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英語力は日本語力に比例する?私が実践した国語力を上げるトレーニングを公開

こんにちは。ニューヨーク州立大学に正規留学しているReiです。

みなさんは英語を勉強する上で、「まず日本語ができないと英語ができないのでは?」など疑問に思ったことはありませんか?

結論から言ってしまうと、私は母国語の能力は外国語習得に大きく関係していると思います(例外あり)。

私は高校3年生の時に出会った恩師に「母国語である日本語力以上の英語力は付かないから、まずは国語力を上げるのがうちの方針。」と最初の授業で言われて、とても納得したのを今でも鮮明に覚えています。

私はその恩師に言われたことをとにかくこなし、継続した結果、Be動詞もわからないところから短期間で英検1級に合格することができました。

その恩師にはたくさんのことを教えてもらいましたが、国語力の養うトレーニングを学習初期に行ってくれたことは1番感謝していることの1つです。そして、私の今の英語力はその時から鍛えている日本語によって支えられていると思っています。

そこで今回の記事では、

  • 日本語力の重要性と私の国語力
  • 私が行った具体的なトレーニング方法

にフォーカスして書いてみました。英作文やスピーキングに伸び悩んでいる人や、時間がいつも足りない人はこの記事を読んで一度日本語の重要性を確かめてみてください。

Contents

日本語力の重要性について

まずは、英語力を向上させるにあたっての日本語力の重要性を私の実体験を元にお話しします。これは個人的な意見になるので100%正しい訳ではなく、私が考える例外についても触れていきます。

外国語の力が母国語の力を超えることはない

私の経験に基づく個人的な意見ですが、外国語である英語の能力は、私たちの日本語(母国語)の能力に比例します。少し考えると当たり前の事実だとは思いますが、この「比例」という言葉に注目してみてください。

例えば、あなたの日本語がLev 60だとしたら、あなたの英語力はLev 40くらいまでしか成長しません。Lev 90だとしたら、Lev 70まで英語力を上げることができます。

このように日本語の能力が高ければ高いほど、英語の成長幅も大きくなり、日本語の能力が低いと成長限界にすぐに達してしまいます。

特に学習初期段階で国語力のトレーニングを行うことが重要で、ある程度の英語力に達成することで成長幅という概念を無くし、英語のみの訓練をして上達が認めます。

しかし、これを始めに行わないと英検2級やTOEIC600点レベルに到達するまでに時間がかかりすぎたり、英語で論理的にアウトプットする能力がなかなか身に付かなくなります。

このように日本語のトレーニングは私たちの英語力の成長幅を左右する重要な役割を担っているので、無視は絶対にできません。

国語力でも特に要約力と感想を書く力

(日本語)国語力といっても、細かい分野や技能がありますが私が特に関係していると思うのが、「要約力」と「感想を書く力」だと思っています。

個人的には日本語の「語彙力」はある程度の小説がスラスラ読める漢検準2級程度でよいと思っています。例えば、ruminantという単語は「反芻動物」という意味ですが、このレベルの単語は日本語でも難しいので、英語と同時に覚えればよいと気楽に考えてもらって大丈夫です。

英検1級以上の単語になるとこのように日本語でも意味がわからない単語に出くわすことが多くなりますが、この時点での漢字トレーニングなどは英語力を上げる上で不要です。

「要約力」と「感想を書く力」に私が注目している理由が、最終的なみなさんの最終的な英語学習の目標が、「不自由なく自分の考えを論理的にわかりやすく相手に英語で伝える」だからです。

情報を処理し、論理的に文章をまとめ、誰かに伝えるということは日本語でも簡単なことではありません。実際に日本語でも人に何かを説明するのが下手だったり、読書感想文などで自分の感じたことを文字にするのが苦手な人がいますが、これを母国語でできないと英語でやるのはほぼ不可能だと思っています。

