こんにちは。当ブログを運営しているRei(@reimatsuda7)です。
今回はニューヨークにある、海外美術大学進学校&ニューヨークアートスクール “P.I. Art Center” を卒業したKikoさんをゲストとして招き、学校紹介をしていただきました。
TOEFL対策や海外の美術大学への進学・編入にあたってのアドバイスを実際に通っている現地の学生目線から聞いてみました。P.I. Art Centerに留学を考えている方にとってこちらの記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
Contents
Kikoさんの自己紹介
皆さん、こんにちは。私は現在ニューヨークにあるファッション工科大学/Fashion Institute of Technology (通称FIT)でファッションデザイン科を専攻しているKikoです。2017年にニューヨークへ渡り、そこから2年間、同じくニューヨークにあるP.I. Art CenterでFIT進学のためにポートフォリオやTOEFLの準備をし、2019年に念願のFITに入学しました。今回は、FITに合格するには欠かせなかった、私の2年間のP.I. Art Centerでの準備期間の日々をご紹介します!
P.I. Art Centerについて
P.I. Art Centerはニューヨーク・マンハッタンに校舎を構える、留学生向けの海外アート・デザイン系大学予備校です。毎年、たくさんの生徒を、Parsons、FITなどのニューヨークの有名ファッション大学だけでなく、ヨーロッパの有名美術大学へも送りだしています。海外の美術大学合格に欠かせないポートフォリオ制作を1から手厚くサポート、そしてエッセイ添削や留学生にとって一番の難問であるTOEFL 、IELTSのスコア獲得を手助けしてくれるプログラムがあります。
P.I. Art Centerの特徴
【質の高い教育】
裁縫や、ドローイング、アクセサリー作り、書道、デジタルデザインなど約90クラス、幅広い分野のクラスが提供されています。クラスによっては現役大学生や、業界で大活躍していらっしゃるアーティストの方が講師を務めているものもあり、正規の大学とほぼ変わらない高クオリティなクラスを受講することができます。
【現地大学の入学審査官によるポートフォリオチェック】
P.I. Art Centerは、アメリカ、ヨーロッパにある数々の有名美術大学と提携しているため、大学の合格審査官の方々がキャンパスを訪問し、生徒たちのポートフォリオを直接チェックしてくれるシステムがあります。生徒は正式に大学にアプライする前に、ポートフォリオをチェックしてもらうことができるので、その大学がどのような作品をポートフォリオに求めているかを知ることができます。なかには、ポートフォリオを高く評価してもらい、入学審査官によりその場で入学許可証を発行してもらった生徒もいます。
【付属の語学学校】
ほとんどの美術大学は留学生に対して、アプライする際に、特定の英語テストのスコア提出を義務としています。例えば、私の通うFashion Institute of Technology (FIT)だと、TOEFL ibtで80点以上、IELTSだと6.5点以上を必要としています。P.I. Art Centerは、TOEFLに特化した語学学校と提携しているため、海外美術大学の入学をゴールとした生徒のために、アート系の授業だけではなく、TOEFLスコア取得に重点を置いたクラスも提供しています。
基本データ
規模 | 小 |
学校の種類 | 海外美術大学進学校、ニューヨークアートスクール |
性別 | 共学 |
宗教 | 無宗教 |
留学生対象奨学金 | 有 |
条件付入学 | 有 |
人気の専攻 | 大学受験ポートフォリオコース |
立地環境 | 都会 |
治安 | 普通 |
滞在オプション | オフキャンパス |
必要英語力(学部入学) |
無し |
受講できるコース
アート全般教育コース:
アートやデザインを基礎から学ぶことが出来るコース。
大学受験ポートフォリオコース:
海外の美術大学への入学を目的とした生徒のためのコース。
資格取得コース:
Adobe Photoshop、Illustratorのサーティフィケート取得を目指すコース。
国際アートキャンプ:
8週間、もしくは6週間の短期で集中的にポートフォリオ制作をサポートするコース。
ESLプログラム
P.I. Art Centerに入学するために、特定の英語テストスコアの提出は必要ありません。日本人のスタッフの方や講師の方も多いので、英語がまだあまり得意でない学生は日本語で対応してもらうことも可能です。 TOEFLに特化した語学学校と提携しているため、TOEFLスコアの習得を目指す生徒に対応したクラスがあります。
学生サービス
アドミッションサポートによって、海外美術大学入学を目標とした生徒は、出願に必要なプロセスを全て手厚くサポートしてもらえます。ポートフォリオ制作はもちろん、エッセイのチェックや、進路相談なども対応してもらえます(日本語対応可能)。
P.I. Art Centerでの留学生活について質問!
