こんにちは。Rei(@reimatsuda7)です。
実はニューヨークの大学生活最後の学期に、人生で初めてアメリカの歯医者に行ってきました。アメリカの歯医者は保険が効かず高いとか、アメリカ生活において歯医者に行くことは絶対にいけない事など留学前散々脅されました。
私も歯が痛くなってからいろいろなブログを読み漁り、値段の相場など気をつけるべき点を調べたので、他の人にとっても参考になればと今回レポートしておきたいと思います。
Contents
アメリカで歯が痛くなった経緯
まずは歯が痛くなった経緯を説明します。
秋学期が始まるので私は8月末にニューヨークへ戻ってきました。その直前に私は日本で歯医者へ行き、虫歯や気になる歯を全て治療し万全の状態のはずでした、、。
しかしアメリカに着き、大学に戻る前にホテルに一泊したのですが夜ご飯の時に飲んだ冷たいコーラが少し染みることに気が付きました。そして食後もどこか気になる染みる感じが消えません。すかさず持ってきておいたシュミテクトで歯磨きをしたところすぐに収まったのですが、この時はまだ焦りはありませんでした。
次の日はニューヨークの上の方にあるキャンパスに到着し、コロナ対策のため国外や感染者が多い州からきた学生は、指定の寮で2週間隔離をする決まりになっています。私も寮で隔離なのでキャンパスに戻るなり、すぐに指定の部屋に連れられました。この期間は3食毎日部屋の前に届き、トイレやシャワーも付いていて、外に出ることは一切許されていません。
初日は前日同様にシュミテクトで我慢するも、2日目はシュミテクトが全く効かず飲んだり食べたりすると痛みが伴うようになりました。この時からこれヤバいやつなのでは、とビビり始めます。そして3日目は歯が痛くて目覚めました。ちなみに痛いのは左の前歯で、ちょうど日本で治療をした歯です。その歯の周りを触ってみると大きく腫れているのがわかり、鼻と口の間を押すと激痛が走りました。
ちなみにアメリカ版のシュミテクトはSensodyneと呼ばれる歯磨き粉で、市販のスーパーや薬局で手に入ります。
この時点では、何もしていなくても常に激痛で、ご飯を食べるときは前歯が下の歯に少しでも当たったり、完全に噛む動作をすると涙が出るくらいの尋常じゃない痛みに襲われるようになりました。なるべく前歯に何も当たらないよう、丁寧に奥歯で噛み一食にいつもの倍以上の時間がかかります。昼になると目視でわかるくらい顔が腫れており、これは早急に歯医者に行かないとダメなやつだと悟りました。
アメリカに戻ってきたばかりでしたが、一時帰国という言葉が頭をよぎります。航空券を調べると往復で20万ほど。これなら現地で払った方が良い。授業もすぐに始まるので冷静になり、これではないという判断に。
治療したばかりの歯が激痛で、食べられない、寝られないそれに加えて、隔離中でどうしようもできないという地獄の状況だったので軽くパニックでしたが、歯医者に行くために大学の隔離チームに相談するために電話をしました。
が、全く繋がらない、、、。
最初にもらった隔離中のルールなど緊急時の連絡先が書かれた冊子に載っている番号は全てかけかけましたが、土曜日だったからか誰も出てくれませんでした。さすがアメリカ、、。寮のフロントにも誰も人がいません。
痛みもピークに達し泣きそうになりながらも、とりあえず近所の歯医者を調べ、複数電話をしました。かなり痛い、緊急だと言っても最初の歯医者には1週間後と言われ絶望していましたが、2つ目に電話をかけたところは早ければ今日診てくれるとのことで、検査結果も陰性だったので後はどうにでもなれと歯医者に行くことを決めました。
実はこの後、隔離中に歯医者に行ったことが大学にバレて大変なことになりますが、ここではあえて省きますね。気になる方はこちらの記事書いてあります(笑)
アメリカの歯科での流れ
診断と見積もり(費用)
ドキドキしながら歯医者へ向かうとめちゃくしゃ美人な受付の人が出迎えてくれて、緊張がほぐれました(笑)
必要事項を記入した後に、保険を持っているか聞かれました。私はAIG保険に入っていたのですが、歯医者はキャッシュレス・メディカルサービスという制度が適応外のため、まずは自分で全額払う必要があります。なので保険は無いと伝えました。
しばらく待つと名前が呼ばれ、部屋に呼ばれましたがアメリカの歯医者ってこんなに広いの?とびっくりでした。田舎だからかもしれませんが、日本の小さくて狭い歯医者とは大違いです。後ろにも治療部屋がたくさんありました。
私も部屋へ案内されると、助手の方にレントゲンを撮ってもらい、その後ベテランっぽいおじさん歯科医が入ってきて状況を説明しました。すると一言「Root Canalだね」と。
Root Canalとは根管治療のことで、歯の根を消毒した後、薬を詰めて蓋をするもの。治療したばかりの歯でもそこから細菌が入り込み、痛みや炎症を起こすことは少なく無いそう。私も事前にリサーチして、他のブログの肩の症状と全く同じだったのでやっぱりかーという感じ。
このまま治療してくれるのかと思いきや、今回は診察だけで次は3日後に来てくれと言われました、、。
