタテと違って正規留学も対象であり、埼玉県出身なので応募しました。

こちらの奨学金についてはこちらの記事にまとめてます↓

嬉しいことに120万円という最高額の奨学金に合格し、さらに留学費用を抑えることができました。

この奨学金のおかげで1年目の留学費用が最終的に330万-(116万(大学の奨学金)+120万(埼玉発))=94万円となりました。それでもなんだかんだ100万円は超えることになりますが、アメリカの4年制大学にに正規留学している中でもめちゃくちゃ安いです。なんなら日本の大学に行くより抑えてます。

このように奨学金を複数使うことで費用はグッと抑えることがきるので、留学を予定している人はひたすら奨学金を探しましょう。

留学の方法は他にもまだまだある

これまで私が正規留学するまでの過程と道のりを詳細にまとめ、通常とは少し異なりますが、これもあくまでも一つの例です。

私の留学ルート
高校卒業

専門学校に入学(留学準備コース)

専門学校を卒業(アメリカ留学コース)

ニューヨーク州立大学に編入(2年生)

先ほど話した通り、マレーシアからの編入もこれから人気の選択肢になるはずです。また専門学校で2年間過ごし、2年生として大学生になったので1年間ギャップがありますが、アメリカでは年齢を気にする文化はほとんどないので全く気になりませんので、安心してください。

私は英語力がなかったので高校卒業から渡米まで2年間過ごしましたが、実際のギャップは1年間のみ。私を知らない人は英検1級などと聞くと、「高校卒業後そのまま行くべきだったよ。」など言われますが、そのまま行くよりも確実に得られるものは大きかったと確信していますし、何より英検1級くらいの英語力は海外に行く必要もないことがわかりました。

お金があるなら英語ができなくても海外に行くのが一番手っ取り早い方法だとは思いますが、それ以外の方は戦略的に留学準備をし、英語力を伸ばすことで道は必ず拓けます。

こ奨学金だけでなく、私が行動で親戚の考えを変えることができたように、他にも必ずチャンスはあるはずです。誰になんと言われようと、とにかく動き続けることがカギです。

渡米前後のお金の貯め方

ここでは渡米する前と、後のお金を少しでも貯める方法を個人的な経験を含めて紹介します。

長期インターンを行う

これは時間のある人に限られますが、私の場合は専門学校を3月に卒業して、秋入学だったので渡米が8月末でした。約半年間は学生でも何もない期間が続いたのでこれはチャンスだと思い、有給のインターンを探しました。バイトにしなかった理由は、具体的に身に付けたいスキルがあったからというのと、職種によってはインセンティブがあり社会人並みに稼げるからです。

また、日本では英語ができるとどこへ行ってもチヤホヤしてもらえますが、アメリカへ行くとそんなのは当たり前ですし、むしろアメリカ人よりは絶対上手くならないのでスキルで勝負するしかありません。私は専門学校の卒業式の次の日には内定をもらっていた長期インターンを始めました(笑)

そこはIT企業で、具体的に学びたかったのはITスキル全般、ウェブサイトの仕組み、メディア運営、SEO、ライティング、広告、デザイン、プログラミング、Excelなどのスキル、IT業界のトレンドです。

その会社を選んだ理由はそれらのスキル・知識を付けられるかつ給料が良かったから、またこのような英語学習・留学のウェブサイト「Reigo」を作りたいと思っていたからです。実際にその職場では思い描いてた以上に学び、経験することができました。

超ホワイト企業で、優秀な人が集まっているのにインターンも社員同様の裁量を持って仕事ができるので最高の環境でした。インターンの採用率はかなり低いですが、繋げられるのでそこで働きたい人は連絡ください。リファラル採用だと確率上がります(笑)

また、他にも掛け持ちでインターンを行っていました。そちらの会社では週に1、2回しか出社していませんでしたが営業のインターンで、契約を取るごとにインセンティブがもらえたので調子の良い時は少ない出社でもかなり稼げました。

こんな感じで多い時で月に20万、少なくても渡米前は毎月15万程度稼いでいました。全部アメリカ留学中に消えることになりますが(笑)

基本的にバイトでお金を稼ぐためのスキルは身につかないので、私はインターンひと押しです。

ちなみにアメリカの大学を卒業した後に、そのまま残って米企業に働きたい人は長期インターンの経験は必須です。私がフォローしている方で以前このようなツイートをしていました。

アメリカの企業で採用している方なので間違いない情報です。そしておそらくこのインターンシップというのは米国内のものを想定していると思います。しかし、私たち日本人にとってアメリカの企業で長期インターンシップをするというのはとてもハードルが高いと思います。なので少しでも経験、またはインターンシップとアルバイトの違いを日本でも実際に行って学ぶというのはとても良い練習だと思います。

またそのそもインターンシップといえどアメリカ内なので当然競争率はかなり高いはずです。そんな狭き門を現地の学生、他の留学生と競うためには実践的なスキルまたは経験が必要です。その時すでに日本でも長期インターンの経験があれば間違いなく先行で有利に働くはずです。

お金を稼ぐこと以上に長期インターンには価値があります。

英語を使った仕事をする

英語学習に超貪欲だった私のように、渡航ギリギリまでバイトでも英語を使いたいという人は英語を使ったバイトや仕事をオススメします。100%英語のみの業務は難しいかもしれませんが、外国人がよく集まる都内のバーやホテル、ゲストハウスだと英語を使う機会がたくさんあります。

最近いいなと思ったのが、資格不要で浅草などの東京を外国人と一緒に遊びながら案内する仕事です。他にも英検やTOEICの試験管監督など探そうと思えばいくらでも探せるので、アプリやウェブサイトなどでどんどん探してみてください。

