こんにちは。現在ニューヨーク州立大学に正規留学しているReiです。

昨年の夏のことですが、埼玉県が実施している「埼玉発世界行き」という奨学金制度に合格し、同時に県知事から埼玉親善大使の称号も受け取ることが出来ました。また、私が今回合格したのが冠奨学金で、その中の代表として親善大使授与式では上田県知事に表彰状を受け取りました。

本当に素晴らしいのに実はまだまだ有名でないこの奨学金制度、応募する前にトビタテなどの奨学金と比べて情報がほとんどなかったので本当に大変でした。

そこで今回の記事では、

  • 「埼玉発世界行き」奨学金とは?
  • 応募方法や必要書類
  • エッセイや面接の内容
  • 埼玉親善大使の活動

など、実際に奨学金に合格した私が今までネットになかった情報を公開します。埼玉県に住んでいる・住んだことがある・埼玉の高校に通っている人で海外留学に興味のある人は必見です。

「埼玉発世界行き」奨学金とは?

「埼玉発世界行き」とはその名の通り、埼玉県にあるグローバル人材育成センター埼玉が実施する海外留学奨学金プログラムです。県が直接支援する「埼玉発世界行き」奨学金と埼玉県にある会社が県に寄付して出来た「埼玉発世界行き」冠奨学金の2種類がありますが、どちらの奨学金も給付型(返済不要)なのが特徴です。その中でもプログラムごとに規定や募集要項があり、主に海外で活躍したい高校生〜大学生・社会人まで広い世代を支援しています。以下では奨学金についてさらに詳しく説明します。

3コースある奨学金

「埼玉発世界行き」奨学金には、学位取得コース・地域活躍コース・高校生留学コースの3種類があります。それぞれの特徴は以下の通りです。

コース 学位取得コース 地域活躍コース 高校生留学コース
対象 海外の大学・大学院へ学位取得を目的とした留学を開始または留学中の方。 大学在学中でいずれにも該当する方。・海外において、1ヶ月以上の留学、インターンシップ、英語プログラムまたはボランティア等のプログラムに参加する方。・卒業または帰国後、県内企業に就職するなど県に貢献する意志のある方。 高校在学中の3ヶ月以上の留学(学校長の許可が必要)を開始する方。
要件 本人または親(本人が現在学生の親に限る。民法上の親権者に相当する者)が、1年以上継続して埼玉県内に住所を有する方。・40歳未満の方。 次のいずれかに該当する方。・本人または親(本人が現在学生の親に限る。民法上の親権者に相当する者)が、1年以上継続して埼玉県内に住所を有する方。・本人が埼玉県内の大学に在学中の方。・40歳未満の方。 次のいずれかに該当する方。・本人が埼玉県の高校、特別支援学校(高等部)に在学している方。・1年以上継続して埼玉県内に住所を有する高校生の方。
金額 100万円/1年 20万円/1年 50万円/1年
人数 10名 50名 30名
選考方法 書類・面接 書類 書類

※公式ページより抜粋

それぞれ要件や金額が異なる冠奨学金

「埼玉発世界行き」冠奨学金は、埼玉県にある企業の寄付で作られており、各冠奨学金には要件、金額、課題などそれぞれ異なります。例えば理系の学生のみを対象にした冠奨学金や、法律やビジネスなど学部別に決められているもの、また女性のみが応募できるものまで様々です。奨学金の最高金額が100万円なのに対し、冠奨学金では120万円と高額な資金を提供してくれるものもあります。ちなみに私が合格したのは、浦和競馬場組合様の「浦和競馬チャレンジ奨学金」という冠奨学金で、経済的に恵まれていない環境で努力している海外留学希望者というのが主な募集要項で、120万円の奨学金を頂きました。

私が応募した平成30年度は13種類もの冠奨学金があり、自分の留学の目的と企業の趣旨がマッチした冠奨学金を見つけることができました。冠奨学金は年々数も金額も増えているということなのでぜひ応募してチャンスを掴みましょう。

倍率は?

