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【英語音読】 英語の上達が速い人はみんなやっている?音読のポイントを解説

こんにちは。ニューヨーク州立大学に正規留学しているReiです。

みなさんは英語学習においての音読の重要性について知っていますか?音読というのは昔からある外国語習得のための伝統的な学習方法であり、言語の達人は口を揃えて音読の重要性を唱えていました。

ここ何年かで音読の重要性が日本にも広がり、瞬間英作文や英語上達完全マップの著者である森沢洋介などをはじめに多くの指導者が音読の重要性について謳っています。

音読ブームは素晴らしいですが、これにともなって教材や情報が急激に増え、やみくもに音読学習を行ってあまり効果を実感できていない学習者が多いようです。

そこで本記事では

  • 音読の効果
  • 正しい音読学習の方法
  • 音読にオススメの教材

などにフォーカスを当てて書いてみました。この記事を通して少しでも音読学習の正しい方法やメリットを伝えられたら嬉しいです。

Contents

音読って意味あるの?

さっそく結論ですが効果抜群です。
正直、音読なしで英語が上手くななることはないと言ってもよいでしょう。そして音読をやっているかやっていないかはクラスで音読する時、プレゼンやスピーチをする時にすぐバレます。やっていない人はありがちな発音ミス、イントネーションが不自然など、やっている人とこれでもかと言うほどに差が出てしまいます。

音読がたくさんの効果をもたらしてくれる理由は単純で、私たちの五感をもっとも使う必要があるからです。英文を黙読する時、私たちは視覚のみを使用しますが、音速をする場合は視覚と、自分の発する声が聞こえるので同時に聴覚を使うことになります。これが大変重要で、人間は働かせる感覚器官が多ければ多いほど、記憶は残りやすく、長期間に渡って覚えることができると言われています。

私も3年近く音読をしていますが、今でも学習初期に、ひたすら音読した中学校の教科書の英文がスラスラ言えます。そして会話の引き出しにもなるので、音読して慣れている英文はネイティブ並みのスピードで自信を持って発することができます。

音読をするのに必要な英語力

私が考える、音読学習を取り入れる最低限の英語力は、中学レベルの英文法が理解できる人です。英文法がわかっていないと、どんなに音読をしてもただ文字が並んでいる文章を読むだけの無駄な作業となってしまいます。しかし、中学レベルの英文法が完璧でなくても英文構造のSVOCなどが理解できるレベルであれば、効果は期待できます。それ以上のレベルの人であれば正しく行えば、誰がやっても効果を得ることができます。私は英検1級を受かった後でも、音読をして英語力を磨いています。

音読をする際の注意点

音読をやるべき人がわかったので、次に音読をする際の注意点を紹介します。音読をする際に気をつけたいのは以下の5つです。

  • 発音がわからない単語を適当に読んで放置
  • 読むことだけに必死で内容を理解していない
  • 1回の音読で終了
  • 初心者なのにお手本がない教材
  • 自分のレベルに合っていない教材
  • ネイティブ音声がない教材
  • 短すぎる文章

この7点は音読をやる上で必ず避けてください。1つでも該当する場合は英語力向上の妨げとなってしまっています。まず発音を無視してしまうと、それが癖となり後から直すのに苦労する可能性があります。音読は自分の発音できない弱点を見つける最高の勉強方法なので、ぜひこの機会を利用して苦手を潰してください。また、読むことだけに集中しすぎて、内容を把握できない人もとても多いです。初心者の方の場合、1回目では読むので精一杯だと思うので、2回目以降から内容を意識して音読するようにしてください。1回読んだだけでやった気にならず、音読の基本はあれこれ他の英文に手を出さず、1つの英文にたくさんの時間をかけるということを常に忘れないでください。私も同じ英文を最低100回は音読していました。

また、この観点からみると中学や高校で使っていた教科書は音読をする最高の教材なんです。私は高校生の時点で中学校の時に使っていた教科書の音読を開始しましたが、長さもちょうど良く、CDもあり、自分のレベルにも合っていたので愛用していました。事実、中学時代よりも教科書を使い込みました(笑)教科書の特徴としては単元ごとに別れていたり、ページが進むにつれて難易度も少しずつ上がり、文字数も多くなるので本当にオススメです。

音読をするメリット

冒頭で少し触れましたが、音読にはさまざまなメリットがあります。私が音読を実際にしてきて、得したことなどをここで紹介します。

  • 発音がよくなる
  • イントネーションがキレイになる
  • 授業で音読を頼まれても自信を持って読める
  • 長文読解が早くなる
  • 覚えにくい構文をリズムで記憶できる
  • 弱点を見つけやすい
  • 眠くならない!
  • やればやるだけ上手くなるのを感じれる
  • リスニング力が上がる
  • 会話で使えるフレーズが増える
  • 教養がつく
  • 正しい文章の並べ方が身につく
  • 同時に4技能を伸ばすことができる

などなどメリットだらけです。他にもあると思いますが、音読は英語上達の1番のカギだと言い切れます。

効果的に音読をするコツ

ここでは効果的に音読学習をして、英語力を上げるコツを紹介します。私が通っていた英語塾の先生に、音読が最強の勉強方法だと叩き込まれましたが、それを信じて音読を正しい方法で継続した結果、どこに行っても通用する英語力を短期間で身につけることができました。