しかし、これを克服または鍛えないと、各種英語試験などのライティングやスピーキング、ビジネスの場でのプレゼンや大学でのディスカッションでいつまでたっても思い通り自分の考えを表現できなくなってしまいます。

英語のスピーキングやライティングなどが苦手な人は、少し立ち止まって日本語でも同じことができるのか考えてみてください。

私はもともと自分が見た夢を人にうまく説明できないくらい、論理的に話すことができませんでしたが日本語で要約力と感想を書くトレーニングを行った結果、アウトプットの技能もなんの壁もなく伸ばすことができました。

英語と日本語は少し英作文やエッセイの構成が違いますが、これを先に行うか否かでこれからの結果は大きく変わってきます。

語彙力

先ほど語彙力については軽くで良いと書きましたが、日本語の小説でもよく漢字を調べてしまう人や、常識語のニュアンスが少し欠けている人は要注意です。

例えばappropriateという単語は「適当な」という意味の単語ですが、日本語で間違ったニュアンスで情報処理をする人は意外と少なくありません。この場合の「適当」というのは、「適した」とか「その場面に見合った」という意味で、「どうでもいい」とか「いい加減な」という意味ではありません。

「I hardly think jeans are appropriate attire for a wedding.」は「ジーンズは結婚式に適しているとは思わない。」となります。このような最低限の語彙力に達していない人は、まずは日本語の語彙力についても見直してみましょう。

コミュニケーション能力

これは言語を問わずですが、日本語でのコミュニケーション能力がなければ、英語でコミュニケーションを取るのはなかなか難しいはずです。英語で話すと少しだけ性格が明るくなったり、おしゃべりになったりする人もいますが、そもそものコミュ力というのはとても重要です。

このスキルが活きるのは、会話を続ける時や、話しかけたり、切り出す時です。私はコミュニケーション能力には自信があり、地元でもおそらく1番顔が広いですが、人と話し、友達を作る方法は英語でも同じで、苦労しませんでした。

コミュニケーション能力は生れつきだと言う人がいますが、私ももともとシャイで、人前で話すのはとにかく嫌いでした。でも自分に自信が付いてからは(今は付き過ぎたw)誰も怖くなくなり、どんどん自分から人に絡むようになりました。

そして自信を付けることができた理由は何か1つを極めてからで、自分の場合はサッカーや英語でした。なんでも良いので何か誇れるものを1つでも見つけて、自分に自信をつけてみてください。

あまり英語力向上には直接繋がっているように見えませんが、英語力アップには英語の学習そのもの以外にもたくさん意識する必要があり、実は英語の発音よりもずっと重要だったりします。

私が行った実践的なトレーニング方法

上では日本語の重要性をお話ししましたが、ここでは私が実際に行ったトレーニングをご紹介します。

とにかく活字に触れた

私は活字にたくさん触れるためにとにかく本を読みました。私の恩師には1週間につき必ず1冊以上は読めと言われました。私はそれまで本は大嫌いで、高3までに読んだ小説などの本はおそらく5冊もいかないくらい本が読めない人間でした。

なので私にとって1週間に1冊というペースで本を読むのは本当に苦痛でした。しかし、本はとにかく何でもいいからとにかく活字に触れることを意識しろと言われて、自分が楽しめそうな小説から始めた結果徐々に読書も楽しくなり、1週間で2冊を読む週も出てきたり、今では読書が趣味になりました。

本を読むことでさまざまな考え方や、表現方法、知識を自分の中に取り込むことができ、知らないうちに国語力が上がりました。

本の内容を要約し感想も必ず書いた

私の実際のノート↑

恩師には本を読むこと以外にも毎週読んだ本の内容を必ずノートに要約し、感想も書くように指示されました。最初は要約と感想の違いもわからないままから始まり、この作業も本当に辛かったです。

