こんにちは。ニューヨークで正規留学しているReiです。
ニューヨークに住んでいるということで、前回は東海岸・ニューヨークで特に若者の間で使われるスラングについてまとめました。
嬉しいことにこちらの記事がかなり評判が良く、西海岸、特にカリフォルニアでよく使われるスラングについても教えて欲しい!との声を多くいただいたため、今回はカリフォルニアに住む日本人とネイティブの友達に全面協力してもらい、リアルで使われているスラングを厳選して集めてみました。
私自身、ロサンゼルスやサンディエゴなどにもよく行き、西海岸の友達も多いですが、全然知らないスラングに出会うことはよくあります。
今回は東と西では全然違うなと実感しながら記事をまとめ、自分もたくさん学べた良い機会になりました。
特に今回たくさんのスラングをシェアしてくれたMinmiにはとても感謝しています。彼女は高校からの親友で、現在はカリフォルニアで正規留学しています。
Minmiは、現地の学生とシェアハウスをするなど常にネイティブの友達に囲まれており、西海岸スラングの知識で右に出る留学生はいないと思います。
ちなみに彼女は人としてもめちゃくちゃ面白いので、次に会うときにインタビューをする予定です。MinmiのTwitter(@mmvipjapan)やInstagram(@mmmimixx)からは生きた英語などを学べるので留学生はフォロー必須です!
他にも協力してくれたサンディエゴに住む友人Sydney(@sydboland)と、LAに住むRyan(@matin)もありがとう!(日本語わからないけど)
それではカリフォルニア流のスラングを紹介してきます。
Contents
まずは理解しておきたい"Socal"と"Norcal"の違い
同じカリフォルニアでも地域によっては使われるスラングも文化や価値観など大きく異なります。ロサンゼルスでは当たり前のように通じるスラングも、サンフランシスコでは全く通じないなんてことも少なくありません。
そこでまずは知っておきたい"Socal"や'Norcal'などの文化的な話をします。これはカリフォルニアへ留学する人は必ず知っておきたい知識になります。
Socalとは
これは南カリフォルニアのことで、いわゆるカリフォルニアと聞いて多くの人が想像するであろうサンタバーバラあたりからサンディエゴまでの西海岸です。
ロサンゼルスエリアもここに含まれ、Socalと聞くと、少し焼けた健康的な肌や、ゆっくりとしたライフスタイル、サーフィンを思い浮かべます。
また、UC系の大学に通うイケイケの学生や、ハリウッドなどが集まっていることからアメリカだけでなく世界のトレンドが生まれる場所でもあります。ハリウッド映画の影響で、カリフォルニアのアクセントがスタンダードだと思っている人が多いです。
Norcalとは
Norcalは北カリフォルニアのことで、主にベイエリアのことを指します。サンフランシスコがあり、シリコンバレーもこのエリアにある世界のビジネスの中心でもあります。
GoogleやApple、Facebook、Amazonなどの世界を代表するIT企業が集まるこのエリアは、Socalのゆったりとした雰囲気とは違い、かなりスピーディで何事も流れが早いです。
大学もUC Burkleyやスタンフォードがあり、テクノロジーと起業家精神の強い学生や人材が集まります。天気もロサンゼルスなどと違って一年中温かい訳でなくなく、冬はかなり冷え、雨も多いのが特徴です。
このように同じカリフォルニアでも地域によって大きな違いが見られます。
"Cali"と呼ばれるのを嫌うカリフォルニア人?