P.I. Art Centerでの留学生活をKikoさんに質問して聞いてみました。
なぜP.I. Art Centerを選んだのですか?
私は最初、FITへの出願を決めた時、ポートフォリオという単語を知らなければ、何からまず準備していいのかも無知でした。調べれば調べるほど1人で入学準備をすることは不可能だと悟りました。そんな中、ニューヨーク、しかもFITの近くに海外の美術大学をサポートしてくれる予備校、P.I. Art Centerの存在を知りました。すぐに問い合わせて、半年後には直接キャンパスを訪問しました。スタッフの方と話しをして、廊下に飾られた在校生・卒業生の作品を目の当たりにし、FITに合格するにはここに通うしかない!と強く感じました。そして高校卒業後、P.I. Art Center に入学するため、渡米しました。
授業の雰囲気は?勉強は大変ですか?
私は、大学受験ポートフォリオコースを最初の半年間受講していたのですが、このプログラムは、1クラス3~6人と少人数で構成されたクラスなため、1人1人に教授が付きっきりで対応してくれました。同じ大学を目指すクラスメートが多く、皆が同じ目標に向かって、お互いを励ましながら作品作りをしていました。授業はさほど難しいものはなかったですが、とにかく課題の量が多く、前日に徹夜で仕上げ、眠気と闘いながら授業を受けたことは、1度や2度ではありませんでした。
ポートフォリオ制作のためにどのようなことを学びますか?
ボディや服の描き方、色鉛筆、絵具、マーカーを使った色の塗り方、パターンの引きかた、ミシンの使い方など、デザイン・洋服作りに必要な全てのプロセスを学びました。私はFITへの受験1本だったため、FITが好むポートフォリオを作ることも心掛けていました。
日本人は何人くらい?
日本人、韓国人、中国人の留学生が多く、1クラス30人ほどで構成されているクラスの半数以上が日本人の時もありました。キャンパス内では常に日本語が飛び交っているため、時に、自分は日本から離れた異国の地にいるということを忘れてしまうほどでした。
TOEFLのクラスは大変ですか?
目標スコアを短期的に取得することを目的とし、TOEFLで出題されやすいトピックのみを重点的に学ぶカリキュラムが組まれていたので、とても効率が良かったと思います。最初のうちは、TOEFL特有の専門的な単語がちりばめられたエッセイを読むことに慣れていなく、とても大変でしたが、問題の出し方の傾向や、クセが分かるようになると、安定したスコアを取れるようになりました。
P.I. Art Centerで過ごした2年間のスケジュールは?
私は2017年の夏に入学し、そこから半年間は大学受験ポートフォリオコースとTOEFLコースを同時に受講していました。月曜日から金曜日は、毎日1日中授業があり、土日は課題とTOEFLの勉強にあてていました。その後、ポートフォリオを制作し終わったので、アート全般教育コースに切り替えました。週に3日のみ授業を受け、授業が無い日はインターンをしたり、家でTOEFLの勉強をしていました。私は複数で学ぶよりも、1人で黙々と自分のペースで勉強するほうが向いていたので、学校で受けていたTOEFLのクラスは半年のみ受講しました。
寮生活?ホームステイ?
P.I. Art Centerは、付属の寮や提携しているホームステイ先がないので、各自がそれぞれ住む場所を確保する必要があります。私は渡米前に、学校から電車で約30分の場所にあるアパートメントを契約しました。K’s House (現:Crossover)という日系の不動産にお世話になりました。クラスメートはMix Bというニューヨークに住む日本人専用の掲示板で探している人が多かったです。
まとめ
いかがでしたか?今回はニューヨークのP.I. Art Centerに留学していたKikoさんに、留学生活の様子をシェアして頂きました。P.I. Art CenterやFITなどの海外美大に編入するための予備校を考えている方にとってこの記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
Reigoでは英語学習だけでなく、留学経験者のインタビュー記事もこれからどんどん更新していくので応援よろしくお願いいたします。
また、Kikoさんには進学したFITでの留学生活についてもシェアして頂いたので、興味のある方はぜひ読んでみてください。