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【フランス留学】パリ建築大学での学生生活を現地から紹介

こんにちは。当ブログを運営しているRei(@reimatsuda7)です。

今回はパリ建築大学(Ecole Special Architecture)に通っていた村松さんをゲストとして招き、学校紹介をしていただきました。進学・編入にあたってのアドバイスを実際に通っている現地の学生目線から聞いてみました。パリ建築大学に留学を考えている方にとってこちらの記事が少しでも参考になれば嬉しいです。

Contents

村松さんの自己紹介

私は日本の高校を卒業して18歳からフランスのパリへ留学しました。最初はフランス語の語学学校へ通い、パリという芸術でできた街の中で生活しながら長い歴史や芸術、人としての哲学を学びました。

私が通っていた語学学校は第4区という学生が多く集まるエリアにあり、年齢が若いというのもあって現地の人と慣れ親しむのは以外と時間はかかりませんでした。 パリ市内には多くのカフェテリアがあり、この学生地区にあるカフェテリアには授業の後で復習や勉強をしている学生が集まっています。私も学校が終わったら毎日通っていたので、自然と様々な人種の友達ができました。

それと同時にフランス語の上達も早くなり、フランスに来て約3年後にフランス語の語学証明書(DALF)を所得することができました。 この資格があればパリ市内の好きな大学や専門学校に入る事ができ、私は芸術に特化したEcole Special Architecture(ESA)という建築専門学校に入学しました。 今から20年も前の事なので時代はまだ現代ほど留学生も少なく、ESAの外国人の中では私が最年少でした。それでもこの学校は何かしらの才能を持った人が入学できる学校なので幅広い世代の人がいました。

フランス語がネイティブに理解できて芸術の才能があれば卒業できるところなので、5年間という長い時間をかけてフランスという国とパリという街を理解しながら建築と芸術を学べました。 そこで得た経験を皆様にお伝えしたいと思います。

Ecole Special Architectureについて

この学校は大学と同等の私立専門学校になります。パリの第14区に位置しており、俗に学生エリアと呼ばれる地区の南側にあります。外観は歴史的建造物になっており、その中はモダン建築作りになっているオシャレな学校です。

1階にはカフェテリアがあり、朝は全生徒や先生がそこで挨拶を交わすようなアットホームでユーモアが溢れる学校です。先生も建築家やデザイナー、グラフィックデザイナーが多くいます。基本的にはデザイン性に特化した建築の専門学校になりますので、入試も特殊な方法でやります。DALFという語学証明書を持っていれば筆記の試験をありません。私の場合も面接だけでした。それ以外にもう一つ入学希望者全員がやらなければいけない試験のもう一つにコンクールがあります。

このコンクールのお題は自由という事で、色んなジャンルのものを自分で制作して出品するというものになります。写真でも絵でも模型でも映像でもなんでもいいのです。あくまでも芸術の才能があるかどうかを判断されます。その出品者の中から約80人〜100人くらいが毎年入賞でき、晴れて入学になります。芸術の才能が無ければ入る事ができない、政府が公認している歴史ある特別な学校なのです。

パリ建築大学の特徴

  • 建築学の中でも芸術性とデザイン性を開花させる為の専門学校。
  • 学校の学生証があれば図書館、映画館、美術館、観光地など様々な場所が、芸術を目的として無料で利用する事が可能。
  • 学校の学士号もしくは修士号の卒業証書を手に入れると建築家としての証明にもなりますので、卒業後すぐに働くことができます。
  • この学校は非常に芸術と歴史を重んじる厳格な学校なので、留年という概念がありません。なので毎学期ごとに才能が無い者は退学になります。

基本データ

規模 中規模
授業料 $14200
学校の種類 私立の建築大学(5年制)
性別 共学
宗教 混合
留学生対象奨学金
条件付入学 有(入学試験にコンクール)
立地環境 都会
治安
認可・認定 DESA degree(卒業証明書)
滞在オプション

必要英語力/フランス語力

現地の大学に普通入学できるレベル/DALF取得レベル

アカデミックプログラムや認定プログラム

フランスで唯一の私立の建築大学です。フランス政府により公式認定を受けた大学になります。最初にLicence(学士)という6学期制のプログラムを3年間でやります。2学期(1年)ごとに各学年の生徒全員が進学する為のコンクールがあり、入賞できなければ退学となります。無事に全てのプログラムが終了するとLicenceの卒業証書がもらえます。その後、日本でいう大学院のようなところでMaster(修士)という4学期制のプログラムを2年間で習得することができます。このMasterクラスの場合は2年間の準備期間が設けられ、2年後の最後にコンクールが総集編のように行われます。ここで入賞するとMasterの卒業証書がもらえます。Licenceで受ける全教科が必修科目になります。

語学プログラム

パリ市内には3つのフランス語学学校があります。それはソルボンヌ学校、パリカトリック学校とアリアンスフランス学校です。この学校に通っている人はフランス語証明書(DALF)の試験に受けることができます。これに合格すればパリ市内の好きな大学や専門学校に入学することができます。

学費と奨学金

私の時は年間150万円くらいの学費でした。私立の大学なので奨学金とかは特にないと思います。しかし専門学校とはいえ現地の大学と同じ扱いなので、全ての大学の学食レストランで利用できる食事券がそれなりの金額分もらえます。

学生サービス

入学後、3年目に現場研修(必修科目)として1年の間で2ヶ月間どこかの会社で働かなくてはなりません。働く先が無い人は学校側が紹介してくれます。卒業後も学校側が就職先もサポートしてくれます。

パリ建築大学への留学について村松さんに質問!

