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【保存版】アメリカの大学でAを取り成績優良者になるためにした8つのこと

こんにちは。ニューヨーク州立大学に正規留学しているReiです。

アメリカの大学と聞くと、ドラマのようなド派手なパーティを想像したり、日本の大学と逆で入るのは簡単だけど出るのが大変で毎日宿題の量が半端ないって考える人もいますよね。

正直どちらも正解です。アメリカでは遊ぶときは遊ぶ、学ぶときは学ぶの切り替えが本当にすごくて、授業中に絶対真面目で冗談とか通じなそうだなぁって思ってたアメリカ人もパーティで見かけたときは別人のようにはしゃいでいました(笑)

しかしアメリカの大学ではAを取ることに命をかけている学生がたくさんいます。その1番の理由は日本と違って、就活でGPAを聞かれることが多いからです。

それに加えて私たち留学生はGPAによって奨学金の額が決まるので、下手をしたら帰国しないといけない人もいます。自分は奨学金がないと死ぬので毎日必死です(笑)

そんな私ですが先日Twitterで報告しましたが、大学ではオールA(全科目GPA4.0)をキープし、前期のDean'slistという成績優良者の名簿リストに載ることができました。

そこで今回の記事では、

  • アメリカの大学でAを取るコツ
  • 成績優良者になるメリット

などを実体験を元に紹介します。どれも現実的で、これをやれば必ずAを取れるという保証はできませんが、どのようにアプローチをすれば良いのかイメージしやすくなると思うので、これから留学で不安な人や成績が危うい現役大学生にとって少しでも役に立てれば嬉しいです。

Contents

アメリカの大学でGPAを高く保つ重要性

アメリカでは高い順にA・B・C・D・Fの5種類で成績が決められます。学校やコースによってはA+やB-などより細かく成績基準があります。GPA2.0を割ると成績不振と見なされ、C-が最低の合格ラインに設定されています。

アメリカの大学でGPAを高く保たなければいけない理由がこれで、アメリカでは成績を絶対評価で決めます。その反面日本では相対評価で成績が決められるので、そのクラスの平均点以下の点数を取ると赤点で進級や卒業に響きます。例えば平均点が70点のテストで40点をとっても日本ならギリギリ助かりますが、アメリカではそうはいきません。

絶対評価の場合は平均には左右されずあらかじめそのコースで決められていた点数に応じて成績が決まるようになっています。ちなみにアメリカの大学で40/100点を取るとFです。

下記の画像が私の受けている授業の成績システムで、見てわかるように60点を取ってもDで成績不振とみなされ、70点がギリギリ合格できる点数となっています。頭おかしいですよね、私も最初はそう思いました(笑)日本だと70点と聞くと良い点数だと思う人がけっこう多いはずです。

 

 

なのでアメリカの学生は、友達が勉強してないとかしているとか関係ないので必然的に勉強するようになっています全てのコースが上記の成績変換表と同じではないですが、このようなシステムを取っている教授が大半です。

Aを取る8つのポイント

絶対評価という言葉で怖がらせてしまった方はすみません、、(笑)しかしここからは私がAを取るために実践したコツを一つずつ紹介するので安心してください。私自身、高校まで、成績は体育以外2ばかりのサッカー馬鹿でしたが、やることをやればアメリカでも成績優秀者になることができますよ。

まずは授業登録に命をかける

良い成績をとる最初のステップとして、まずは登録するクラスの下調べを徹底的に行い、その時点で自分が作ることができる最高の時間割を事前に把握することが大切です。授業登録は必ず前学期の後半に、オンライン上にて自分で行います。

登録までに調べておく項目は主に、

  • どの教授が教えているクラスか
  • 曜日や時間帯
  • クラス型かオンライン型か
  • 合計単位数

の4つです。授業登録はオンライン上で何日の何時からと決まっており、これを事前に決めておかないと登録までに時間がかかってしまい人気のクラスはあっという間に埋まってしまいます。必修のコースが取れなくて卒業が遅れてしまうなんてこともあるので必ず事前にプランA、プランBと確認しましょう。

【どの教授か】

ここから本題ですが、4つの中で誰がそのクラスを教えているのかが最重要項目です。同じコースでも時間帯や曜日によって教授が異なり、教え方や課題の量、テストの回数やスタイルなどその教授によって全く変わってくるので授業そのものの難易度も変わってきます。

