こんにちは。ニューヨークに正規留学しているReiです。
ネイティブの方と英語で話しているときに、あまり噛み合わなかったり、驚かせるつもりはないのに相手をびっくりさせてしまった経験はありませんか?
そんな時は、危険な英語表現を使ってしまっているかもしれません。
私は英検1級に合格してからアメリカに来たので、周りの日本人留学生と比べて英語はできる方でしたが、渡米したてのころは英語の細かいニュアンスでたくさん失敗してきました。
そんな私は当初から気を付けなけらばならない英語は徹底的に調べ、今ではミスは減ったと思います。
しかし、他の日本人の英語を聞いたり、友達の英語で投稿されたInstagramをみてゾッとするようなことは意外と少なくなく、留学したての日本人がよく間違える表現をSNS上などで見つけるたびにメモをとり続けたところ、多くの人が同じようなミスをしていることがわかりました(悪趣味)。
そんな私の趣味の悪いデータを元に、今回の記事では日本人が間違えやすい英語表現を紹介します。また、正しい使い方や言い換えの表現も書いてあるので、今まで間違えて使っていた方はこの記事を参考にしてみてください。
Contents
英語初心者が間違えやすい英語19選
それではさっそく紹介していきます。ここで紹介する英語は私が実際に見つけた、日本人が間違えて使っていた表現です。留学生だけに限った話ではないので、英語学習者で不安な方はぜひチェックしてみてください。
"One of the 単数形"にしている人多すぎ
「いくつかの中の1つ」を表すための表現では、"One of the ~"が使われますが、これを間違って使っている人がすごく多いです。~の部分には名詞の単数形ではなく、複数形がくるので"one of my friend"は間違いです。"one of my friends"が正しい形です。
また、主語は"one"なので、対応する述語(動詞)は必ず、三人称単数形になるように意識してください。例えば"One of my friends has a costco membership."や"One of us has to do it."のようになります。
また、主語が"Some"だった場合は、複数形扱いになるので注意してください。どちらにせよ、手前のパーツが主語になるということを知っていれば、間違えは減ると思います。
"Look forward to" の後は(動)名詞
こちらもダントツで間違いが多い英語の1つです。これは「〜を楽しみにしている」という日常的に使える意味なので、初心者の方もよく使う表現ですが、"Look forward to meet you."のように、間違って使っている方が後を絶えない表現でもあります。
この場合の"to"は前置詞なので、後ろに動詞の原型は取ることはできず、(動)名詞がこなくてはなりません。なので正しくは、"I look forward to seeing you again."や'I look forward to it.'のようになります。
このような前置詞のルールが怪しい人は、品詞の基礎ができていない可能性があるので、下記の記事をじっくり読んでみてください。
"You are stupid."の何がダメ?
あなたの友達がふざけている時に、"He is stupid."とその友達や周りの人に言ったことはないでしょうか?実はこれは人によっては、落ち込んでしまうこともあるので注意が必要です。
"You are stupid"などの「Be動詞+形容詞」はその人の特徴を表すので、今だけでなく、いつもバカだというニュアンスがすごく強いです。なので、普段は真面目で、コツコツ頑張っている人にとっては少し強い表現になるかもしれません。
このような状況は"You are being stupid."など「Be動詞+being+形容詞」の形にしてあげることで、今「この瞬間は」というニュアンスを含ませることができます。
これは良い意味でも、悪い意味でも同様に使われます。
例
He is kind.
(彼は優しい)→(いつも親切)
He is being kind.
(彼は親切にしている)→(いつもとは限らない)
"Don't ~"もかなり強い
日本人が留学先で"Don't ~"を「ちょっとやめてよ」くらいの感覚で使ってしまう人がいますが、この表現は私たちが思っている以上に意味が強かったりします。
例えば、「笑わないでよ!」と言いたいときは、"Don't laugh at me!"と言いがちですが、やはり少し強いので"Stop laughing"の方が適切な場合が多いです。めちゃくちゃ仲の良い相手に対しては気にすることはないと思います、、(笑)
直訳ではない自然な表現を身に着けるのはやはり現地で過ごして、失敗しながら時間をかけて学ぶしかありませんが、最低限のことを知っておくとトラブルなどを回避できます。
"Very"を使いすぎ
これは間違いではないのですが、"very"を簡単な形容詞と合わせて多用しすぎるのはなるべく避けたいところです。例えば、"very big"を"huge"や"massive"にしたり、"very funy"を"hilarious"に変えたりすることで、簡単に少し知性に溢れた英語になるので同義語は積極的に学ぶようにしてみてください。
"Interesting"の不自然な使い方
日常生活において、「おもしろい!」と思うシチュエーションはさまざまですが、そんな時にみなさんがとっさに思い浮かべる単語は"funny"や"interesting"だと思います。
この2つの単語は同じようでニュアンスは違いので、少し注意が必要です。簡単に違いを説明すると、"funny"の「おもしろい」は、ギャグなど何か笑えるようなことに対して使われますが、"interesting"はどちらかと言うと「興味深くて面白い」と言うニュアンスが強いので、未知の体験や学術的な面白さに対して使われます。
なので変顔に対して、"Your face is interesting!"と言うのは不思議に聞こえます。
"Sorry"使いすぎてない?