"California"を略して'Cali'と呼ぶ人は多いですが、ゴールデン・ステイト(カリフォルニア)出身のネイティブ達は頑なにこれを嫌います。
カリフォルニア出身の人からこの言葉を聞くのはかなりレアだと思ってください。実際にたくさんいるカリフォルニア出身の友達もこの呼び方を嫌っています。彼らも理由はよくわかっていません(笑)
カリフォルニアでよく使われるスラング45選
それではさっそくカリフォルニアの若者が頻繁に使うスラングを紹介していきます。中にはニューヨークでも、他の州でも通じるスラングも多数あるので、あくまでもカリフォルニアでよく使われるということを念頭に記事を楽しんでいただければ幸いです。
1. Hella
"hella"は「まじで」や「たくさん」など強調するために使われます。同義語は"really"、"a lot"、"extremelly"で、これは1番よく使われるカリフォルニア発祥のスラングだと思います。
男女問わず若者が好んで使い、私のいるニューヨークでもよく聞きます。
2. Cupcakin
"Cupcakin"は「可愛子ちゃん」などの意味でも使われることがありますが、男でも女でも(主に男)、クラブやバーなどに一緒に来ていたグループを抜け出して、可愛い人や気になる人に声を掛けることを指します。
その人に対してキスをするなど他にも広い意味で使われる単語です。
3. Slide
"Slide"は"Going"または" Leaving"の意味で使われます。スライドするという実際の意味にも近いので、イメージと一緒に覚えやすいかもしれません。
また、飛び入り参加という意味でもよく使われます。'Slide my DM'で「連絡して」という意味にもなります。
下の例文では"as a slide"で帰る・その場を去るための理由として使っています。しけたパーティや居たくない場所で使えます。
4. Weired / Weirdo
"Wired"=「奇妙な」というもともとの単語から想像できるように、こちらの単語は「変なヤツ」というきつい意味になります。特に"Weirdo"は人に対して使われ、海外ドラマや実際の生活でも使われることが多いです。
あまり良くない単語なので、相当変な人がいない限り使わないようにしましょう(どこにでも変な人はいますが)。
ドラマ「The Office」でもこのシーンでマイケルが使っています。かなり失礼ですね(笑)
良い意味でクレイジーな場合には、ポジティブな意味で使われることがあります。
5. On God
"On God"は「神に誓っても〜」のような意味で使われます。主に何かに疑いをかけられている時に、していないということを強調する役割があり、"On my mama"など「ママにも誓うよ」なども同じくらい使われます。
例文は少しふざけてますが、「ドラックやってないよ」などでも、色々なシーンで使えます。
6. Addy
こちらは"Adress"の略になります。パーティの後やクラブの後によく使われる単語です。
7. Fersure
"For sure"の略で、早口で話すことでこのような言葉が生まれました。断定的な意味があり、"Definitely"と同じように使うことができます。
Fersure! What time?
8. Bomb
もとの意味は「爆弾」ですが、スラングで使われる場合は「失敗する」の意味になります。学生がよく使っているイメージで、試験やインタビューでしくじった際に使えます。
また、形容詞としても使うことがあり、この場合は「最高」の逆の意味になります。
9. Sig alert(s)
'A sig alert'は、交通事故などでnaru1~30分ほどのアラートです。一方で"Sig alearts"は交通環境がもとの状態に戻った時に、CHP(California Highway Patrol)によって打たれる警報です。
ラジオやGoogle Mapでもよく見ますし、命に関わることなのでカリフォルニアで運転する方は知っておいてください。
10. Gnarly
"Gnarly"も割と多くの意味をもつ単語ですが、主に「かなり危険な」、「ひどい」、「素晴らしい」の意味で使われます。もともとはカリフォルニアのサーファーが、波の高さについて説明する際に使われていましたが、今ではスケーターや日常会話でも使われるようになりました。
11. Bum
これは「ホームレス」という意味になります。ロサンゼルスはアメリカの中でもホームレスの多い街で、ニューヨーク出身の友達と一緒にロスを運転している時に、ニューヨークよりも多いなと実際に感じました。
また、動詞として使う場合は「借りる(もらう)」という意味になり、道端でタバコを吸うと"Can I bum a smoke of you?"と言われるかもしれません。この場合の借りるは「タダでもらう」というニュアンスがあるので、「ねだる」という訳をすることもあります。
12. Good lookin' out
こちらはあまり知られていませんが、「ありがとう」の意味になります。よく使われるシチュエーションは、何か困っていたことを解決してくれた時や、トラブルを回避してくれた時に使えます。
Good lookin' out, man!
