こんにちは。ニューヨークの大学に通っているRei(@reimatsuda7)です。
以前、英字新聞「The Japan Times Alpha」を使った英語勉強法の記事を書きましたが、今回は英字新聞や英語ニュースの「見出し」に関する特殊なルールを解説します。
見出しの解釈方法は、英字新聞を読もうと思った人が最初に直面する「壁」になりやすいのですが、これは文法上の特別なルールが適用しているからです。今まで学校や参考書で習った文法ルールが通じないことが多く、混乱する人や理解に苦しむかたは少なくありません。
しかしながら、これらのルールを事前に知っておくだけで今までより読みやすくなるはずなので、ぜひ一度学んでみてください。
私がオススメする英字新聞「The Japan Times Alpha」についての記事はこちらです。
Contents
英文記の見出しには特殊なルールが使われている
英字新聞を開くとまず目に飛び込んでくるのが「見出し」です。
英語では "headline" と呼ばれます。
見出しとは「記事のタイトル」であり、記事内容を一言で要約したもの。 見出しを読めば、どんな内容の記事であるのか、ある程度つかむことができます。
ただし、前述した通り、英文記事や英語ニュースの見出しは、私たちが今まで習った英語とは少しだけ異なるルールで作られています。そのため、見出しを理解するには、特別なルールに関する知識が不可欠になります。
それでは、英文記事の見出しの「法則」を1つずつ紹介していきます。
1. 過去のことでも現在形で
見出しでは、現在形が過去形、進行形や完了形の代わりに用いられます。また現在形は現在の出来事と過去の出来事、両方を表します。実際に例を見ていきましょう。
「TVレポーター、レベル社のスクーターによる事故の後に死亡」
また、気候など「変化している」ことを強調したい場合は現在進行形の形を取ることがあります。
2. 冠詞は省略される
"The"、"An"、"A"などの冠詞はよく省略されます。
「ソウルにて首相辞任」
3. be動詞は省略される
be動詞もよく省略される傾向にあります。
4. 未来のことはto doで表す
未来のことであっても"will"や"be going to"を使わずに、"to + 不定詞"の形を取ることがあります。
「同性結婚を英国教会にて祝福できるか否かまもなく決定する。」
5. 過去形ではなく受け身
受け身形でも、be動詞がよく省略されるので過去形だと勘違いする人が多いですが、過去分詞形なので受け身の意味で文を考える必要があります。
「野球のバットによる暴行で、バーリントンの男性らを逮捕。」
6. カンマはandの代わりに
カンマ","は"and"の代わりによく使われます。
「米国、韓国は北朝鮮の平和努力を強化するために軍事訓練を延期」
7. 短い単語が好まれて使われる
「日本は無症状のウイルス患者の唾液検査を承認。」
8. コロン(:)は情報源を示す
見出し中のコロン(:)は情報のソースを示します。
「研究によると、COVID-19抗体は軽い病気の後に急速に衰退する」
9. 引用符('')はその言葉が誰のものなのかを表す
コメントやTwitterでの投稿など、短い文の場合はそのまま見出しに引用で使われることがあります。
「トランプ氏、学校は秋に「開かなければならない」と主張、そうするように知事に「圧力をかける」」
10. 歴史的事実は過去形
「歴史的事実」であれば、見出しでも過去形が使われるという法則があります。
まとめ
いかがでしたか?今回の記事では、英字新聞や英語ニュースを理解する上で重要な「見出し」のルールを解説しました。これらの法則を知った上で読むことで、以前よりグッと内容が入ってくるはずです。
英字新聞やニュースなどを通して日頃から英文記事に触れ、時事問題を学びながら英語力アップするのはとてもオススメです。
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