教授の調べ方としては先輩や友達に聞くのが1番良い方法ですが、教授の評判をネット上で見る方法もとても有効的です。

 Rate My Pprofessorsと言うサイトではアメリカにる教授に対する評価を書いたり見ることができるので授業登録の時に大活躍するツールです。

名前を入れるだけでその教授の宿題の量や授業スタイル、成績の付け方に関する情報を確認することができます。教授によって本当に変わるので評価の良いかつ自分のニーズにあった人を選びましょう。

【曜日や時間帯】

次にスケジュールですが、これも考慮するべきだと私は思っています。宿題や予習が多いクラスは、万が一忘れてしまったり前日に終わらなくてもカバーできるように午後の時間帯を選んだりしてます。

また、同じ曜日に大変な授業を2つ以上とらないなど、いつも最適なパフォーマンスをできるように考えて授業を組むようにしましょう。

【オンラインはおすすめしない】

どのコースもだいたいオンラインかクラスか選ぶことができますが、個人的にオンラインのコースはあまりオススメしていません。オンライン上の場合だと課題が極端に多くなる傾向があり、説明などもクラス型に比べて十分にないためタスクの完了が難しくなっています。

自己管理が苦手な方は、オンライン上での宿題をうっかり忘れて減点もされやすいので注意が必要です。

【単位数】

大学によって学期ごとに取ることができる最低単位数と最高単位数が決まっています。私の大学は最低でも12単位、最高で18単位までとなっており、どの授業も基本的に3単位もらえます。

授業によって4単位だったり1単位しかないのもあるため合計の単位数もしっかりと確認しておきましょう。最高単位を超えたい場合は(over load)と言って事前に申請をして許可が降りると更に多くの単位を取得することができます。

どれも良いセメスターを始めるための重要なステップなのでしっかりと確認しておきましょう。

シラバス(Syllabus)を完全理解しよう

シラバスはAを取るために必要な情報が全てのいる、指示書みたいなものなので必ず目を通しましょう。最初の授業は全てシラバスの説明にかける教授もいるほど重要です。また教授によってシラバスクイズ(成績に関わる)やシラバスを理解したことのサインを書く作業などが要求されます。

シラバスには教授のOffice hour(面会可能時間)や成績の付け方から授業で扱う内容まで全て記載されています。シラバスを見れば予習するべきところがわかるので、その気になればYouTubeやその他学習サービスなどで単元を見つけて授業の前にその内容を理解して本番の授業の理解度をより高めることができます。

ちなみに私は統計学の授業が苦手だったので授業の前にYouTubeで予習し、YouTube上でもわからなかったり更に詳しい情報が欲しい場合にはUdemyにてExcelの講義を購入したりしてました。

せっかく予習するための情報があるのでしっかり有効活用しましょう。

1番前の席に座ろう

アメリカの大学では1番前の席は争奪戦です。私もいつも1番前の特に教授がよく立つ場所などを予測して出来るだけ近づくように意識しています。また、基本的に暗黙の了解?みたいな感じで授業の最初に座った席が今後の席になる可能性が高いので初日は気合いを入れて早く行くことが大事です。

これにはかなりメリットがあり、簡単にやる気を伝えることができます。また、話す機会も増えるので教授と仲良くなりやすくなり何かと後から得する可能性があります。

また発言をするのも楽になります。少し小さい声でなんとなく質問に対する予測や答えを独り言のように言っても拾ってもらえるので発言したとみなされます(笑)

その他のメリットとしては1番前に座ることで、意識の高い生徒や頭の良い生徒と友達になりやすい点があります。プロジェクトやプレゼンでグループを作るときも基本的にご近所さんが候補になるのでそう言った面でも仲間に恵まれやすく、結果的に良い成績に繋がるはずです。強い仲間と共にAをゲットしましょう。

余談ですが前の席に座る人の方が後ろの席の人と比べてAを取る確率が高いという公式の研究結果もあるようです(笑)私の見る限りでも確かにそんな気がします。

出席は100%が当たり前

当たり前ですが毎授業必ず出席しましょう。ほぼ全ての教授は出席をとり、成績に直結します。出席率を100%保つと最終成績に2%加算してくれる教授もいるので、これもしっかりもらいましょう。2%でも、A-かB+か変わることがあるので使えるものは全て使いましょう。