後は治療は2回に分けるという事と、抗生物質を処方するのでWalmartで受け取ってくれと言われました。
そして肝心の治療費。
アメリカの歯科治療費は高い聞きますが、やっぱり高かった、、、。こちらが今回の総費用です。
虫歯1本治すのに、診察料も全て込みで日本円で約15万円でした。東京までの往復航空券が買えてしまいます、素晴らしいですね。覚悟はしていたけどやっぱり大ダメージです。この痛みから解放されるならと、今回はクレジットカード一括で払いました。
ちなみに抗生物質は$10ほどで、Amoxicillinという名前です。
飲み始めて次の日には歯茎の腫れが引き、歯や鼻周りの痛みも無くなりました。良かったです。ちなみに歯はまだ触ったり食べたりすると痛いのですが、何もしてない時の痛みは消えました。
1回目の治療の感想
初回診察から3日が経ち、ようやく治療です。これが治療前に渡されたRoot Canal治療の説明書。
今回の治療は、消毒するために虫歯の歯に薬を埋め込むというものでした。人生で初めて海外で歯医者(病院)だったのでドキドキでしたが、手際がよく痛みも全くゼロであっという間に終わりました。
麻酔をしたのですが、日本の麻酔に比べて3倍くらい強い気がしました、、(笑)
治療を終えた時点で痛みはゼロに。薬が入っているので噛むときはなるべくその歯を避けるように言われましたが、地獄のような痛みと常に気にしなければならない生活が終わって既に最高の気分です。
薬が効くのに少し時間がかかるそうで、次のアポイントメントは2週間後になりました。
2回目の治療の感想
2回目(最後の)では前回入れた薬を抜いて、掃除をしてから詰め物を入れて完了です。中に入っているカプセル状のものが薬です。
前回同様、今回もなんの痛みもなくあっという間に終わり、晴れて根管治療が完了しました。追加の治療や薬も特になく、支払いも見積もり通りでした。
今回初めてアメリカの歯医者に行きましたが、結論としてはめちゃくちゃ良い!と思いました。値段は高いですが、早いし全く痛く無い。日本の歯医者よりも個人的には安心感もあり、使っている機材?もどれも超最新で環境的にもだいぶ進んでいるのかなと思いました。
日本の保険で費用の一部が返ってきた!
先ほどAIGの海外留学保険に入っていると触れましたが、歯科治療も最大50%分後から負担してくれます。
こちらの写真が私の戻ってきた金額で、治療費が74296円と抗生物質の薬代の半分538円が戻ってきました。歯科治療は適応外だと思っていたので嬉しいです。
半額にしてもアメリカの歯科治療は全然高いのですが、ありがたいですね。AIGの歯科治療費用の詳細についてはこちらをご参照ください。
歯科医療が付帯の海外保険 3選
最後に私がオススメする歯科医療費もカバーしているオススメ海外保険を紹介します。多くの海外保険は歯科治療は対象外なので、虫歯が心配な方やどうしても渡航先で治療する必要がある方は、こちらの保険から選ぶことをオススメしています。私も留学前は4つほどの海外保険の資料請求をして自分に合ったものを選びました。
AIG損保の海外旅行・留学保険
まず紹介するのは今回私が使ったAIG損保の留学保険です。留学生の間で最も人気の保険だと思います。豊富なプランや補償内容に加えて、歯科治療費用を50%負担してくれるのはとても安心です。今回の私のような高額なケースだと特にその恩恵を受けられると思います
海外旅行傷害保険 グローブパートナー
続いて紹介するのはグローブパートナーです。こちらも海外保険では珍しい、歯科治療が付帯されています。内容は虫歯、親知らずの治療のみで、年間最高300€までの補償が受けられます。
場合によって内容としては上で紹介したAIGの方が内容は充実していますが、グローブパートナーは年間費が安いのが特徴です。
エポスカード
最後に紹介するのはエポスカードです。クレジットカード?と思うかもしれませんが、こちらのカードは海外旅行傷害保険がとても充実している最強のクレジットカード。しかも年間費が無料で、有料級の保険にこのカードを持っているだけで入っていることになります。
保険用としてこのカードを持っている留学生や海外在住者は多く、必ず持っておきたいカードの1つ。年会費は無料なので、私も保険用としてずっと所持しています。
歯科治療に関して、虫歯は残念ながら対象外ですが、故意ではない行為で取れてしまった被せ物や、歯が欠けてしまった場合は適応されます。このようなケースで、無料で歯の治療ができるのは最強だと思います。万が一のアクシデントのために備えて、絶対に持っておきたいカードです。
まとめ
いかがでしたか?今回はアメリカでの根管治療の体験を記事としてまとめてみました。同じようにアメリカで歯科医への訪問を考えている人にとって少しでも参考になれば嬉しいです。
私のケースは少し緊急ですが、もし今歯が痛くなくても虫歯になってからアメリカでの治療はかなり高くなる場合が多いので、定期検診など日本に帰る予定が無い人は特にオススメします。