ネイティブの音源が付いている教材を使う

これは初心者から中級者までの方には絶対だと思っています。私も音読教材を選ぶ際の基準は、今でも音源が付いているかで決めています。発音が正しくて、文法を理解している文章をひたすら音読しても、イントネーションのお手本がないと癖のある英語になってしまいがちです。ネイティブの音源で自分のイントネーションが合っているのか、こまめに確認して、単語と単語のつながりを意識して音読しましょう。

シャドーイングを取り入れる

音読のスピードに行き詰った時や、イントネーションに不安がある時は、シャドーイングを取り入れてみましょう。シャドーイングとは、CDや音源のネイティブの声に少し遅れて真似するように発音するという方法です。影のように遅れて付いて行くという意味でシャドーイングという名前が付きました。これをやるメリットとしては、ネイティブの発音、イントネーションに限りなく近い状態で、自分で英文を発することができるので、正しいリズムを体で覚えることができます。シャドーイングが難しい場合は、オーバーラッピングでも十分効果を得られます。オーバーラッピングとはCDの音に合わせて、スクリプトを読むトレーニングです。

自分の英語力より1段階低い教材を使用

音読をする際に必要な教材選びですが、音源の他に気を付けなければならないのが、教材のレベルです。音読の本来の目的は、そこで新しいことを学ぶというよりも、今まで学んだことを更に使いこなすための訓練なので、自分より何段階かレベルの低い教材を使用することをオススメしています。無理をしてレベルの高い教材を選んで、慣れていない単語や知らない単語の発音で毎回止まってしまっていては、音読は非常に非効率な学習となってしまいます。私の場合は英検準1級を受験する前までは2級レベルの音読教材を使用し、1級を受験する前は準1級レベルの音読教材を使っていました。しかし、英検1級を取った今でも中学の教科書を読んで、学ぶことがたくさんあります。

最低30回は同じ英文を音読

英語だけでなく、全ての言語に言えることですが、語学を習得するために最も効果的なのは「繰り返し」です。上述したように、今でも中学の教科書に学ぶことがたくさんあり、10回読んで気付けなかったことが、20回目で気づけるということも少なくありません。音読の場合は、あれこれ手を出さず、一冊をとことんやりこんでください。私は最低でも1つの英文に対して30回は必要だと考えています。この回数をこなすようになると、覚えることができる英文が増え、自分の中で使えるフレーズのストックになります。音読をやればやるほど、このストックが増え、日常会話やプレゼン、スピーチでの発言の引き出しが多くなります。

音読している教材をリスニング教材としても使う

これは非常に効果的です。私は主に文単の準1級を音読教材として使用していましたが、同時にリスニング教材としても使っていました。文単の音声は少し遅いのでAudiopoを使って、倍速で聞いていました。リスニングでも音読教材と同じものを使うと、耳が慣れて自然とシャドーイングや、音読の質が格段に上がります。また、音読やシャドーイング時には気付けない、小さな発見などもあるのでとてもオススメです。発音できる音は聞こえる音なので、音読とリスニングを効率よく学ぶことでたくさんメリットが生まれます。

音読にピッタリの教材を紹介

ここでは私が音読のために実際に使用してきた教材を紹介します。使用者のレベルの目安や、使い方なども合わせて解説してあります。

英会話・ぜったい・音読 入門編

TOEIC300点~・英検3級~

音読をこれから始める全ての人にオススメしたいのがこの英会話・ぜったい音読 入門編(通称ぜったい音読)です。私も音読学習はこの本からはじめました。同時通訳の神として知られる国広正雄さんによって書かれた本です。この本の特徴としては全てのパッセージが中学校の英語の教科書から使われていて、12のレッスンが3ヶ月間のトレーニングプログラムを構成しています。トレーニング方法は本の前半でぎっしりと書いてありますが、とてもわかりやすく基本的には何度も音読をするというシンプルな方法なので初心者にも大変とって付きが良いと評判です。英語をやるやる詐欺の母にも使わせています(笑)3ヶ月間のレッスンを終えてた頃には音読の重要性と地味なことを続ける力の大切さを実感させられる本です。また、入門編の続編である標準編、挑戦編もオススメです。

みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング

TOEIC400点~・英検準2級~

ぜったい音読のようにこちらも中学レベルの文法で文章作成できる能力を身につけるためのプログラムです。みるみるの方がやや英文量も多く、難易度も上がっていますが、章ごとに扱われる文法事項が丁寧に説明されていてとても良い教材だと思いました。この本で音読、リピーティング、シャドーイングのトレーニングして行くことで表現力と自分で文を作る英会話において重要な能力を鍛えることができます。みるみるの他に、ぐんぐん(中級)やもっともっと(上級)もあるので合わせてチェックしてみてください。

速読英単語

TOEIC500点~・英検2級~

速読英単語は大学受験用の有名な単語帳ですが、質の良い英文と単語のチョイスが絶妙で、英単語を学びながら音読もできる最高の単語帳としても知られています。文脈から自然な英語を覚えることがコンセプトなのでこれがまさに音読教材としてもマッチしています。また、CDも付いているのでネイティブの音声で確認、シャドーイング、通学や通勤の際のリスニング教材としても使うことができるので大変オススメです。

まとめ

この記事を見てもわかるように、私の英語力は音読学習によって支えられてきました。中学校の教科書の音読から始まり、今では英字新聞や、英検1級レベルの長文を音読教材にするまでになりました。ここまで来るのに約2年半かかりましたが、音読は正しくやれば、必ず結果が出るということを証明できているのではないかと思っています。これからも私の英語学習の軸は音読です。みなさんも早い段階で音読学習を取り入れて、英語学習を楽しみましょう!

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