また2回までは無断で欠席しても良いという教授がいますがスポーツ系の部活に所属していない限りこれは使うことがないと思ってください。なぜならアメリカの大学は授業のテンポが早く、1コマ飛ばすだけでおそらくついていくのが困難になります。加えて、私たち留学生はアメリカ人と比べて教科書を読むスピードや理解度が遅いので、少し気を抜くだけでもどんどん差がついてしまいます。

教授も人間なので、無遅刻無欠席の生徒と、遅刻や欠席が多い生徒を比べた時に、試験は同じような点数でも、感情的に前者の成績がよくなるはずです。

授業に出ることは頭の良し悪しは関係ないのでとりあえず出ましょう(というか自分の意思で留学するのならスキップという言葉は頭から消そう)!

課題やプロジェクトも必ず+指示通りに

こちらも当たり前ですが課題やプロジェクトは締め切り前に必ず行いましょう。冒頭でも言いましたが、アメリカの大学の課題の量はとにかく半端じゃないです。授業時間の2,3倍の時間をいつも宿題に割くなんてしょっちゅうです。

また、それぞれの宿題がどのくらい成績に関わるのかまでシラバスに書いてあり、成績を決める重要な項目になっています。そしてアメリカの大学ではオンラインで宿題を行い、提出することが多く、締め切り時間を過ぎると提出先のページが自動で閉じられて提出できなくなってしまうので必ず期限も守りましょう。こうなると0をもらって成績に大ダメージなので、途中で終わっていなくても必ず提出しましょう。

またそれぞれの課題やプロジェクトごとにRubricと呼ばれる成績を評価する項目の基準を詳しく書いてあるシートがあるのでそちらも必ず確認しましょう(超重要です)。これ無しで課題を進めてAを取ることはほぼ不可能です。しかし、Rubricをしっかり理解して課題に取り組むことでAを取る確率は格段に上がります。

Rubricはこんな感じです↓

ラーニングセンターやオフィスアワーを活用しよう

名前は大学によって変わると思いますが、各大学にはラーニングセンターと言う授業でわからなかったり、テストの対策をしたい場合などに補講を受けることができる施設があります。補講を担当してくれるのは同じ生徒ですが、チューターになるには成績が優秀でないと出来ないため、安心してください。

大学に通っている人であれば無料で無制限に使うことができるので使わない手はありません。私は多い時で週に10コマ (1コマ=1時間)補講を受けました。このおかげでAccounting(会計学)に苦手意識があった私ですが全てのテストで100点を取って、最終成績では100%のAを取ることができました(笑)ラーニングセンターの良いところは生徒が教えてくれるので同じ悩みを共感してくれたり、質問もしやすい点です。

また、シラバスのところで少し触れたオフィスアワーですがこちらも合わせて活用しましょう。この時間帯で予約を取れば、教授と1 on 1でわからなかった部分を好きなだけ質問することができます。この時間は教授と仲良くなるチャンスでもあります。

このように学ぶための環境は整っているはずなので、わからなくてもとにかく行動し続けましょう。

最終手段はドロップ

こちらは最終手段ですが、はじめの段階であまりにも授業が難しく感じ、上述した全てを行っても手に負えないときは授業をドロップ(取り消し)することも賢明な判断だと言えます。アメリカの大学では一定の期間内の間であればコースを追加したり取り消しすることができ、その場合にドロップしても成績に影響が出ないので使い方によっては有効です。

しかし、1学期に最低限必要な単位数を下回ってしまう場合はドロップはできないので注意しましょう。必修の場合どちらにせよ卒業までにドロップした授業は取らないといけないことも忘れずに。

また、成績が悪かったクラスに再挑戦することもできるのがアメリカです。これはRetake(再履修)と呼ばれ、最終的に成績の良かった方をGPAに加算してくれる制度です。しかしこれは卒業時期が伸びないように気をつける必要があります。

Extra Creditで貯金または回復

Extra creditとは成績を上げるためのボーナスチャンスで、これは任意で取り組むことができます。教授によってあったりなかったり、もらえるポイントやExtra creditを得るための課題も異なります。

課題の内容は多岐に渡り、講義の内容をレポートにまとめて評価する、その授業や単元に関係する映画をみてレポートを書く、また授業の内容を説明する歌やポエムを作るといったものまであります。