13. On fleek
"On fleek"は「最高」の意味でよく使われます。もともとはInstagramで、ステキな眉毛を褒める言葉でしたが、最近ではとにかく「決まってるもの」や「素敵なもの」に対しても使われるようになりました。
14. Stoked
こちらも代表的なカリフォルニアのスラングで、「最高にワクワクする」や「楽しみな」という意味で使われます。通常はどこかへ行く場合や、行っている最中の興奮を表す時に使うことが多いです。
15. Mental
"Mental"は形容詞的に使われることが多く、「信じられない(unbelievable)」と同様の意味になります。
He's mental!
16. Legit
"Legit"はスラング以外では"Legitimate"の略で使われ、そのままの「合法的な」の意味でも使われます。しかし、褒める場合などの「良いね!」という意味でもカリフォルニアをはじめとする多くの州でよく使われます。
Yeah, the food was legit.
17. The
カリフォルニアはアメリカで唯一、ハイウェイの名前の前に"The"をつける州です。これはカリフォルニアの中でも特にSocalに住んでいる人が使います。なのでSocalは"Take the five south"などと言うのに対してNorcalは"Take 101 north"と言うことが多いです。
18. The industry
こちらも"Socal"でかなり使われる単語です。"The industry"はハリウッドやカリフォルニアでエンターテイナー関係につく人のことを指します。俳優や女優をはじめ、監督、ディレクター、脚本家、カメラマン、最近ではインスタグラマーやインフルエンサーまでも含まれます。
19. Sketch(y)
これは危険を表す時に使える形容詞です。特にyをつけた"sketchy"は食べ物などのクオリティが悪そうな時によく使います。怪しげなというニュアンスが含まれています。
20. ~ass
"〜ass"で「〜な子」になります。例えばpretty ass で可愛い子という意味になるので、褒め言葉になります。"ass"には他のもたくさんの意味があるスラングなので、このような記事で調べてみましょう。
21. No cap
"No cap" は「冗談抜きで」、「本当に」という意味になります。
22. Swoop
"Swoop"で"Come get me"や"Pick someone up"の意味になります。特に車がないと生活がしずらいカリフォルニアでは、友達同士で車で送り合うことが多いので、よく使う単語です。
23. Thot
"Thot"は「自分のことを過剰評価してる人」という意味で使われます。主にInstagramやSnapchat上で、過度な露出でモデル気取りをしている人を指します。
Calvin KleinやAdidas、Nikeのハットなどが"Thot"を連想させるようなアイテムらしいですが、他にもたくさんあるようなので気をつけたいですね。
24. Curve
"Curve"で「自分に好意持ってきた人達を相手にしない」意味になります。明らかにヤリモクで女の子に近づいている人を避けることです。
25. Popping
"Popping" で"Popular"と同じ意味になります。特に"beautiful"、"sexy"、"hot"の意味合いが強いです。
26. iykyk
"iykyk"は"if you know you know"の省略です。「知っている人にはわかる」、「知る人ぞ知る」という意味なので、主に身内の間で使われます。
27. My dwag
"My dwag "で"My brother"などの「かなり親しい友人」という意味になります。もちろん複数形でも使えます。
28. New money / Old money
"New money"で自分で稼いだお金となり、"Old money"で親など自分以外の誰かが稼いだお金という意味になります。特に前者の方は、もともとお金持ちでないというニュアンスがあります。
29. Sit on my face
"Sit on my face"は少し下品な表現ですが、普通に「セックスをする」という意味で使われます。また、魅力的な女性に対して褒めるようなフレーズでもあります。
このフレーズの使い方は省略します(笑)
30. finna
"finna"で"be going to"と同じ意味になります。メッセージやチャットでよく使われます。
31. Dog
dog + someoneで「〜とヤる 」という意味になります。例えば、"dog her "で「あの子とヤる」という意味。こちらも普通の表現よりもかなり下品なので、注意しましょう。
これは全部マリファナという意味になります。ちなみに"Coco"でコカインです。
また、"Sober up"で「酒やドラッグからシラフに戻る」という動詞になります。