英語を使える仕事が多い、オススメの求人サイトはギガバイトです。

住み込みでリゾバをする

こちらはあまり留学を予定する人はできないかもしれませんが、もし渡航までに半年程度あり、なおかつ英語のスコアも取得済みであとは渡航日を待つだけという方にオススメです。私の選択肢にはありませんでしたが、友達は最後の日本を存分に楽しむためにスキー場や、温泉街などの観光地、沖縄などの南国でリゾートバイトをしていました。

リゾバ.comはリゾバ専門の求人サイトで、さまざまな条件から募集を見つけることができます。リゾバの良いところは住み込みで、食費や生活費の補助が出るところもあるので、出費が少なくかなりまとまったお金を月に稼ぐことができます。友達は月に12万ほど稼いでいました。

また、ホテルや勤務先の施設も無料で使えるのでアクティビティや温泉好きにはたまらない待遇です。一生物の友達も作るチャンスで、リゾバをやっていた友達はとても楽しそうでした。

最後の日本を楽しみつつ、お金を貯めたい方は1つの選択肢になるのではないでしょうか。

(オンラインで)英語を教える

こちらは私が行っています。日本にいた頃から英語講師は行っていましたが、アメリカに来てからもオンラインで生徒を持ち、英語を教えています。

私の場合は知り合いの方が、家庭教師事業を立ち上げ、英語講師として参加してほしいと頼まれました。大手との契約ではないので、かなり柔軟的に仕事をさせてもらっており、給料も良いので気持ちよく仕事ができています。

渡航前に英検1級を取り、英語学習や留学について発信しているということをとても評価され、良い待遇で仕事はできていますが、私に限らず、自分の質を上げれば、付き合う人や立てる環境も必ず上がります。

今の時代は実力があれば場所を問わず、誰かを教育することがでるので、英語が堪能な留学生はオンラインで生徒を持つ事をオススメしています。文法だけでなく、英会話や海外の文化を教えることができる私たち留学生の価値は英語教育に置いてとても高いです。

クラウドソーシング(業務委託)の仕事をする

アメリカの留学生は基本的にバイトは禁止で、できてもキャンパス内のみで週20時間までと決められています。

それでもお金が必要な学生は、キャンパス外の日本食レストランでバイトをする人もいますが絶対にやるべきではありません。これは法律で禁じられているので、もしバレると学生ビザを取り消され日本に強制送還されるだけでなく、アメリカへ入国できなくなる可能性もあります。

しかし今の時代はパソコンさえあればお金は稼げる時代です。学業に支障が出ない程度で行うことができます。

オンライ上でタスクをこなし、報酬を単発でもらうような形態はクラウドソーシングと呼ばれ、仕事の内容は多岐にわたります。留学生にオススメなのが、翻訳や英文ライティング、英語学習や海外の文化についての記事ライティング、留学体験記の寄贈、5分程度のYouTubeの英語字幕を書き起こすなどです。

私は日本にいた時ですが、フィリピン留学の体験記をエクセルシートに15分くらいで打ち込んで、2000円の報酬をもらいました。

コンピュータサイエンス専攻の友達は、ウェブサイト制作の案件でかなり稼いでいました。

このような案件はやクラウドワークスBizseekなどで探すことができます。無料で会員登録できるので定期的にチェックしてみてはいかがでしょうか。

クラウドワークスは私もよく使っていましたが、案件も豊富かつ使いやすいのでとてもオススメです。

ちなみにこれは一応グレーゾーンとされているので、弁護士によっても意見が分かれており、行う際は自己責任でお願いします(個人的に問題ないと思いますが)。

ブログを運営する

こちらも私が行っているもので、このウェブサイト「Reigo」から収益を発生させています。ブログは時間がかかるので学業との両立が大変ですが、頑張れば長期的に安定して稼げるのでとてもオススメです。特に私の場合は大学での専門分野がウェブマーケティングなので、ウェブサイトの運営や収益化などを授業外でも実践を通して学んでいるので控えめに言って最高です。

収益は作業をしていない授業中や寝ている間でも発生するので、忙しい留学生にとって最強のビジネスモデルでもあります。ちなみにこちらは日本の銀行に振り込まれる限り、法律上問題はありません。

また、留学生は海外の文化や、英語学習など情報発信するネタに困ることはないのでやらない手はないと思っています。私はWordpressを使って、サーバーを借り、ドメインを取得して運営を行っていますが、少しハードルが高いなと思う方はアフィリエイトが使えるSeesaaブログやはてなブログなどの簡単に始められるブログサービスを使うのもありです。

ブログでお金を稼ぐ方法はとても深いので興味のある人は調べてみてください。

まとめ

かなりボリュームのある記事になってしまいましたが、私のような境遇の留学生がここまで詳細に留学までの過程を書いてある記事はあまりないのではないでしょうか。

英語力は極限まで高める。奨学金はとにかく応募する。英語力またはスキルを身に付けられるインターンや仕事を探す。オンラインでもお金を稼げる時代。というのがこの記事のまとめになり、私が伝えたいことは、「行動し続けることの大切さ」です。

家庭の事情やお金、英語力の問題で留学を諦めそうになっている人は、留学というのはお金持ちだけの選択ではなく、私のような人間もいるということを忘れないでください。弱点だった私の学歴や家庭環境は、今では私の武器になっています。

そして私は、お金持ちの留学生よりGPAも高いですし、英語もできますし、自分でお金を稼ぐ力もあります。環境も大事ですが、それよりも自分の意思次第です。

みなさんにも海外へ行くことを諦めてほしくないので、私で良ければ留学相談や英語学習の相談いつでも受け付けています。

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英検1級・TOEIC970点・ニューヨーク在住
米国大学生のReiが全ての授業を担当し、
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