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hear / listenの意味の違いとは?使い方を解説

こんにちは、Rei(@reimatsuda7)です。

今回はhear/ listenの意味の違いを解説します。違いを理解して、上手く使い分けできていますか?
日本語にするとどちらも「聞く」ですが、それぞれニュアンスが異なり、シチュエーションによって正しく使う必要がある単語です。

Contents

hear / listenの意味の違い

英語で「聞く」と言う意味を表す単語には、hearとlistenの2通りがあります。 とても簡単な単語ですし、日本語の場合は「聞く」という表現ひとつで事足りるのですが、英語の場合は意識をして使い分けをしなければ相手に失礼となってしまったり、最悪の場合には相手を怒らせてしまう可能性もあります。

I can’t listen to you.
I can’t hear you.

この2つの文の違いがわかりますか? どちらも「私はあなた(の声・話していること)が聞こえない」じゃないの?と思ったあなた。実はこの2文には、決定的な違いがあります。 簡単に一言で違いを説明をすると、このようになります。

hear: 音が耳に入ってくる状態(聞こえる)。
listen: 自発的・能動的に聞いている状態(聞いている)。

ぜひhearとlistenの違いをより細かく理解して、誤解のない円滑なコミュニケーションが取れるようにしましょう。
文の訳はまとめで解説しています。

hearの意味・使い方

hearの表す「聞く」と言うのは、音が自然に耳に入ってくる状態を示します。この「聞く」は、自分でコントロールできるものではなく、無意識に聞こえてしまうものです。

hearing test(ヒアリングテスト)と言うのは、聴覚検査のことで、内容が理解できているかどうかを見るのではなく、音が聞こえているかどうかを測るものです。健康診断の際に行われるのが、ヒアリングテストですね。

例文でニュアンスを確認してみましょう。

Please speak up. I can’t hear you.
(聞こえないから、もっと大きな声で話して。)


「音量が小さすぎて音が耳に入ってこない」と言う意味でhearと言う単語が使われています。

She heard a noise outside.
(彼女は外で騒音を聞いた。)

こちらの文では、「音が自然に耳に入ってきた」という意味でhear(過去形のheard)が使用されています。

hearは他動詞のため、すぐ後にyouやa noiseなど「聞こえているもの」の対象を置くことができます。

listenの意味・使い方

listenの表す「聞く」は、hearとは違い自発的・能動的に耳をすませて聞こうとすることを示します。漢字の「聴く」に近いイメージですね。 音が単に耳に届いているだけにとどまらず、人が何か話している場合には内容を理解しようと聴き、音楽の場合にはその音楽を楽しむために聴いている状態です。

英語試験などのlistening test(リスニングテスト)とは、音自体が聞こえているかどうかを検査するヒアリングテストとは違い、内容がきちんと聞き取れているかどうか、といった技術を測る検査です。

What kind of music do you listen to?
(どんな種類の音楽を聴くの?)

「音楽を聴く」というのは、単に音が耳に入ってくるだけでなく、その音を楽しむことを示します。

listenではなくhearを使い、"I can hear music."と言うと、「何か音楽が聞こえてくる」というようなニュアンスで、意識して自発的に聴いているのではなく、「耳に入ってきた」というように、少し印象が変わります。

Are you listening to me?
(話聞いてる?)
この文からは、つまらなそうにしている友達に対して腹を立てている子のイメージが浮かんできますね。
また、listenは自動詞のため、listenの後にすぐ聴いている対象を置くことができません。必ず、前置詞のtoを置いてからmusicやyouなど、聴いている対象を付け加えます。 "I’m listening." などと単体で使わない限りは、listenとtoはセットで使用すると覚えておきましょう。

hear が listenと同じ意味で使われる場合

hearとlistenの意味の違いについて解説をしてきましたが、hearという単語がlistenと同じ意味で使われることもあります。例を見てみましょう。

I heard an interesting story on the radio.
(ラジオで面白い話を聞いたよ。)
「ラジオで面白い話を聞いた」ということは、音が聞こえてきただけではなく、内容をしっかりと聞いていることになるのでlistenが使われるはずです。しかし、hearが使われる場面もあります。
A lot of people gathered to hear him speak.
(たくさんの人々が、彼が話すのを聞くために集まった。)
こちらも、「彼の話を聞くために集まった」ということは、「内容を聴く」という意味をもつlistenが使われるはずです。しかし、この文においてはhearが使用されています。基本的にはhearとlistenは既に解説したように使い分けられますが、時々hearがlistenのように「内容を聴く」といった意味で使われることもあるようです。

まとめ

hearとlistenの違いはわかったでしょうか?2つの単語の違いをおさらいしてみましょう。

hear: 音が耳に入ってくる状態であり、他動詞。
listen: 自発的・能動的に聞いている状態であり、自動詞のためtoと一緒に使うことが多い。

しかし、稀にhearがlistenと同じ意味で使われることがある事もお忘れずに。

では、最初の例文の違いを確認してみましょう。

I can’t hear you.(あなたの声が聞こえません。)
I can’t listen to you.(あなたの話は聴いていられないよ。)

Zoomなどを使ったオンライン会議などで、"I can’t listen to you."というフレーズを使ってしまうと、相手を怒らせてしまうことにも繋がりかねないので、hearとlistenの違いをよく理解した上で会話中で使えると良いですね。

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