日本人がよく不自然に使ってしまう英語の代表はおそらく"Sorry"でしょう。日本語では「お忙しい中すみません」や人混みを通り過ぎる際に「すみません」と言いますが、その「すみません」は英語の"Sorry"に上手く当てはまらないことがほとんどです。
"I'm sorry"は、そのような日本語の謝罪ではない礼儀としての「すみません」の意味ではなく、謝罪の意味での「すみません」という意味で使われることが多いです。
なので、そのような申し訳ない気持ちが少し混じっているけど、謝罪までいかない場合は"Exuse me"という表現があるので、今までなんでも"sorry"と言っていた方は、そちらを使うことを心がけてみてください。
また電車やバスの席などを譲ってもらった時に日本では「すみません」と言いますが、そのような場合は素直に"Thank you."と言って感謝の気持ちをストレートに伝えましょう。
このような文化の違いは慣れるまで大変かもしれませんが、ネイティブ同士のコミュニケーションや相槌を注目して観察してみてください。
"No"も注意が必要
日本人の学生で、返事をする際に、"No"だけしか言わない人を何人か見たことがありますが、これは相手に怒っているかのような印象を与える可能性が高いので必ず何か一言付け加えましょう。
"No, but thanks."や"No, thank you"などほんの少しでも加えるだけで印象がガラッと変わります。
"What?"は怒ってると思われるかも
留学当初や英語初心者は聞き取れないことが最初は多いと思いますが、日本語の感覚で「なに?」というように"What?"と聞き返す人がいますが、実はこれかなり失礼に聞こえてます。
友人に対してでも、"What did you say?"、"What happened?"、"Say that again (please)?"、"Pardon?"や"Sorry?"などを使うようにしましょう。
"s"のつけ忘れで大変な意味に
動物やペットの話は留学先でも盛り上げる話題の1つですが、この時に注意したいのが複数形の"s"です。
"I love cat"と"I love cats"は一見全く同じように聞こえますが、前者は「猫の肉が好き」で後者が「猫が好き」という全く別の意味でネイティブには聞こえています。
満面の笑みで前者の英語を言われても、ネイティブからしたらホラーなので注意しましょう(笑)
My friendの使い方
英語で「私の友達」という表現を、他の友達の前で使うときは注意が必要です。例えば、ルームメイトに”Do you wanna hang out tonight?”と聞かれた際に、先約があるから断ろうと"Sorry I can't. I'm having a dinner with my friend tonight."と答えたとします。
しかし、この英語は誤解を招きやすく、これを聞いたルームメイトは「自分は友達ではないのか、、?」と思ってしまうことがあります。
このような状況では"a friend of mine"が適切で、これを使うことでルームメイトは自分が知らないReiの友達なのかという風により正確に情報を伝えることができます。
"with my friend(s)"だと、ルームメイトは友達に含まれてないように聞こえるので、うまく状況を分けて使い分けてみてください。
"Why are you here?"は失礼になるかも
偶然イベントなどで出会った友達や、他の国からの留学生に対して"Why are you here?"と聞く人が多いですが、これは少し威圧的に「なんでここにいるの?」という風に聞こえてしまうので注意が必要です。
実際に某有名テレビ番組で、来日外国人に対して”Why did you come to Japan?”という質問の仕方が一時期話題になりました。ニュアンス的には「何しに来たの?」なので、空港でいきなりこれを言われるとやっぱり良い気分はしませんね。
失礼にならないためには、"What brings you here?"と言ったり、"If you don't mind me asking..."などの前置きをしてから尋ねましょう。
"I don't know"もNG
"I don't know."は「わからない」という意味でよく使われる言葉ですが、質問に対してこれを使ってしまうと、「知らない」「さあ」などのかなり冷たい返答になってしまいます。
また、答えにも興味がなく、考える意欲もないと思われてしまうので、なるべく避けたい言葉です。
わからない場合は"I'm not sure."や"I have no idea (clue)"などの表現を使うことで、柔らかい印象に変えることができます。
"Can you"と" Do you"の使い分け
これはどちらかというと、日本にいるときによく耳にしましたが、外国人に対して、"Can you speak English?"というのは実はあまり好ましくありません。
"Can"には「能力」「許可」「依頼」などの意味があり、" He can speak English."で「英語を話せます」という意味になります。なので、受け手側の印象は、「第二言語として話せるのか」となる場合ことが多いです。
