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北米最大のマーケティング協会「American Marketing Association」とは?

こんにちは。ニューヨークの大学に通うRei(@reimatsuda7)です。

私は大学でマーケティングを学んでいるのですが、マーケティング専攻の学生として「American Marketing Association」通称AMAという米国最大のマーケティング協会で学生役員として日々活動しています。

一応学校のクラブの1つに当たるのですが、中でも一際プロフェッショナルなクラブとして知られ、予算も他のクラブに比べてもとても多く、活動も多岐に渡っています。

アメリカのビジネス系の学生や教授で知らない人はいないであろう組織でもあり、多くのマーケティングなどの教科書でもAMAが定義する各マーケティングの専門用語が使われています。

そんなAMAに関わるメリットは凄まじく、今回の記事では、

  • AMAとは?
  • 役員・メンバーになる方法やメリット
  • 主な活動内容
  • イベント

などを現役の役員かつ会員の目線から紹介したいと思います。アメリカの大学でマーケティング、経営学、起業学などビジネスを専攻している学生はもちろん、国際的なマーケターになりたい方は必ず知っておきたいアメリカ・マーケティング協会です。

Contents

American Marketing Associationとは?

アメリカ・マーケティング協会(AMA)は、全世界に30,000人の会員を持つマーケティング専門家のための専門団体。全米には76の専門支部と250の大学支部があ。私の通うニューヨーク州立大学プラッツバーグ校も大学の支部の1つです。

AMAの活動内容としては雑誌「Marketing News」を始めるビジネス出版物、マーケティングに関する専門知識を学べるウェブサイトやオンランツールやコンテンツ、そしてマーケティングについて知見を高めるためのカンファレンスやイベントなど多岐に渡ります。

AMAのメンバーになる方法

AMAの役員になる=自分が通う大学のマーケティングクラブ(AMA)で役員活動をするということになります。また、各大学のAMAをチャプターと言い、チャプターごとに規模や活動内容は変わります。

ポジションの種類

クラブの役員になる方法は基本的にいたってシンプルですが、これはチャプターごとに変わったり、その時の会長によってプロセスは異なります。ちなみに主なポジションの例は下記の通りです。

  • Executive President
  • Executive Vice President
  • Director of Finance
  • Director of Advertising
  • Director of Fundraising
  • Director  of Student Relations
  • Director of Digital Media
  • Director of Communication

こちらは私の大学が取っていた体制ですが、他の大学やその年によって異なります。また、各ポジションがインターンを取ることもあり、私も2年生の時は副会長のインターンとしてAMAでのキャリアをスタートさせました。

選考を経てメンバーに

SNSの運用をやりたいなら、Director of Digital Mediaに応募するなど、通常それぞれ通選考があります。大学のクラブだからと言って軽い気持ちで応募すると、かなり痛い目にあります、、。

選考は既存のメンバーと応募者とで行われ、学生同士ですが本物の就職活動と同じような形で面接が行われます。履歴書を提出し、面接、ポジションによっては実技なども求められます。

また、顧問の教授も面接や選考に参加することもあります。メンバーを募集するタイミングは基本的に秋学期の終わりですが、各チャプターの求人情報をチェックするのがオススメです。

このように選考を経て、Executive Board MemberとしてAMAに関わるのが私は1番オススメしていますが、年会費を払い毎週のミーティングに参加する通常メンバーとしても関わることができます。会費は年間$100程です。

ちなみに私の場合は、Vice Presidentの推薦という特別ルートでメンバーになりました。理由としては私のSNS上での影響力とウェブメディアを運営している事が知られていたので、その経験を役立てて欲しいとの事でした。アメリカではやはりコネが優位に働きます。

E-Board Memberになるメリット

AMAのE-Board Memberになるメリットをここでお話しします。大学のクラブ活動なので無給ですが、仕事内容はさまざまでかなりの時間と労力が必要です。しかし、そのメリットは計り知れないので、私の実体験を含めお話しします。

履歴書に書ける・就活時のアピールに

ビジネス学部の学生、特に私のようにマーケティングを専攻している学生にとってはかなりのアピールポイントにもなります。E-Board Memberとして活動することで、チームワークスキルはもちろん日々の業務で実践的なスキルが身につきます。

また、人によってはマーケティング専攻なのにAmerican Marketing Associationに関わっていないとはどう言うことなのだと、入っていないことで不利になることも聞いたことがあります。AMAはそれだけ影響力が大きい組織なのです。

マーケティングの知見が高まる

メンバーになる事でマーケティングの専門家と話す機会や、自分がマーケティングについてプレゼンするようになるので、自然とマーケティンへの知見が高まります。

また、メンバーになる事でAMAの会員ページでマーケティングやビジネスに関する有料記事やオンラインコースも受講できます。

コネクションが増える

E-Board Memberになる事で、他校との交流もあるのでコネクションが一気に広がります。また、教授やマーケティング・ビジネス学部の卒業生、企業の人事の方などとお話ししたり、一緒にイベントをやる事が多くなるので、そこからインターンシップや仕事のオファーを貰えることも少なくありません。