私が合格した年である平成30年度の倍率は、「埼玉発世界行き」奨学金の学位取得コースが10人/98人(9.6%)、地域活躍コースが50人/146人(2.9%)、そして高校生留学コースが30人/63人(2.1%)となっています。ちなみに私が合格した、浦和競馬チャレンジ奨学金(長期コース)の倍率は2人/47人で23.5%でした。1番支給額が高く、募集枠も2人なので当然といえば当然の倍率ですが、この中から選ばれたことはとても光栄に思っています。

埼玉県のみの奨学金というのもありますが、トビタテや他の奨学金と比てはるかにチャンスを掴みやすい奨学金だといえます。その他すべての倍率情報についてはこちらを参照ください。

応募方法・必要書類・選考プロセス

ここでは応募方法や必要書類を順番に説明します。

1オンラインで事前申請

私が応募した平成30年度から事前にオンライン申請が必要になりました。この時点ではまだ必要な書類はなく、簡単な個人情報や行きたい大学名や学びたい学部、また応募する予定の奨学金をオンライン上で記入するだけになります。この時点で第1希望から第4希望まで選ぶ必要がありますが、併願をする必要はありません。ちなみに私は第4希望まできっちり書いて提出しました。スマートフォンからでも5分程度でできます。

2申請書や必要書類の提出

次のステップは申請書の提出になります。このステップが1番大変ですがやるべきことは明確なので安心してください。申請書は公式ページからダウンロード可能で、こちらにword上でタイピングで記入してコピーする必要があります。申請書には留学の計画書や自己PRなどを書き、証明写真も貼る必要があります。

申請書の他に、必要書類のチェックリスト、埼玉県に住所を有することを証明するための住民票の写し、外国語能力試験のスコアの写し、入学許可証(その時点である場合)、小論文、選考結果返信用封筒(切手付き)の7つの書類をこの時点で用意する必要があります。申請する奨学金の数だけ用意する必要があるので切手や封筒の数に注意しましょう。

3書類選考

書類選考の結果は約1ヶ月後に郵送で送られてきます。合格でも不合格でも返信用封筒で申請した数の通知がきます。私は4つ申請し、そのうちの2つが書類選考に通りました。通ったのは第1希望と第2希望で合格した通知書の裏には地図が印刷してあり、面接の日程と会場が記載されていました。

通知書の裏に地図があるかないかでも合否を確認することができるので、地図が見えたら喜びましょう。

4面接

書類選考に合格すると最終選考である面接に進むことができます。書類選考の通知書にはスーツ着用と書いていませんが、スーツを着ることをオススメします。また、面接にも返信用の封筒が必要になるので必ず用意してください。書類同様、合格した数だけ面接をする必要があり、私の場合は2つの面接を行いました。面接の質問内容などは後ほど詳しく説明します。

5奨学金の最終合否

面接が終わって約1ヶ月ほどで奨学金の最終合否の通知書が届きます。書類選考同様、合否に関わらず面接の数だけ封筒が届きます。合格すると埼玉親善大使の委嘱について、奨学金の振込先の指示、壮行会についても記載されているのでよく読んでください。

6親善大使の委嘱式・壮行会

奨学金に合格した渡航前の方は壮行会に参加する必要があります。壮行会では県知事から埼玉親善大使の委嘱や奨学生との交流、この奨学金を通してすでに留学した方のスピーチなどが行われます。上の写真は冠奨学金の受賞者で、この中から私が代表として表彰状をいただきました(1人だけなんかチャラいし悪そう?)。また、テレ玉や新聞記者などマスコミ関係の方、冠奨学金を提供している会社の社長などさまざまな方が来ます。私はちゃっかりテレ玉のニュースに映りました(笑)

7留学開始・埼玉親善大使として活動

留学期間は埼玉親善大使として活動することが許され、埼玉県の魅力を海外で発信するのが主な役割です。また、留学終了までに親善大使となった奨学生はグローバル人材育成センター埼玉に留学修了レポートを提出するのが義務付けられています。

