こんにちは。当ブログを運営しているRei(@reimatsuda7)です。
今回はニュージーランドにあるクライストチャーチ工科大学(Ara Institute Of Canterbury)に通っていたteraさんをゲストとして招き、大学紹介をしていただきました。
進学・編入にあたってのアドバイスを実際に通っている現地の学生目線から聞いてみました。クライストチャーチ工科大学に留学を考えている方にとってこちらの記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
Contents
自己紹介
皆さま初めまして、teraと申します。僕はニュージーランドのクライストチャーチにあるAra Institute Of Canterbury(通称: Ara)に半年間、日本の大学の交換留学プログラムで通っていました。このプログラムは6ヶ月間ホームステイをしながら、自分のレベルに応じたクラスでネイティブの先生方の実践的な授業を受講できるというものです。今回は、私が濃密な時間を過ごしたこのAraの魅力を余すことなく語っていきたいと思います!
Ara Institute Of Canterburyについて
ニュージーランド第2の都市、クライストチャーチの中心部にあるこのAraは、空港から車で20分弱、バスで30分という距離にある総合大学です。留学生の総数は約300名、東アジア圏を中心に、アラブやヨーロッパからの生徒の受け入れも盛んです。
この学校は語学のための一般的な英語コースに加え、進学や資格のための試験に特化したコースや、料理やホスピタリティといった分野を学ぶための専門コースに進むことができます。加えて留学生が英語を学ぶ同じ階層には日本語専攻のニュージーランド人も在籍しているため、お互いの言語を教えあったりする機会も非常に多いのが特徴です。
大学の特徴
【校内の生徒と仲を深めるプログラムがたくさん】
この学校が人気な理由の一つが、ほぼ毎日何かしらのイベントが行われていること!毎週火曜日は無料の朝食が楽しめたり、放課後には体育館でスポーツをして親睦を深めたり…。そして授業の早く終わる毎週金曜日は、イベントをプランする専属の先生が、アイススケートやトランポリン、お茶会などの楽しいアクティビティに連れて行ってくれるんです!他にも病院や高齢者施設へのボランティアなど、アクティビティを通して“必ず”外国人と仲良くなれるのがこのAraの特徴だと思います。
【少人数編成の授業】
入学時にテストが行われ、その成績に応じて1クラス20人以下の少人数編成のクラスに配属されます。まだ入学して慣れない時期から、同じクラスの生徒や先生が積極的に話しかけてくれるため最初は少し戸惑いますが、スピーキングやリスニング、コミュニケーション能力があっという間に鍛えられていきます!また教科書だけの授業だけでなく、基本的にゲームなどを通して体系的に英語を学べるので、楽しみながら英語を学ぶことができます。また自分の英語のレベルが上がってより上級のクラスになると、ディスカッションの時間が増えていくのも特徴ですね。
【充実の設備】
構内にはカフェや大型の図書館を始め、ジムや体育館などもあります。また学校の目の前にはフードコートやスーパーもあるため、学校生活を行う上で不自由することは基本的にありません。いざという時には日本人のカウンセラーの方も在籍していますので、純粋に勉強に集中できる環境があるというのは魅力の一つと言えるのではないでしょうか。
基本データ
規模 | 中規模 |
授業料 | NZ$32,058 (入学費、授業料、滞在申請料、ホームステイ費用、空港出迎え費用含む) |
学校の種類 | 総合専門学校 |
性別 | 共学 |
宗教 | 無宗教 |
留学生対象奨学金 | 有 |
条件付入学 | 有 |
人気の専攻 | NZ Certificate in English Language: NZCEL |
立地環境 | 都会 |
治安 | 良 |
認可・認定 | English New Zealand, NZQA, カテゴリ1(専門資格を取るために編入する学生多数) |
滞在オプション | ホームステイ |
必要英語力(学部入学) |
語学留学の場合は特に無し |
アカデミックプログラムや認定プログラム
一般英語コースに加えて、IELTS試験準備コースやNZCELという進学英語コースがあります。IELTS準備コースはその名の通りIELTSの試験に備えるためのコースで、全体的な英語力の底上げや試験でのテクニックを身につけることができます。NZCELはIELTSのスコアに関わらず受講が可能で、修了資格はカンタベリー大学やリンカーン大学への進学にも繋がります。
ESLプログラム(一般英語コース)
Araに入学した留学生はまず英語の実力診断のためのテストを受けることになります。問題は筆記とリスニングがそれぞれ用意されていて、その結果次第で自分が受講する授業のレベルが決まります。レベルはbeginnersクラスからadvancedクラスまでの6種類がありますが、基本的にadvancedクラスは開講されることが少ないため、一つ下のupper intermediateのレベルを目指して勉強することになります。レベル判断のテストは3ヶ月に1度行われます。
留学費用や奨学金
基本的にAraから奨学金が出されることはありません。ニュージーランドは日本よりも物価が高いため、昼食などは自炊して持っていくことをお勧めします。クラスメイトたちもまた自炊している人が多く、彼ら独自のコミュニティで何らかの特売の情報を持っていたりすることが多いので、よく一緒に買い物に連れて行ってもらっていました。
ちなみに教科書などは学校が用意してくれますが、ホームステイ先からの交通費等は自費負担となります。14週間以上の学生ビザを持っていれば学生をしながらアルバイトをすることも可能ですが、私のように日本の大学のプログラムを通している学生には基本できません。
学生サービス
【日本人カウンセラー】
Araは日本人の留学生が多いこともあり、日本人の留学カウンセラーの方が常駐しています。学内の相談はもちろん、ホームステイ先の悩みも相談することができるので、安心して留学生活を送ることができます。
【カフェテリア】
Araの構内にはカフェがあり、美味しいコーヒーを飲みながらベーグルやサンドイッチを楽しむことができます。フードの値段はやや高めですが、ゆったりとした雰囲気の中で外国人の生徒たちと交流できます。
【ジム】
毎月約NZ$30が必要ですが、整った最新の設備のジムで汗を流すことができます。ラグビー大国なだけあって、体格の良いニュージーランド人の生徒が多く使用しているため少々緊張しました。更衣室やシャワールームも完備されています。
クライストチャーチ工科留学について質問!