パリ建築大学での留学体験を村松さんに質問して聞いてみました。

なぜパリ建築大学を選んだのですか?

最初はパリ大学を目指して頑張っていました。しかし語学学校生活はたくさんの国籍の人と触れ合う機会が多く、学校側も積極的に文化交流をやってくれるので言葉の成長は早かったと思います。言葉が通じ始めると日本人以外の外国人と接する事が楽しくなり、色んな国の考え方を知る事ができました。その中で芸術を生業としてる画家さんや音楽家、料理人やファッションデザイナーなどの友人がたくさんできました。その人たちと関わっているうちに私にも芸術の才能が開花し始め、普通の大学ではなく自分の可能性に挑戦してみることにしました。ここの卒業生には建築家はもちろん、グラフィックデザイナーなど多くの実力者を輩出している学校です。私もここで自分の可能性を試してみたくなりESAを選びました。

勉強は大変ですか?

フランス人が普通に受験する現地の学校なので、フランス語がネイティブに理解できなければかなり大変です。英語はNGですので最低条件がフランス語の語学力です。それがクリアされればあとは芸術の才能がとことん求められます。才能が無ければ鍼灸はできませんので生徒は必死です。私たちは外人なのでさらに努力が必要になりますね。

週末はどこで遊ぶのですか?

パリ市内は華の都や芸術の街と呼ばれるだけあって、街全体が観光地になっております。美術館を一つ巡るだけでも1週間は要するくらい大きい建築物がいくつもあります。週末はクラスメイトと色んな歴史的建築物を巡ったりしてました。あとは図書館で研究してみたりとあまり日本のような遊ぶ場所はないと思います。

日本人は何人くらい?

ほとんどいません。いても1桁です。外国人が全校生徒の約30%くらいで、その中でも3人くらいはいました。

留学当初と比べてフランス語力は上がりましたか?

私のイメージでは日本人の多くは海外でも日本人同士集まる傾向があります。安心感はありますが、それをしてしまうとせっかく海外に留学していても語学力はなかなか伸びません。なので私は最初の1年間はホームステイをしてその国の文化や歴史を学びました。その中で出会っていく外国人は以外と日本人が好きな人は多く、2年目からは学生寮に入りました。このように日本人以外と接していると強制的にフランス語が必要となり、約3~5年間で現地の新聞が読めるようになり、ラジオが聴けるレベルになりました。

大学のご飯は美味しい?

フランスは国全体に様々な地域に食の歴史があり、美食の国なので本当にどこでも美味しい料理が存在します。パリはその色んな地方の料理が集結している観光地なので、大学の学食ですら本当に美味しいです。

寮生活?ホームステイ?

フランスに留学してから最初の3年間で両方とも経験しました。そのあとはパリ市内で一人暮らしをしていました。

住んでて困った事、嬉しかった事は?

フランス人はかなり親日なので、たいていの人は初めてでも仲良くなれます。華の都パリと呼ばれるくらいなので、皆様のイメージはとても綺麗なものだと思います。実際に観光で行くには本当に素晴らしいと思います。しかし生活してみると日本人が知らない出来事が起きます。例えば夜の21時以降はほとんどの店が終わるので食料を買い忘れると悲惨です。もちろん自動販売機はありません。街全体が観光地なので景観を崩さないために余計なギラギラした光やお店もありません。しかし歴史がそのまま残されているので、シャンゼリゼ通りなどの地面はいまだに石畳になっており、かの英雄ナポレオンが通った道と同じ道を歩く事ができるのです。フランス人は国籍が違くてもとても仲間を大切に思う人たちなので、日本に帰国してもう10年以上経ちますが今だに家族のように繋がっています。一度はパリという芸術の街を見てみてください。感動しかありません。

まとめ

いかがでしたか?今回はフランスのパリ建築大学に留学していた村松さんに、留学生活の体験をシェアして頂きました。パリ建築大学やフランス留学を考えている方にとってこの記事が少しでも参考になれば嬉しいです。

Reigoでは英語学習だけでなく、留学経験者のインタビュー記事もこれからどんどん更新していくので応援よろしくお願いいたします。

今回ご協力してくださった村松さん、ありがとうございました!

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