私も一緒にイベントを行った卒業生の方が働いていた企業に繋いでもらい、インターンのオファーを貰えました。

全米のメンバーが集まるカンファレンスに参加できる

E-Board Memberになると、大学のお金でAMA主催のカンファレンスに参加することできます。年にいくつか行われますが、中でも毎年ニューオリンズで行われるAMA International Collegiate Conferenceでは、アメリカ中のチャプターが集まるので、全米の大学生と一気に繋がる事ができます。

また、カンファレンスは3日間に渡って開催され、ネットワーキングイベントはもちろん、ケーススタディ、セールスピッチコンテスト、各チャプターの表彰、AMAメンバー限定の特別就活イベント、起業家やビジネス界の著名人よる講義、豪華ディナーなど盛りだくさんの内容です。

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Alpha Mu Alphaにノミネートされる可能性

Alpha Mu AlphaというマーケティングのHonor Societyにノミネートされる可能性が高まります。必ずしもメンバーで無ければならない訳ではありませんが、Alpha Mu Alphaはアメリカ・マーケティング協会が設立した、マーケティングでの功績を残した学生が入れるHonor Societyなので、メンバーは優遇される傾向があります。

私もAMAの顧問だった教授にノミネートされ、Alpha Mu Alphaのメンバーになりました。Honor Societyはその他にも多数存在しますが、こちらも入る事によってたくさんのメリットがあります。

Honor Societyについてはこちらの記事にまとめてあります。

主なクラブとしての活動内容

ここではAMAのE-Board Memberとしての活動をそれぞれ紹介していきます。ポジションによって仕事は異なりますが、私はExecutive Vice Presidentでした。

Chapter Planの作成

1年の活動はこのChapter Planの作成から始まります。これはチーム全員で行い、AMA本部に提出し、これを元にChapter Planのアワードや賞金も貰えるのでとても大切な仕事です。

予算から逆算して年間の計画を立て、目標やそれをどう実行するのかまで詳細に記載する企画書のようなものです。デザインも重要で、Canvaやイラレなどデザインのスキルもマーケターとして重要になります。

毎週のミーティング

E-Board Memberになると毎週、マーケティングの知見を高めるためのプレゼンを交代で行います。マーケティングを学びたい学生に向かってプレゼンをしたり、イベントの告知を行ったり、アクティビティを行ったりとさまざまな事をします。

私の場合はSEOについてとブログによるマネタイズの方法をプレゼンしました。他のメンバーは履歴書やLinkedinの使い方についてなどメンバー同士でも学び合えます。

Marketing Week

マーケティング・ウィークは年に一度あり、この週だけいつもは週1のミーティングを毎日行います。5日分のトピックやイベント決めから始まり、他クラブとのコラボやゲストスピーカーとして登壇してもらう卒業生や企業の方へのアポイントから何まで全て自分たちで行うので一年で1番忙しい時期です。

この期間はテスト等もあったので地獄でした。

また、自分の大学の最終日はエチケットシリーズとして、ビジネス上の会食でのテーブルマナーを実際に食べ物を用意して講師も呼びました。

ボランティア活動

AMAは定期的に地域の団体と協力して、ボランティア活動に参加する事があります。私たちは毎年、Sororityと協力して地元のガンと戦っている女の子のために、Coin Driveというイベントを行い、治療費を一緒に集めました。

SororityとAMAのメンバーが協力し、キャンパスの学生寮のドア1つ1つをノックし募金を求めました。最終的には10万円ほど集まり、大変でしたがとても感謝していただき、やってよかったと思えました。

ケーススタディ・コンテスト

毎年AMA本部からケーススタディの課題が出され、各チャプターごとにマーケティングを中心としたビジネスプランを計画します。これは3ヶ月くらいかけてリサーチを行い、1つのドキュメントとしてまとめるのでとても大変ですが、本部に提出し、出来が良ければカンファレンスで表彰されたり、賞金が貰えるのでみんなで一丸となって頑張ります。

カンファレンスの参加

上で少し触れたように各チャプターは、毎年春に行われるAMA International Collegiate Conferenceに参加できます。ニューオーリンズで開催され、年の一大イベントなので全米から大学生が集まります。

このカンファレンス上でケーススタディの結果発表や1年間の活動に基づいて表彰が行われます。

イベントは3日間ですが、多くのチャプターは1週間ほど滞在し、ニューオーリンズ観光もバッチリ楽しみます。この時は大学の授業も公欠となります。

カンファレンスの様子はこちらの記事にまとめてあります。

フィールドトリップ

フィールドトリップとして卒業生が働いている企業を訪問することもあります。私達の代はボストンにビジネストリップとして複数の企業の訪問と卒業生とのネットワーキングディナーに参加しました。

カリフォルニアの大学に通う友達はAMAを通してGoogleやFacebookに訪問していました。

もちろんこちらも大学のお金で行けるので、ホテル代も車代、ご飯も払う必要はありません。このようなイベントは募集人数が限られ、場合によっては選考が行われますがAMAは企画側なので優先して席が用意されます。

まとめ

今回は私の大学生活の大部分を捧げたAmerican Marketing Associationについてご紹介しました。上でお話しした活動はごく一部で、他にもたくさんの事をやりましたが、AMAを通して成長でき、最高の仲間にも恵まれました。

アメリカでビジネスを学ぶ学生はもちろん、マーケティングに興味のある学生はアメリカ・マーケティング協会に参加してみてください。こちらの記事が参考になれば嬉しいです。

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