小論文と面接・合格のコツを紹介

ここでは小論文や面接の内容や対策方法を私の経験をもとに紹介します。ちなみに面接時間は約30分です。

小論文の内容

小論文は、申請書にて自己PR(800字以内)、留学計画書(900字以内)、埼玉県の誇り・あなたがどのように貢献するか(450字以内)とそれぞれの奨学金、冠奨学金が定める小論文のテーマの合計4つ書く必要があります。テーマが同じ冠奨学金もあるので被っていれば同じものを提出して問題ないです。ちなみに私が合格した奨学金のテーマは「あなたの視点で最近の世界情勢の課題を分析し、自身の今回の海外体験活動がその課題解決にどのように資するか述べよ」というもので1600文字程度で書く必要がありました。

小論文のコツ

書類選考を突破する上で、個人的に英語力以上に小論文が重要だと思っています。まずは自己PRですが、ただ長所などを並べるだけでなく具体的な理由(海外でも活躍できると思わせるような)があるといいと思います。留学計画書は、学部で学びたいこととなぜそれを専攻するのかを軸に書きました。また、成績優秀者のみが入ることができるマーケティングのクラブ活動で行いたい研究やプロジェクトなどもわかる範囲で書きました。ここでは学びたい理由に加えて、その知識を使って何をしたいかを具体的に説明すると良いと思います。埼玉県の誇りや貢献方法のエッセイは、あなたが思う埼玉県の本当に素晴らしいところを素直に書きましょう。私の場合はあまり思いつかなかったのと(笑)、素直にこの奨学金制度(正規留学も対象としている)を素晴らしいと思ったのでそれについて書き、私のブログで発信したり、海外でも埼玉県は国際的な場所になりつつあるということを伝えて貢献したいと書きました。最後に各奨学金の小論文ですが、あなたの海外活動が意味のあるものだということを証明するためにたくさん具体例を出すようにしてください。そして説得性を持たせるためにあなたが学ぶ知識を使った問題解決の方法などを付け加えてみてください。毎年上記のような問題かはわかりませんが、海外へ行く身として日頃から日本のニュースだけでなく世界のニュースにも耳を向けて幅広いトピックに対応できるようにしましょう。私は英字新聞をずっと購読していたおかげで、世界の出来事についても意見を述べることができました。

どの小論文にも文字制限などがありますが、これは必ず守るようにしましょう。また、ここでの内容は最終選考の面接でも聞かれる可能性が極めて高いので自分が書いたことを口頭でも説明できるようにしっかりと理解しましょう。事実、完全に同じではないですが似たような質問をこの中全てからもらいました。

面接の内容

先ほど説明した通り、書類選考に合格した数だけ面接があり、私の場合は奨学金と冠奨学金の両方の選考が通ったので2つの面接を経験したのでそれぞれ紹介します。まずは奨学金の面接ですがグローバル人材育成センターの方2名が面接官としていました。まずは覚えている限りの質問を箇条書きします。ちなみに面接は全て日本語で行われました。

  • 自己紹介
  • あなたの1番の強み
  • あなたの弱点
  • なぜ海外の大学に行きたいのか
  • なぜその大学なのか
  • この奨学金についてどう思うか
  • 日本国内での問題とそれに対するアプローチ方法
  • 世界での問題とそれに対するアプローチ方法
  • 今までの成功体験
  • 今までの挫折した経験
  • 高校時代どんな学生だったか
  • 英語はどのくらい喋れるのか
  • 将来の夢
  • 直近のゴール
  • 学業以外での活動
  • あなたが思う埼玉県の魅力
  • 埼玉県から海外にお土産を持って行くとしたら何か
  • 埼玉親善大使となったらどのように活動したいか