クライストチャーチ工科での留学体験をteraさんに質問して聞いてみました。
なぜクライストチャーチ工科学を選んだのですか?
Araを選んだ理由は、以下の2点です。
①日本人向けの環境 私自身当時初めての海外渡航かつ初めての留学だったので、少しでも日本人の受け入れ実績のある大学で勉強してみたいということで、日本で通っていた大学から紹介されたのがこのAraでした。ニュージーランドの穏やかな気候や国民性、そして日本人のカウンセラーの方が勤務されていたこともあり、留学中の大きなトラブルや不安は全くありませんでした。
②治安の良い国 ニュージーランドは2021年度の治安の良い国ランキングで2位を記録したほど、治安の良さで有名な国です。事実身の危険に怯えることはありませんでしたが、数年前に大学近くのモスクで銃乱射事件が起こったこともあり用心するに越したことはないかと思います。
授業の雰囲気は?勉強は大変ですか?
授業の雰囲気もテストの内容も先生次第な面は多少ありますが、大抵どの先生もフレンドリーで生徒たちも楽しんで勉強しています。少人数編成のクラスということもあり、全員顔をすぐに覚えて名前で呼んでくれますよ!勉強に関しても自分のレベルによるところはありますが、終わらないほどの課題や難問を出すような先生はいません。とはいえ3ヶ月に1度のクラス替えテストでは点数次第で飛び級をすることもできるので、それを目指してみんな頑張っていました。
週末はどこで遊ぶのですか?
都会とはいえクライストチャーチ自体が割とのどかで小さめの町なので、遊び場所というほどのものは多くありません。豊かな自然が人気な国なので、広大な公園にみんなでピクニックをしたり、近くの海を見に行ったり、友達と会って一緒にご飯やお酒を飲みに行ったり、ささやかながら穏やかで贅沢な時間を楽しんでいました。
日本人は何人くらい?
日本人は留学生のうちの約1/4を占めています。日本の夏休みのシーズンは特に人数比が多くなったりしますが、僕は初めての留学だったこともあってこの比率がちょうど良いと感じていました。おかげさまで、留学から帰って時が経った今でも深く繋がりのある友人は多いです。
留学当初と比べて英語力は上がりましたか?
格段に上がりました!最初のレベル診断テストでは真ん中のintermediateからスタートしましたが、その3ヶ月後のテストでは無事飛び級を果たし、当時一番上のレベルだったupper intermediateに入ることができました。そしてさらに卒業時には校長先生から“top student”とお褒めいただけたことを今でも覚えています。
大学のご飯は美味しい?
大学そのものには食堂と呼べるようなものはなかったので、基本的には自炊か近くのフードコートでご飯を買って食べていました。そこにはタイや中国など様々な国の食べ物が並んでいたので、毎回違う食べ物をチョイスしていました!基本的には美味しいのですが、中には日本人には向かないものもあります。
寮生活?ホームステイ?
日本の大学のプログラムで来ていたので、ホームステイを6ヶ月していました。場所は市内からバスで30分ほどの距離にある住宅街の中のお家でした。イングランド出身の老夫婦と猫が営む穏やかな家で、近所に住む娘さんファミリーがよく遊びに来ていました。姪っ子ちゃん含めて僕を本当の家族のように接してくれたので、別れる時が本当に辛かったです。
現地の友達を作る秘訣はありますか?
僕ら留学生と同じフロアには、日本語を勉強しているニュージーランド人の学生がいます。フロア自体がそこまで大きくないうえに、中央のcommon roomというみんなが集まるラウンジから枝分かれするように教室が存在しているような構造なので、必然的に彼らと出会う回数は増えますし、彼らも日本人の友人を求めているので積極的に話しかけてきてくれました。
昼食を一緒に摂ったり、放課後にお酒を飲みに行ったり、数え切れないほどの思い出を彼らと作ることができました。
まとめ
いかがでしたか?今回はニュージーランドのクライストチャーチ工科大学に留学していたteraさんに、留学生活の体験をシェアして頂きました。クライストチャーチ工科大学や語学留学を考えている方にとってこの記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
Reigoでは英語学習だけでなく、留学経験者のインタビュー記事もこれからどんどん更新していくので応援よろしくお願いいたします。
今回ご協力してくださったteraさん、ありがとうございました!