合わせて紹介したいのが"Dank"という形容詞で、「素晴らしい」などの意味になります。特に食べ物屋飲み物、ウィードに対して使われます。
大人しそうな子でも実は"Cop"=「警察」に見つからないように使っていたりしますよ。
33. Ratchet
"Rarchet"で「品のない人」という意味になります。もともとは"Wrenched"という単語が間違って発音されてできた言葉です。
この単語と合わせて覚えたいのが"Twerk"で、これはお尻を激しく振るダンスのこと。"Ratchet"はこのダンスをよくやる人を指すことが多いです。"Twerk"はクラブに行けばどんなものかすぐにわかりますよ。
また、"Rat" で同じく「品のない人」という意味の単語があります。
34. ice out
"Ice someone out"で「〜に貢ぐ」という意味になります。この場合の"ice"がジュエリーを指すので、高いもので私を飾ってというニュアンスがあります。
下の例文の構造がわからない方は、スラングよりもまず文法を学びましょう。ヒントは「使役動詞」という言葉で、"I cut my hair"と"I had my hair cut"の違いです。
35. in my bag
"I’m in my bag"で、「金を稼ぐ」や「金を稼ぐことに集中してる」という意味になります。この場合の"bag"はお金という意味で使われています。また、「何か自分のことに集中する」、「何が何でも成し遂げる状態」という意味でも使われます。
合わせて知っておきたいお金関連の頻出スラングは、"K"と"M"ですが、これはそれぞれ"thousand"と"milion"という意味です。
36. Bruh
"bruh"で"bro"を笑いながら言ってる感じになります。笑っていなくても普通に使う場合もあります。
37. Sleep on me
少し説明が難しいスラングですが、"Sleep on me"で、「自分が思う、自分の価値相応の評価や尊敬をもらっていない」というような意味になります。直訳すると、寝ていて自分に気付いていないような感じでしょうか。
「〜は(私を)見くびっている」というようなニュアンスがかなり強いです。自分が思った以上の評価が得られなかった時などに、かなり使えそうなスラングです。
38. Sauce up
"Sauce it up"で「〜をかっこよくする」という意味になります。もともとは、あまり美味しくなかったり、味が薄い食べ物に対して、良くするために使われていた言葉ですが、そこから人などにも使われるようになりました。
「Sauce it up」という曲もあります。
39. the shit
"The shit"で「最高!」などの意味になります。冠詞"The"がとても重要で、"My teacher is shit"の場合は、「クソ教師」になってしまいますが、"My teacher is the shit"の場合は「最高の先生」のようになります。
このように冠詞はスラングでも重要ですね。
40. Fwy
"Fwy"で"Fuck with you"の略になり、「好き」または「気にかけている」という意味になります。そのため、"don't give a fuck"で「気にしない」という意味になります。
41. shorty
"Shorty"で「可愛い女の子」という意味で使われ、呼びかけるような時によく使われます。
42. Pull up
"Pull up"で「来て!」という風に使われることが多いですが、多くの人はこのワードを聞くと喧嘩腰に「来いよ」という風に聞こえるので少し注意が必要なスラングです。
仲の良い間で使えると思っていた方が無難です。
43. Cook
"Cook"で「Sexualなことをする」という意味になります。また、ドラマBreaking Badで何度も聞いたように「ドラッグを製造する」という意味にもなります。
ちなみにBreanking Badは最高に面白いので、気になる方はNetflixで見てみてください。
44. Capper
"Capper"で「嘘つき」という意味になります。また、"Handicapper"の省略でもあります。
45. Cruise
"Cruise"は"Come"や"Leave"と同じように「来る」、「行く」の意味でよく使われます。これはカリフォルニアの友達が使うのは何度か聞いたことがありますが、ニューヨークではあまり聞いたことがありません。
まとめ
今回の記事では、カリフォルニア流の英語スラングを45個紹介しました!記事中でも話した通り、SorcalとNorcalで通じる・通じないがあると思うので、うまく使い分ける必要があります。また、スラングを使う際は今まで以上に注意して使うようにしましょう。
こんなに生きたスラングを紹介している記事はまだ他にないと思うので、カリフォルニアに留学中でスラングに苦戦している学生にとって役に立てれば嬉しいです。
最後になりますが、たくさんのスラングを提供してくれたMinmiありがとう!
View this post on Instagram