これらの質問をさらに問い詰められるので思った以上にテンポが早く、戦っているような気持ちで面接をしていました。また、試験の質問も鋭いものが多く、掘り下げられるので社会問題などを答える時は自信を持って答えられる自分の得意な分野に持っていけるようにしてみてください。私が1番度肝を抜かれた質問は「埼玉県から海外にお土産を持って行くとしたら何か」で、考えていなかった質問だったので一瞬固まってしまいました。とっさに出した答えがなぜか給食で出ていた嫌いだったはずの人参ゼリーで面接の方を笑わすことができました(笑)一応私の出身の市が人参の生産で有名で、そこからうまくつなげることができましたが焦りました、、。

次に冠奨学金の面接ですが、次の日に行われ、質問内容はほとんど一緒でした。少し違った部分はグローバルセンターの2人の面接官に加えて冠奨学金を提供している会社の社長が面接に加わり、企業の方とメインに話しました。ここではその企業についても少し聞かれたので最低限の情報はサイトなどで確認しておきましょう。

面接のコツ

ここでは面接のコツを少しだけ紹介します。どの面接でも同じかもしれませんが2つの面接を通して1番大事だと気付いたのは、確固たる自信と、こいつならやれると思わせるための今までの経験や努力または変わりたいという意志をいかに伝えることができるかです。もちろん海外でやりたいことが具体的に決まっているのに越したことはありませんが、情熱を持って自分のことを話すことが一番大切です。また、お金を出してくれる埼玉県や企業のことを知ることも大切なのでしっかりとリサーチしましょう。面接の質問内容には上にも書いた通り社会問題や国際問題などについても容赦無く聞かれるので海外のニュースと国内のニュースに日頃から注目するようにしてください。

私自身、高校3年生で英検3級に不合格していて、普通の高校に通っていた不真面目な生徒でしたが、そこからいかに変わったということを情熱を持って話したので面接官に私の思いが届いたのではないかと思っています。

  • 自分に自信を持つ
  • 幅広いトピックに関心を持つ
  • チャンスに常に感謝(そうれば企業のリサーチなども自主的にやります)
  • 目的を持つ

この4つを軸に対策することで必ず面接官の印象に残るような発言やスピーチができるようになります。

過去に合格した人に直接連絡しよう

冒頭でもお話ししましたが「埼玉発世界行き」奨学金は規模の割にまだまだ知名度が無く、ほとんどインターネット上でこのような記事はなかったので情報収拾がほとんどできませんでした。そこで過去に合格した人を見つけて直接聞いてみようと思いました。

グローバル人材育成センター埼玉のホームページを見るとわかりますが、そこには過去に奨学金を受け取って埼玉親善大使になった方の留学体験レポートがまとめられたページがあります。このページ上では先人達のレポートを無料で見ることができ、その方々の名前も載っています。

押し付けがましいですが私はその名前をFacebook上で検索し、過去の奨学金受賞者の方々を見つけてはメッセージを送りアドバイスやその年の面接内容などを聞きまくりました。さすがに全員からは返信が来ませんでしたが数名から丁寧なアドバイスをもらうことができたので行動して良かったと思っています。

【※これをやる注意点とコツ】

Facebookでは同姓同名の人がよく見つかるので、別の人に質問してしまわないようにその人のプロフィールや写真をよく確認してください。レポートに書いてある大学と同じ大学名が学歴のところに載っていたり、留学先での写真が見つかるはずなのでそのようなヒントを見つけ、本人であると確信してから丁寧なメッセージを送りましょう。

また、インスタグラム上でハッシュタグ「#埼玉親善大使」などと打っても数名ヒットすると思います。遠慮せずに使えるものは使うという心構えで行きましょう。

埼玉から海外へのチャンスを掴もう!

いかがでしたか?今回の記事では実際に「埼玉発世界行き」奨学金に合格した私が小論文や面接の内容や対策方法まで徹底解説しました。正規留学を対象としている奨学金はまだまだ少ない中、埼玉県のこの取り組みは素晴らしいと思うのでどんどん盛り上げましょう。また、面接や小論文などについてもいつでも相談に乗るので気軽にTwitterやInstagramからでもメッセージください。

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