しかし、毎週続けることで話の要点をまとめて、簡潔に説明する能力と、人の意見やその物語について自分なりの考えを持ち、賛成したり、反対する力もつきました。このトレーニングは2年以上行いましたが、日本語でこれが不自由なくできるようになったことで、これを英語に変換しても同じことができるようになりました。

英語圏では文章や会話の内容をまとめる要約力と、自分の意見を発信する力が特に必要になってくるので、母国語でこれを鍛えておいて本当によかったと思っています。

また、私が英検3級不合格から英検1級まで2年半で達成できたのも、英検1級レベルの文章を日本語でもたくさん読み、さらに自分の意見を持ち、自分の言葉で表現する能力がもともともあったからだと思っています。

現在はアメリカの大学で毎週のようにリサーチペーパーやアカデミックエッセイ、また動画や記事に対して要約や感想を英語で行っていますが、これをアメリカ人と同じようにできているのは、まず母国語でトレーニングしたからです。

英検1級やIELTSなどのライティングでも今では一瞬で構成から書く内容も考えることができ、早く、質も保ちながら仕上げることもできるようになりました。

また、このトレーニングは大学受験などの長文を翻訳する問題や、要約する際にも有効です。

必ず第三者に見てもらった

要約や感想は必ず恩師にチェックしてもらいました。そこでは添削してもらったり、不自然な日本語を指摘してもらったり、私のがどのようにその考えに至ったのかディスカッションしたりしました。

今見返すとひどい日本語ですが、、(笑)写真にもあるように、私は主語と述語の関係がおかしくなってしまっている「ねじれ文」を書いてしまう傾向がありました。日本語では語順が少し変でも何とか意味が通りますが、語順が命の英語でこれをやってしまうと一切意味は成さなくなってしまいます。

現にこの時点ではまだ、「品詞」というものを英語でも理解していませんでした。このように日本語でできないことは英語でもできないので、母国語の日本語でも早い段階でトレーニングする必要があります。

そして、このようなミスは自分では気づきにくいので第三者に見てもらうことを強くオススメします。私の場合は恩師に見てもらっていましたが、日本語なので国語の先生や、国語が得意な友達でも良いのでとにかく頼んでみましょう。

同時並行で英語のトレーニングも

私は同時並行で、日本語のトレーニングをしながら、難易度を少し下げて英語でも行っていました。具体的な内容としてはオンライン英会話のデイリーニュースを使ってそのニュースの内容を英語で要約スピーチを作ったり、それについて議論していました。

英語の場合は即興だったので記事のレベルを下げても難易度的には少し高いかもしれませんが、このトレーニングを無理矢理でも同時に行うことで日本語でできる感覚を英語でも少しずつ感じることができました。

デイリーニュースを使った学習ができるオススメのオンライン英会話は、ネイティブキャンプレアジョブ英会話DMM英会話です。上記3つのオンライン英会話サービスは、無料体験レッスンができるので、まずは自分にあったサービスを体験して見つけてみてください。

「大人のための国語ゼミ」を読んだ

私は「大人のための国語ゼミ」という本を、国語力をあげるために読みました。大人のためのと書いてありますが、私が読んだのは高校生の時で、当時の私でも読みやすく、学生のうちに知っておくべきことがたくさん載っていました。

「相手の気持ちを理解する」、「事実か考えか」、「伝えたいことを整理する」、「的確な質問をする」、「反対意見を持つ」などを例題を通して学ぶような構成になっています。

英語を話す上で必要な、「要約力」、「説明する力」、「著者に反論する力」の方法論と重要性がとても丁寧かつ詳細に書いてあります。このような事を日本語でできる人が、英検1級レベルの英語力を身に付けられる人だと思っています。

まずは日本語を鍛えてから英語学習を

いかがでしかか?今回の記事では日本語の重要性を私の経験談をもとに書いてみました。国語力というよりは、要約力と感想を書く力が今後の英語力の変化に大きく関わってくると思います。本を読んで、要約と感想を書くトレーニングは特に学生の方は学習初期に行ってみてください。

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