Extra creditはやるかやらないか自由ですが、選択肢がある場合はやっておくべきだと私は考えています。私の経験だと最低でも2%は最終成績に加点してもらえることが多く、先ほど説明した通りこれは大きな数字です。

実際に私も本当はA-のクラスがありましたが、Extra creditのおかげで最終的にAをもらうことができました。正直ずっとAで、Extra creditなしでも大丈夫だと思っていたので、念のためにやっていておいて本当に良かったです。

テクノロジーを使おう

学習向けのアプリやツールを使いこなすことが、少しでも良い成績を取る有効な手段となります。例えば、まだまだリスニングが苦手で教授の言っていることが早くて聞き取れなかったり、言っていることがそもそも難しくて瞬時に理解できないなどの悩みは誰もが最初に経験することだと思います。

そんな時に大活躍するのが録音アプリです。普段は使わないですが私も教授がテスト範囲を口頭で言う場合は念のために録音することがあります。最近では無料でも録音した音声のスピードを調節できるのでわからなかった所を家でゆっくり確認することができます。

注意点としては授業の録音やパワポの写真撮影を禁止している教授もいるので事前に確認しましょう。このような情報もシラバスに載っていることが多いです。

他にも論文やエッセイを書く時に大活躍する「Zotero」、様々なクイズの答えを見ることができる「Quizlet」、自動で英文の添削をしてくれる「Grammarly」などを使いこなすことも良い成績を取るカギとなってきます。

アメリカ人や私が実際に使っている、超お役立ちツールやサイトはこちらの記事にまとめているのでぜひ参考にしてみてください。

Dean's Listに載るメリット

最後に成績優秀者としてDean's listに載るメリットを紹介します。アメリカでは結果を残せる人はしっかり評価され、どんどん上へ行くことができる環境が整っています。GPAを高く保つためのモチベーションをここで上げていきましょう。また、上記のような賞状をもらえます。

履歴書に書くことができる

Dean's listに載ったということを履歴書で書くことができます。インターンシップや学校内でアルバイトをしたいときにアピールすることができ、RA(寮長)になるための基準がDean's listまたはGPA3.5以上だったり、何かと自分の仕事や挑戦する幅を広げることができます。

特別なイベントに招待される

Dean's listに載った学生のみが参加できる食事会や授賞式また就活イベントを用意している大学もあります。そういったイベントでは他の優秀な学生とネットワークを作ることができたり、インターンシップなどの特別選考枠を用意してくれたりと、よりチャンスを掴みやすくなります。

Honors Program/Honor Societyに入れる

Honors Programは各大学の成績優秀者だけが入ることができる優等生コミュニティです。Honors Programに入るための基準はさまざまですが、多くの大学がDean's listを1つの大きな項目としています。日本には該当する機関がありませんが、簡単に言うと花男で言うF4みたいなものです。

Honors Program/Honor Societyに入ると以下のようなたくさんのメリットがあります。

  • 他大学の優秀な生徒と交流できる
  • Honors Collegeだけの授業を受けることができる
  • 就職や大学院進学で有利になる
  • 推薦状を書いてもらえやすい
  • 卒業式で登壇できる
  • 授業を優先的に登録可能
  • 特別な奨学金がもらえる

Dean's listに載ることは、Honors Programに入るための最初の一歩と考えて良いでしょう。

ちなみにHonor Socieyは大学付属ではないコミュニティです。こちらは学部ごとやリーダーシップなどの項目ごとにコミュニティがあります。

Honor Societyに入ることも大変名誉があり、上記のようなメリットを受けることができます。

Honors Societyの多くの名前にはギリシャ語が使われていており、「Phi Beta Kappa」「Omicron Delta Kappa」などが特に有名です。ちなみに私もHonor Societyに招待され、メンバーになったのでそのプロセスや条件などを記事にまとめました。

当たり前のことをやれば必ずAは取れる

いかがでしたか?今回の記事では私がオールAを取るためにしたことを全て紹介しました。ここまで読んで頂いた方はわかるように、魔法のような方法は存在せず、どれも泥臭くてシンプルです。しかし、こういったことを自分で行動して「続ける」ことで良い成績につながると私はこれからも証明したいと思っています。留学は大変ですが一緒に乗り越えていきましょう。そして現地のアメリカ人に勝ってやりましょう!

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