このように「学んだことによって、英語の話し方を知っている」と遠回しに言っているようなものなので、質問系にすると少し上から目線になる場合があります。
その反面、"Do you speak English?"は、助動詞なしの現在形なので「反復」というニュアンスが強く、これ文章は「(日常的に)英語を話しますか?」という意味になります。
なので、ネイティブに対して最初の例文を使ってしまうと、「英語で話てもらえますか?」のように聞こえるので注意が必要です。相手がネイティブだと思う場合は、後者を使うようにしましょう。
"Me too"ではない場面
「私も!」という意味を持つ"Me too"はかなり便利な言葉ですが、こちらも直訳しようとして間違えて使っている人が多い印象です。
相手の発言と、同意見だと簡単に伝えることができ、"I really liked the restaurant!"に対して、"Me too!"のように使えます。
しかし、相手の発言の目的語が"You"だった場合にこれを使ってしまうのは実は間違いです。例えば、"I love you."に対して、自分も好きだと伝えようと"Me too."と言っても、実際の意味は「私も私が好き」という意味になってしまいます、、(笑)
正しくは、"You too."が適切で、"Love you too."の省略と考えるとわかりやすいかもしれません。
なので、"Nice to meet you"に対しても"You too."になります。こちらの方が圧倒的に間違いが多く、日本人留学生が誤って使っているのをよく耳にします。
"Play"は幼稚
たまに、「友達と遊んだ。」と言いたくて"I played with my friends."のように"play"を使う人がいますが、実はこの例文小学校くらいまででしか使われません。
実際はそうでなくても、「公園で遊んだ」という風に聞こえるので、大人の方や留学生は使わないフレーズかもしれません。大学生や大人の人で「遊ぶ」と言いたいのであれば"hang out"や"go out"を使いましょう。
また、「映画を見た。」実際にしたことを直接伝えることも多いので、その状況で判断してみてください。
"I like here"って言ってない?
アメリカやカナダ、オーストラリアに留学している人の中には、豊かな自然に囲まれるようになり、ハイキングやビーチによく行くようになった人も多いのではないでしょうか。
そんな素敵なスポットで「この場所が好き。」と表現するために、”I like here!”と言うかもしれませんが、実はこれ間違いなんです。
"Like"には"I like dogs."や"I like playing soccer."のように必ず目的語が必要です。しかし"here"は副詞なので目的語になることができず、形式的に"it"を入れる必要があります。
アメリカ人のルームメイトに聞いたところ、"it"がないと、寂しくて不自然に聞こえるそうです。なので"I like it here."としっかりと使えるようにしましょう。
大学の近くのビーチに行った日に、オランダ人の友達が投稿したものですが、しっかりと"I like it here."になってますね。それにしても1年前懐かしい、、(泣)
"Congratulation"は間違え?
友達の昇進や表彰など、アメリカの大学ではお祝い事が多く、「おめでとう!」と言ったり、言われたりすることが増えると思います。
そんな時によく使う定番が"Congratulations!"ですが、この"s"が抜けてしまうと、「祝い」というという意味になってしまうので、変な口調な人だなと思われるかもしれません。
また、日本人の感覚的には"s"をなぜ付けるのだろうと思うかもしれませんが、複数形にすることで少しでも、気持ちを多くするというニュアンスがあります。"Thanks"や"Best wishes"や"Best regards"がその典型になります。
"Everyone"は三人称単数?
これもたまにinstagramでのキャプションで見かける間違いですが、"Eveyone"は三人称単数形なので"Everyone likes you."になり、複数形扱いしません。
この理由は「1つ1つ個々を指しながらも、全体を指している」ためで、みんなと表しつつ、個人も強く指している面白い単語です。クラスでの教授のアナウンスなどを想像するとわかりやすいかもしれません。
まとめ: 直訳はしない!
いかがでしたか?今回の記事では、英語初心者や留学したての人が間違えやすい英語を紹介しました。今回紹介した英語は誤解を生みやすい危険な英語なので、1つ1つ注意して覚えていきましょう。
また、お気付きの人も多いかもしれませんが、ほとんどの誤解を生みやすい表現は、日本語から直訳しようとしたり、海外の文化に対する無知から来るものです。
普段から自然な英語に触れ、異文化に触れることでその国で生きるための感覚というのが身につくと思うので、ぜひ積極的に英語だけでなく文化にもアンテナを張って生活してみてください。
リクエストやこんなのもある!という方はコメントなどで教えてくれると嬉しいです!